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記事232◆赤瀬川原平さんとのお仕事2

□掲載年月日 2006年05月17日
□第6回 四谷の裏路地
■同行記者のなるほどなぁ

 「四谷階段」跡地から「四谷怪談」ゆかりの神社まで地図に頼らず歩く。坂があれば下る。路地があれば入る。分かれ道では風情あるほうの路地を選ぶ。お陰で何度も袋小路に迷い込んだ。
 新宿区若葉や須賀町あたりは寺社の街だ。四谷地域には40を超える寺社があるが、多くは江戸時代、江戸城の外堀工事で市中から四谷周辺に移転したものだ。
 左門町では「於岩稲荷田宮神社」と「於岩稲荷霊神・陽運寺」が路地をはさんで向かい合う。前者は、歴史上の人物「お岩さん」ゆかりの神社。ホンモノのお岩さんは働き者で夫との夫婦仲も良く、毒薬もただれた顔も鶴屋南北氏のフィクションなんだそうだ。
 一方、後者の寺は怪談版「お岩さん」ゆかりの地という感じ。なぜか「お岩様由縁の井戸」まであった。
 四谷の裏路地はとても静かだ。最近は路地裏がブームでガイドブックに紹介された路地は週末のたび観光客で込み合う。でも、わざわざガイドブックの街に出かけなくても、東京では案外どこでも大通りから一本入り込むだけで、路地歩きを楽しめる。


□掲載年月日 2006年05月24日
□第7回 清澄ギャラリー
■同行記者のなるほどなぁ

 ここは松尾芭蕉とのらくろの街だ。芭蕉が「奥の細道」の旅に出た地であることから芭蕉記念館などゆかりの場所も多い。また「のらくろ」の田河水泡もこの地に住んでいたそうで、「のらくロード」なる商店街もある。
 でも、実は現代アートの街なのだ。現役倉庫の5~7階に七つのギャラリーを集めた「清澄ギャラリー」(正午~午後7時。日、月曜は休み)は、昨年11月にできた。ここから20分も歩けば東京都現代美術館だ。1日に30~50人が訪れ、約半数は外国人客だ。第二の奈良美智さんや村上隆さんが、ここから生まれるだろうか。
 クラゲのいた運河の名は仙台堀川。なぜ仙台かというと江戸時代、各藩の米蔵が建ち並んだこの地でも、最大規模を誇ったのが仙台藩の蔵だったかららしい。クラゲは潮によって、いたりいなかったりする。
 のっぺりした倉庫街で、江戸の落とし物やアートの薫りを探すのは案外楽しい。隅田川沿いの「隅田川テラス」も気持ちいい。


□掲載年月日 2006年05月31日
□第8回 月島・佃島
■同行記者のなるほどなぁ

 もんじゃ焼きを「人間の食べ物ではない」と思ってきた関西人の私だが、今回は「ビールのつまみにはうまい」と発見。しかし最大のナゾはキャベツで作る「土手」だ。最初から全部一緒にぐちゃぐちゃと強火で素早く混ぜれば済むのでは? もっともこの「土手不要説」、東京では一度も賛同を得られたことがない。
 「もんじゃ焼き」の語源は、駄菓子屋の鉄板に溶いた小麦粉で文字を書いて焼いたという「文字焼き」。月島は「発祥の地」だそうで、現在、西仲通り商店街と周辺に約70軒ものもんじゃ屋がある。
 「月島・佃島」と並べて呼ばれるが、昔は佃1丁目周辺だけが本物の島だった。3軒の佃煮(つくだに)屋が並ぶのもこのあたりで、細い裏路地に小魚の泳ぐ水槽が置かれていたりする。一方、高層マンションの並ぶ佃2丁目周辺や月島は、古くからの埋め立て地だ。
 佃村は江戸時代、徳川家康から江戸近海の漁場免許を受けた大阪・佃の漁師が移住したのが始まり。今は廃れてしまった「佃ことば」には、関西弁の名残も存在したという。


□掲載年月日 2006年06月07日
□第9回 東大本郷キャンパス
■同行記者のなるほどなぁ

 一つの大学構内だけで散歩が成立するかしら、なんて心配は途中で消し飛んだ。レストランを探訪し、購買部を探検し、入場無料の博物館を巡っているうち、歩数は8518歩に。時間が許せば1日だって歩いたに違いない。
 龍岡門近くの広報センターでは構内地図がもらえる。カラーコピーした手作り感100%の地図の裏には、構内の全レストランや学食、コンビニ、購買部などの情報が網羅されている。
 赤門脇の「コミュニケーションセンター」では東大オフィシャルグッズを売っている。university(大学)の「U」とTokyo(東京)の「T」を組み合わせたシンプルなロゴは嫌みなくらいオシャレだ。でも赤瀬川さんは「イチョウの葉に『大學』の昔ながらのロゴの方がよかった」という。昔のロゴをあしらった古くからの東大グッズのほうは、安田講堂近くの購買部に今も並ぶ。
 週末を中心に、現役東大生がガイド役を務めるキャンパスツアーも人気だ。ホームページ(http://nw.nc.u-tokyo.ac.jp/campustour/about/main.html)からしか申し込めないのに、1カ月先まで満員というからすごい。
 「東大は散歩に限る」と赤瀬川さん。思わず納得。


□掲載年月日 2006年06月14日
□第10回 東京・中野
■同行記者のなるほどなぁ

 中野ブロードウェイは10階建て。5階以上が住宅で、地下1階~地上4階に店舗が入る。今でこそ漫画やフィギュア、コスプレ専門店が並ぶが、66年の開業当時は違った。高級マンションを階上にいただく高級ショッピングモール。まさに今でいう六本木ヒルズや表参道ヒルズのような存在。青島幸男さんや沢田研二さんも住んでいたそうだ。
 80年、古漫画専門店「まんだらけ」が出店、徐々に店舗を増やすうち、マニア向けのショップが次々と進出した。こうして「東洋一のマンション」は「オタクの聖地」へと変身を遂げる。ある意味、どちらも「時代の先端」というわけ。開業以来40年。ビルだって「人生いろいろ」なのだ。
 一方、「新井薬師」は「目の薬師」「子育て薬師」などとも呼ばれ、信心深い人がひっきりなしにやってくる。名前の由来である寺の井戸水は、一般に開放され、地元の人が水を汲みに来る。
 赤瀬川さんが「サウナと冷泉」と例えたように全く違う雰囲気の2カ所だが、これらを結ぶ商店街や路地の散歩もお忘れなく。裏路地には現役の井戸が二つ、並んでいた。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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