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記事216◆老舗かまぼこやで見たもの、のコラム

■掲載年月日 2005年11月24日
■編集部から

 東京・日本橋のはんぺんの老舗「神茂(かんも)」で、着物姿の女将さんがお客さんと語り合っているのをお見かけした。「このあたりは魚市場でございましたから……」で始まる語り口も、立ち姿も、とてもりんとしていた。

 壁の額縁の装丁に使われている布がすてきだなあ、と思っていたら、なんと、店の先々代の女将が身につけていた着物の帯を使ったものという。「嫁いだ私に商いの心を教えてくれたのが、おばあちゃまでした。おばあちゃまの言葉を忘れたくなくて、帯を額縁の装丁にし、毎日目にしては肝に銘じているのです」

 彼女がほろりとこんな一言を漏らした。「時にはのれんの紋が重うございます」。ああ、と思った。老舗の女将、という人生が一言に凝縮されている気がして。味見させていただいたかまぼこの味が舌にも、心にも残った。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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