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記事278◆自傷する若者の写真集、の記事

夕刊特集面では掲載できそうもなかったので、生活家庭面で掲載していただきました。

■掲載年月日 2007年07月15日
■自傷する若者を写真集に
■テーマは「生きる」
■「特殊な人たちと思わないで」


 若者に広がるリストカットを撮り続けてきた写真家、岡田敦さん(27)が写真集「I am」(赤々舎、2940円)を出版した=写真。「何か特殊な人たちの写真と思わないで。テーマの入り口は自傷でも、僕が撮りたかったのは生きることそのものだから」と岡田さんは語る。

 写真集に登場するのは高校生から20代前半までの約50人。インターネットを通して自傷経験者ら約100人から応募があった。「僕は中3で周りには誰もいなくていつもひとりぼっちで消えてしまいたいと思っています」「私は14歳。リストカット、社会不安、アルコール、薬物依存、不登校……。私は壊れた人形」。誰もが撮られることで変わろうとしているように見えた。
 多くの子が自傷を親や周囲に打ち明けられずにいた。撮影後、「隠してきた傷跡を光に触れさせてあげられてうれしい」「生きるための一歩になった」などのメールも届いたという。

 岡田さんと自傷との出合いは大学時代。友だちの自傷を身近なテーマとして自然と撮り始めた。02年には生気のない子どもの表情をテーマにした作品「Platibe」で第4回富士フォトサロン新人賞を受賞、評価を得た。しかし翌03年、自傷がテーマの写真集「Cord」を発表すると周囲の反応は一変。「イメージが悪くなる」と写真展開催やカメラ雑誌への掲載も断られた。

 自傷へのタブー視は今なお強いが、岡田さんは「外国の戦争の生々しい写真には関心を寄せるのに、なぜ国内の若者の現実から目を背けるのか。勇気と覚悟を持ってモデルになった若者の思いを黙殺しないで」と語る。

 写真集の最初には自傷経験のある妊婦を、最後には自傷跡だらけの腕の女性と固く手を結ぶ男性の写真を配した。表紙には、本を手に取る人の顔を映す鏡のような紙。「自傷者とあなたの顔とはそんなに違いますか。僕もあなたも彼ら彼女らも、同じように生きている」。そんな岡田さんの思いが込められている。

◇10~20代に広がる自傷

 孤独や不安、怒りなどをやりすごすため身体の一部を傷つける「リストカット」などの自傷行為は10~20代を中心に広がっている。
 国立精神・神経センター精神保健研究所の松本俊彦医師らのグループの調査(04年)では、ある私立女子高2年生126人の14・3%、別の公立中学校2、3年では女子238人の9・3%、男子239人の8・0%にそれぞれ刃物での自傷経験があった。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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