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一軒家に暮らすということ 4

渡米以来、暇にまかせて怒濤の更新を続けてきましたが。
やはり引っ越し以来、どうにもこうにも忙しく、なかなか更新できません。とりあえず、ここ数日の出来事を。

新居では勝手の分からないことが山積してましたが、中でも、最も閉口していたのが、虫、でした。
玄関が南を向いている我が家では、お日様が当たり始めると、どこからともなく、ホタルに似た虫がウヨウヨと現れ、白い玄関のドアや壁をびっしりと埋め尽くし、ドアを出入りするたびに3~5匹程度の虫が服にくっついて家に入ってしまう、という状態でした。
スーパーで買ってきた殺虫剤を撒いても、勝利するのは虫たち。
私は常に敗北を喫してきたのです。

最初は、虫が服に付くだけで、ひえええええ、と卒倒しそうになっていた私ですが、数日後には、ウヨウヨを歩き回る壁の虫にキックを食らわせて数匹ずつ殺す技を身につけ、日に日に寒くなる天候ゆえか、毎朝玄関に転がる数十匹の虫の死がいを、ほうきでサッササッサと掃き飛ばすのも平気になっていったのでした。
一軒家に暮らす限り、タフネス、が何より必要なんですもの。

ところで。
この家に住むに当たって、室内のキッチン回りを pest control(害虫駆除)してもらうことになっていて、その人たちが家の周囲に強烈な殺虫剤を撒いてくれました。
いやはや、その日の夕方はすごかったよ。
玄関にバッサバッサと虫の死がいが落ちてくる。
念のため、翌朝まで待ってから、玄関を掃除しようと見ると、白い床がほぼ真っ黒、という感じ。
数百、ではなく、数千の虫がいたと思う。
弱冠数えてみて、それを確信。

ざまーみろ、ざまーみろ。

そううめきながら、私は冷静沈着にほうきで虫の死がいを掃き散らしたのでした。
来年の夏、また、コイツらとも闘いが始まるのかしらん……。

さらに翌日は、絨毯の清掃に来てくれました。
強烈な掃除機で熱い水蒸気を吹きかけ、それを吸い取る作業です。
来てくれたのは、ベトナム人と米国人の2人組。
特に、米国人のRayはとても気のいい人で、ベトナム人の同僚に仕事を任せ、自分はひたすら私とおしゃべり。

「大変なのよ。日本じゃ、マンション暮らしだったでしょ? いきなり初の一軒家暮らしがアメリカだもの。分からないことばっかり。友だちはみな言ったわ。『あんたみたいなのに一軒家は無理。絶対にアパートメントか、少なくともタウンハウスにしな』って。でもね、一軒家暮らしなんて、一生にもうないかもしれない。だったら、苦労を勝手でも、トライしてみたいじゃないの!」

力説する私に、「Do it yourself」の国に生まれたRayはすっかり賛同してくれ、「俺にわかることなら、何でも聞いてくれよ!」と。

私は遠慮なく、地下室から2階に至るまで、疑問点やら課題を全部彼にぶつけてみた。
こちらで学んだこと。
世話好きの人を見つけたら、絶対に手放すな!

Rayは、家の隅々まで全部私と歩いてくれて、一つひとつ、教えてくれた。
お陰で色々と分かった。
まず、地下室のヒートポンプや水道管などが走る部屋の電気がどうしてもつかなかったんだけど、あれこれいじって電気がつくようにしてくれた。
ヒートポンプのフィルターの付け方が正しいかどうかチェックしてくれた。
水道メーターを見つけるため、家の回りを全部チェックしてくれて、その結果、電気のメーターや電話のアウトレットまで見つけてくれた。
庭のフェンスに出口がなくて不便なのよ、と言ったなら、ぐるりと見渡して、「俺なら、ここの針金を切っちゃうけどね」と言った後、ふと1メートル隣を観察し、「おいおい、ここ、出口を針金で止めてあるだけだよ」と。
ひえええ。全然気付かなかったよ。

Rayによると、「俺はカーペット掃除屋だけど、人は俺のことを、カーペット掃除情報屋っていうんだ。なぜなら、カーペットの話より、ほかの情報をあれこれ話しすぎるらしいんだ」。

いやいや、お陰でほんと、助かった!!
ねえ、Ray。
私、なんだかずっとついてるよ。
あなたみたいにあれこれ教えてくれる人がカーペットの掃除に来てくれるし。
カーペット掃除の前に、害虫駆除が終わってるし。
だって、カーペット掃除って、掃除用の太いホースをドアに通すから、作業中、ドアを閉められないでしょ。
これが害虫駆除の前だったら、ドアの隙間から、何十匹もの虫が家の中に入っちゃって、大騒ぎだよ。

Rayたちが車で帰っていくのを、玄関で見送った。
ふと、Rayの車を見たら、彼の会社名が書いてあった。
White Knight Carpet Care.
いやはやまったく。
孫が4人もいるという、おじいちゃんのRay。
私にはまさに白馬の騎士でした。

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親切な人に出会えてよかったね。
まだ渡米わずかで、これだけしっかり
できるんだから、これからのアメリカ生活
きっとエンジョイできますよ。
息子君も早くキャッチボールができる
友達がみつかるといいね。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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