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記事263◆憂楽帳・11回 「原点の記憶」

行数制限が厳しすぎて、本のタイトルまで書けませんでした。
「モモちゃんとプー」(松谷みよ子)の中の一節です。


■掲載年月日 2006年12月22日
■憂楽帳:原点の記憶

 幼い日に読んだ童話。外国の戦争を怖がる娘に母親が「戦争がそばまできたらママがだめって怒るね」と語りかける話だった。ところが中学の時、再読し驚いた。セリフが一つ増えていたからだ。娘は最後に母に問うていた。「遠くで戦争しているのになぜママは今だめっていわないの」。加筆した著者の思いに感動し、書くことの意味を意識した、私の原点。

 だから数年前、著者に「加筆していない」と聞かされた時はショックだった。感動は今も鮮烈で勘違いと思えない。そんな時、友人が教えてくれた。昔読んだ絵本を図書館で探した人がモノクロ印刷の絵本を手渡され「白黒のはずがない。色だって覚えている」と言い張ったという。力強い絵本は人に色の記憶すら刻むのだ。

 きっと幼い日の私は、娘の最後の問いの重さに気付かず、記憶に残せなかったのだろう。中学生でその問いの存在に気付き、著者が加筆したと思って感動したのだ。<原点>から25年。「なぜママは今だめっていわないの」という言葉を記者として母としてかみしめる、そんな時代だ。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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