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出刃包丁と家庭菜園

昨日は、いよいよ念願のナショナルギャラリーへ、という予定だったのだが、
1本のメールにてあっさり予定変更。

実は、東京下町に暮らしていた時、仲の良かった新聞記者夫婦が、1年くらい前から、ヴァージニア州に住んでいる。息子さんは、うちの息子の1つ下で、保育園時代からの知り合い。
私たち母親同士も、父親同士も、仕事先で一緒だったことがある、というかなり不思議なご縁のある相手なのだ。
「一緒に遊ぶ?」
そんな彼女のメールを頼りに、メトロを乗り継いで行ってみた。

お隣のおうちとの間に柵のない広々とした裏庭。歩いてすぐ近くの、広々とした公園。
それが彼女の家選びの決め手だったという。
「芝刈りはすごーーーーーーーーーーく大変だけどね」
でも、やっぱりいいなあ。

こちらは思った以上に賃貸の値段が高く、我が家では家探しが難航している。
何を優先するのか、何を決め手に選ぶのか。
頭を整理するためにも、実際に住まわれているお宅を拝見できるのは、ありがたい体験なのだった。

朝10時におじゃましたというのに、夕飯までごちそうになっちゃったのは、息子があまりに楽しそうだったから。
日本を発って8日目。
同世代のお友達と、しかも日本語で遊べる機会なんてずっとなかったから、息子は本当に本当にうれしかったんだと思う。

最初は、久しぶりに会う相手にモジモジしていたけれど、数時間後にはもう、転げ回って、汗びっしょりになって遊んでいた。
プライドが高く、普段は野球以外のスポーツ (バスケとかサッカーとか) に誘われても、よほど慣れ親しんだ相手とでなければ絶対にやろうとしない息子が、夕方には、先方の息子さんと一緒に、裏庭でサッカーに興じていた。

早く息子にもお友達がたくさんできればいいなあ。
もちろん、私にも。

驚いたことが一つ。
スーパーで売られている巨大な1羽丸ごとの鶏を買ってきた彼女は、日本から持参し、夫がいつも砥石で研いでいるという見事な出刃包丁で、鶏を見る見るうちにさばいてくれた。
まず、もも肉。そして胸肉。おおお、ささみってこんな風に付いているのか。
「だって、1匹丸ごと買ってきたほうが経済的だしねー」と彼女。

彼女は「今夜は手抜きで、鶏の唐揚げとポテトサラダでいいよねー」というんだけど、それって「手抜き」か?
我が家では日本時代、唐揚げなんて手のこんだもの、滅多に作らなかったかも。ポテトサラダなんて、我が家で作れば、メインディッシュだよ、ははは。

おまけに我が家でポテトサラダと言えば、圧力釜で皮付きジャガイモと卵と人参を一気に蒸し上げて、薄切りキュウリと薄切りタマネギとマヨネーズまぜるだけ。悪いけど、ジャガイモの皮なんかそのまま混ぜ込んじゃうもんね。
彼女はちゃんとジャガイモの皮もむくし、炒めたベーコンとか、黄ピーマンとか、色々いれてる。うーむ。すごい。

唐揚げに至っては、自分で鶏をさばいちゃうんだもんなあ。
まいったまいった。

その上彼女は、広々とした庭では家庭菜園もやっていて、スイカだの、ズッキーニだの、トマトだの、何でも作っているのだった。
お見それ致しました~。

絶対に、私以上に、いわゆる「家庭的」ではない人だと思っていたのだんだけどなあ。やられたよ、って感じ。
私はといえば、渡米直後は大きな台所と大きな食器と鍋に感動し、目新しい食材に歓喜し、ひたすら料理を楽しんできたものの、それもこの1週間でもう飽きた。
これからはもう、手抜きでいいわ。

そもそも、手抜き料理が信条の私は、かつて日本の食卓を支えてくれていた、
「開けただけで食べられるもずく酢」とか「解凍しただけで食べられるヤマトイモのすり下ろし」とか、そういう、健康的なサイドディッシュのないこの国で、どうやって「健康的な手抜き料理」を維持できるのか、そればかり考えてしまうのだった。

(さすがに、オーブンで温めれば主菜もサイドディッシュも全部できあがり、みたいなパックに手を出す気にはなれないもんなあ……機内食みたいでまずそうだし)。

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そうなんだよねぇ。こっちのインスタント食品って、日本人の舌に合格できるものって、ほとんど無いよ。そのうち、慣れればOKにはなると思うけど。
でも鶏は、私、さばいたことありませーん!そのお友達、すごい!それに、家庭菜園があるなんて、やっぱり家庭的です。
アメリカに来ても、やる人はやるし、やらない人はやらない。これって世界共通だと思う。(ちなみに私はやらない人。っていうか、できないよー!!!だから働いてたんだもん。)

家庭的な妻です。

ども。おじゃましてみました。内藤です。おもしろいブログだね。
家庭的って言われると、そうなんだ・・って感じなんだけど。どちらかっていうと、解剖が好きで。とりあえず何でも自分でやってみたい性質で。笑。だんなは「アンタは○セイだ」と言います。たいちくん、ちょっと慣れてきたみたいだね。よかった。また遊びにきてね!
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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