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ホロコースト記念博物館

息子の長い長い 「秋休み」 も、いよいよ今週でお終い。
週末には新しい家に引っ越し。
駅に近い超便利な家具付きアパートから、ほとんど何もないサバイバル生活へ。
週明けには息子も、現地校で 「サバイバル」 せねばなりません。

そんなわけで、平日の空いている日に行っておくべきところはないか、と考え、こんなコースを立ててみました。

・造幣印刷所 (結構人気で、整理券を配ったりもするそうで)
・ホロコースト記念博物館 (〃)
・アメリカ歴史博物館 (行き残したスミソニアンの博物館の一つ)

実は先週、知人から 「漫画アメリカの歴史」という全12巻のシリーズを貸してもらいました。
コロンブスの新大陸 「発見」 、ネイティブアメリカン、建国の父ジョージワシントンに開拓地ジェームズタウン、独立戦争、奴隷解放、鉄道の発達や自動車時代、ゴールドラッシュに大恐慌、第一次、二次世界大戦から冷戦時の宇宙開発まで。
大人が読んでも知らないことがいっぱいで、むちゃくちゃ面白かった!
猿谷要先生が監修、というので、とても信頼感を置いて読めましたしね。

親子で歴史を少し学んだところで、数日前には、アメリカンインディアン博物館にも行ってきました。
残すは、ホロコーストかな、と。
で、単に距離が近いという理由で、ホロコースト記念博物館の隣にある造幣局と組み合わせてみたわけです。

昨日朝、雨の中まず造幣局へ。
整理券も出す人気、と聞いていたのだけど、さすがは雨の日。それも平日の開館直後。整理券などなく、2~3分待ったら中に入れてもらえました。
普段何気なく使ってきた米ドル札ですが、実は「漫画アメリカの歴史」に出てきた歴代大統領の肖像画が載ってたのねえ。

1ドル札は、お馴染み、ジョージ・ワシントン元大統領。建国の父、ですね。2ドル札は、トーマス・ジェファーソン元大統領。独立宣言を起草したえらい方です。が、地下鉄のパスを買う自動販売機など2ドル札を受け付けない機械が多いので、ちょっと不便なお札です。
便利な5ドル札は、エイブラハム・リンカーン元大統領。南北戦争の例の方です。

と、ここまでは良かったんだけど、

10ドル札。アレキサンダー・ハミルトン。
ありゃ、誰だっけ。
「漫画アメリカの歴史」を紐解くと、なるほど、初代財務長官ね。
この人と2ドル札のトマス・ジェファーソンさんとの対立がきっかけで、米国に「政党」が生まれたんだって。
へええ。

お次は事実上、一番大事な20ドル札。
(100ドル札は、「お釣りがない」とか言われて受け付けてもらえないことも多く、不便なの。100ドル近い買い物はたいていクレジットカードだしね)。

出たな、アンドリュー・ジャクソン元大統領。
貴族出以外の初の大統領で、民主主義の発展に努めた人、という評価もある一方、これはあくまで白人を対象にしたもので、ネイティブアメリカンや黒人に対しては冷酷だったんだそうで。
ちなみに 「OK!」 という今や英語になくてはならないフレーズも、この人が生み出したんだとか。
「All correct」 と署名すべき書類に、ジャクソンさんが「A」を「O」、「C」を「K」と勘違いし、省略して記入したのが最初なんだって。
なーんて知識も、へへへ、実は全部、「漫画アメリカの歴史」で読んだ話なのだ。
漫画といえど、あなどれない!

造幣局は極めて面白かった。
流れ作業でただの紙がお札になっていく様もおもしろかったし、何より、お金が大好き (というか貯金マニア、だろうか) な息子のハマリ具合はまた笑えた。
なにしろ、無料で配布してるパンフレットを自宅に大事に持ち帰り、お札の写真を丁寧に丁寧にハサミで切り抜き、「宝物」扱いしてんだから。
まったく~。

その次に行ったのが、ホロコースト記念博物館でした。
これも 「漫画アメリカの歴史」 を読むことで、ナチス時代のドイツと同盟を結んでいた2国はどこか、という程度までの知識を息子が身につけたようだったので、連れて行くことに決めました。

開館は93年春。
周囲の多くの予想を裏切り、週末などはなかなかすぐには入れない、「人気」の博物館となっているそうです。
ただし、全館を見学できるのは11歳以上。
一方、息子は9歳。
そこで11歳未満にも公開されている部分のみの見学となりました。
それが、Remember the Children: Daniel's Story という展示でした。

これは本当に優れた展示でした。
ダニエル君というユダヤ人の少年が、ナチスの台頭で、どんな風に変わっていったか、という物語。
サッカーと水泳とスケートが好きだった少年が、第一次世界大戦の英雄で、街の人からも尊敬されていたお父さんが、どんな風になっていったのか。子どもの視点で、日記形式で展示されています。

ちょうど子ども時代、アンネの日記を読んだ時の感覚がよみがえってきた感じでした。
展示の英語を一語一句すべて息子に日本語訳してやるのは、結構大変でした。
というか、途中、胸が詰まって言葉が出なくなり、困りました。

最後の部屋に、「覚えていよう。感じたことを言葉にしよう」というようなコーナーがあって、子どもたちが思い思いのメッセージをカードに書いてました。
息子に 「何か書けば」 と言ったんですが、息子は 「こういうの、書きたくない。無理矢理書かされるのは嫌だ」 と言ったので、そっとしておくことにしました。

何か重いものを抱え込んだ時、言葉にする努力ってものすごく大事だと思うんだけど、まあ、それを親が子に押し付けることもないかな、と。
展示されたメッセージは、こんな感じ。

「ダニエル君! 君はずっと僕の友だちだ!」
「平和! 平和! 平和!」

こういう時、気持ちを少しも言葉にしない息子を私はいつも物足りなく思うのだけれど。
でも、私は、息子が、「ダニエル君! ずっと僕の友だちだ!」 などとあっさり書いてほしいかというと、たぶん、そうでもないんだろう。
きっとね。

最後に、アメリカ歴史博物館で、この国の歴史の固定化を、と思ったんだが。ざんねん無念。
なんと改修中でした。
再オープンは来年、だそうで。
がっかり。

その代わりに、自然史博物館に再び行き、今度はIMAXを楽しんできました。
SEA MONSTERS 3D という演目で、これはものすごーーーーく楽しめました。こんなすごい3D映像が、8ドル程度で見られていいのか?って感じ。
特に恐竜が好きな子どもたちには、超オススメ、です。
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引越しまで

中身が濃いねー。とーちゃんのお仕事は繁盛しているみたいだし、引越し前の活動は充実しているし、坊や疲れてませんか?子どもは大人より順応性があるから大丈夫か。この分でいくと滞米中に51?52?州全部回りそうだね。

ホロコースト記念館

アメリカにホロコースト記念館があるとは、意外でした。

しかし…。ホロコースト記念館作るなら、ヴェトナム戦争記念館も作って欲しいし(あるのかな?)、アブグレイブ記念館もそのうち作ってよね、と思ったりした。

息子くん、頑張ってるね。
再びの引越し、大変だと思うけどがんばってね。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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