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ネット環境整備への道5

怒濤のごとく続くエントリー更新。
夫に言われた。
「おまえ、暇なんだろ」

当たり前じゃん。
日本にいたころは仕事に、家事に、英語の勉強に、ピアノの練習に、読書に、育児(あれれ、育児が一番最後になっちゃった……)。
今は、仕事とピアノがないからね。
1日に8時間は浮く計算なのよ。

ということで、まだまだ続く、「ネット環境整備への道」。
でも実は、このシリーズも、5本目で見事完結するわけです。
何が起こったかというと……。

comcast のイケメン黒人技術屋さんが、「勘弁してくれよ」といった表情で早々に引き揚げてしまったところまでは、前のエントリーに書いた通り。
彼が私の部屋に、道具を放置したまま帰っちゃったことに気付き、「これはほんとに今日中に戻ってくるのかも……」と思い至り、待っていることにしたのでした。

そしたら、来たのよ、来たの。
イケメン、カムバック。
時は既に4時半。

大きなケーブルのリールを持ち込んだ彼は、ものすごい素早い手つきでケーブルを切り、壁に固定し、モデムの箱を開け、組み立て、配線し、私のパソコンにつなぎ、さらに電話をモデムにつなぎ……。
これらの作業をしながら、一方で、携帯電話でボスにつなぎながら、なぜ仕事がこうも遅れているのか、自分がいかに頑張っているかをひたすらアピール。

「おい、ボス、聞いてますか? 僕は電話のトラブルだと聞いてここに来たのに、実はインターネット開設の依頼だったんですよ。いやはやすごいです。ケーブルはない。モデムもない。なーーーーんにもないっ! でもね、ボス。お客さんはもう1カ月も待たされているって。これ以上トラブルをエスカレートさせちゃあいけない、と僕は考え、お客さんを満足させるために、器具を取りに戻り、ここでまだ仕事をしてるんです」

「11時~2時の約束の仕事ですよ。もうここで2時間も頑張ってるんです。それもこれも、お客さんのクレームをエスカレートさせないためなんです」

複雑な作業をこなしつつ、仕事ぶりをアピールするその様に呆然。
「2時間」、はさすがに大げさだと思うけど。
でも、これで本当に電話が開通し、ネットがつながったならば、その仕事ぶりに私、うっとりしちゃうかも~。

パソコンを立ち上げ、インターネットエクスプローラーをダブルクリック。
しかし、だめ。つながらない。

彼は、「中国語か日本語か分からないけれど、タスクバーのツールというのを開いてくれ。そう、これこれ。インターネットオプション!」
なんと、私が開いたタスクバーから、カタカナの「インターネットオプション」というのを探し出し、作業を続けている。

私「あ、あなたはカタカナを読めるの?」
彼「は? ああ、こういう仕事してるとね、決まった用語だけは覚えるわけだよ。この前も、韓国人から『あたなはハングルも読めるのか?』と驚かれたばかりさ。アフリカの言葉だって、中国語だってOKさ」
私「『インターネットオプション』という用語を、最も多言語で知ってる男、というわけね」

なーんて、日本語で書くといかにも流ちょうな会話なわけだけど、実は、私の悲惨な「当たって砕けろ」系の英語による会話なんだけどね。
でも、それなりに、なんとなく、ちょっといい雰囲気かも。

パソコンを再起動した後、ネットがつながった時には、彼と思わずハイタッチ。
「な、俺は男なんだぜ」と彼。
よーわからんが、すごいすごい、と私も拍手。

しかし。
電話のほうが全然つながらない。
どうやら、そもそもなんちゃらアカウントが開いてないせいらしい。
彼の英語は、技術的な話になると途端に一切理解不能になってしまうので、ちっとも分からなかったが。

彼は電話をあれこれいじりながら、相変わらず、携帯電話でボスに延々と訴えている。

「ねえ、ボス。僕はまだあと3件も仕事が残ってるんです。でもね、今日は妻の誕生日なんだ。彼女は43歳。僕は41歳。花でも買って帰って、一緒にディナーを、なんてことを思っていたのに……。ボス、もしもこれで、妻に離婚されたら、あなたは僕と結婚してくれなきゃ。ははは、まったくどうにかしてくださいよ。この部屋の仕事なんて、もう3時間もかかってるんです」

どうやら、ボスは女らしかった。
しかし君、さっきは「2時間」っていってたよな。
10分ちょっと経過したら、もう「3時間」に昇格するのか。
でも。
妻の誕生日、という話に、私は弱いのだった。
これが「母の誕生日」とか「弟の誕生日」とかなら、何て事ないのだけれど、妻の誕生日、というのは、いやあ、たまらん。

途端に気の毒になってしまった。
残り3件の仕事先ではきっと、「おいおい、何時間遅れたら気が済むのよ!」とイライラした、まるで私みたいな顧客が待ち受けてるはず。
すでに5時。
ディナーには間に合いそうにないもんな。

すったもんだの末、電話もとうとうつながった。
「ネットも電話もつながらなかったんじゃ、退屈だったろう?」と息子に声をかけ、帰っていこうとする彼を呼び止め、ついつい言っちゃったよ私。

「奥さんのお花代にどうぞ」
チップ文化断固反対を唱えてきたケチケチ大阪人の私が、ついつい。
「ありがとう」と言った彼の歯は真っ白で、いやはや、こりゃ、長く待っていた甲斐もあったというもの。
そんなこんなで、無事、インターネットにつながることができました~。
ちゃんちゃん。

(しかし、明日はアパートメントのフロントで、必ずシンディーをつかまえて、費用などの負担ついてきちんと契約内容を詰めておかなきゃ)



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おめでとー!!!

良かったねー。私もハイタッチしたい気分だわ!
上司のボスとの会話、おもしろいねー。
おぐにはこっちでも会話に苦労しなさそうでうらやましいわ。私なんて、家電屋さんがTV持ってきたときなんて、片手に電子辞書もって応対したのよ。(><)
暇な間にブログたくさん書いておいてね。後から振り返ると楽しいよ。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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