スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

記事181◆ひと欄 臨床心理士の長谷川博一さん

■掲載年月日 2004年12月29日
■ひと:長谷川博一さん
■リストカットや虐待に取り組む臨床心理士
■子供は自分で育つ、放任するのがいい

 16年前には学者を目指していた。しかし10年ほど前、自傷を繰り返す少女たちと出会い、その背景に被虐待経験があると知って歩む道が変わった。今、臨床家として虐待問題の最先端に立つ。

 子供も親も両方救おうと99年、虐待の治療グループ「親子連鎖を断つ会」を結成。最近は「虐待を放置した末の悲劇が犯罪だ」と唱え、加害者との心理面接にも携わる。

 大阪・池田小の児童殺傷事件では宅間守元死刑囚に15回面会し、虐待の落とす影を見た。元死刑囚からは1冊の本を渡された。人格障害に関するその本の「歓迎されない出生」という項に、元死刑囚が熱心に書き込んだ跡を見つけた。法廷ではいた遺族への暴言について「ハッタリや。おやじ(父親)がいつもわしに言うてた屁(へ)理屈と同じや」と漏らすのも聞いた。

 「殴るけるの暴力や暴言だけが虐待ではない。『きれいな虐待』もある」が持論。親子関係が昔より密な現代、親が苦労する姿を見せただけで子供は親に遠慮して育つ。親の期待通りに行動した子供をほめすぎることで、親の顔色をうかがう子に育つ。昔なら何でもなかった行為が今は虐待と同じ意味を持つ。そして「良い子」の仮面をかぶった子がある日、自傷したり、引きこもったりする。

 「現代の子育ての盲点です。子供の育つ力を信じ、ほったらかす方がいい。でないと自傷もひきこもりも『良い子』の犯罪も増えるばかりです」

はせがわ・ひろかず★愛知県生まれ。東海女子大教授(臨床心理)。不登校児宅に大学生を派遣するメンタルフレンド活動も手がける。45歳。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。