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イモリ、ミミズを食う

夕方遅く、息子が勢いよく帰ってきた。
その手に、みたこともない錆びて凹んだ小さなバケツが一つ。
中には黒々とした腐葉土。

「それなに?」と聞く私。
「秘密基地で見つけた」と息子。

息子はおもむろにバケツの中に割り箸を突っ込み、モゾモゾモゾと動く何かをつかみあげた。

きょ、きょ、巨大なミミズ、なのだった。

「これ、イモリにあげようと思って探してきたんだ!」
「母ちゃんがこの前、インターネットで調べてくれたでしょ。イモリのエサ。みみずを食べるって言ってたじゃん」

んなこと言っただろうか。
もう覚えてない母ちゃんなのだった。
もしかして、イモリじゃなくて、ヤモリが食べるんだったりすると、すっごくまずい展開だよなー、と内心ひやひや。

息子はその巨大なミミズをいきなり水槽にボトン。
おいおい、そりゃ無理だろ。
ミミズの体長のほうが、イモリよりでかいぜ。

うねうねうねと動き回るミミズ。
それに食いつく、イモリ。
だが、イモリには、歯がない。
飲み込むしかすべをしらないイモリは、食らいついたままミミズに振り回され、パニックを起こし、ミミズを口から離してしまう。

「だめだなー。やっぱり大きすぎるんだ」

息子はミミズを水から箸でつまみ上げると、箸と手をつかって、

ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ

ミミズを4つに引きちぎったのだった。

ひえええええええ。
さすがに飼育系母ちゃんのプライドがあるから、声には出さなかったけど、心の中で悲鳴を上げた。
気持ち悪すぎる~。

しかし驚いた。
平気な顔でミミズをちぎる息子にも。
4等分されたミミズに食らいついて、みるみる飲み込んでいくイモリたちにも。

我が家のイモリ水槽の隣には、今なお、錆びて凹んだバケツが一つ、泥だらけのまま置いてあります。
その中には腐葉土があって、息子によるとあと3匹ほどミミズが生きてうごめいているそうです。
「1日おきに食べさせようっと」
息子は張り切ってます。

酔っぱらって帰宅した夫が、このバケツを蹴り倒したら……。
あるいは、ミミズの冒険心に火がつき、ミミズたちが腐葉土入りのバケツから旅立っちゃったりしたら……。

想像するだけで怖い母ちゃんなのでした。
でも、イモリがミミズを食べる姿は、これまた、なかなかのものなので、「また見たいな」とも思ってしまう母ちゃんなのでした。





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やるな!

さすがの息子君ですなぁ。いやぁ、素晴らしい。

我が家は昨晩、私が酔っ払って帰ってきたら、先日のプール掃除で確保したヤゴ5匹のケースの脇に、新たなケースガガ。

トカゲがめがね拭きの布団の上に鎮座。

ココのところ、トカゲ探しが趣味となってきた長男。こいつも飼うことになるのだろうか???

おぉ、なんてすばらしい体験を!!!!
このミミズでイモリ君たちもしっかり大きく育っていくことでしょう。

うむ、やはり動くものはたのしい。最近、むすこの興味が植物にシフトしてきたので、少しさびしいのでした。

でかまるさん。

おお、ご無沙汰です。
私を「飼育系」母に引きずり込んでくださった恩人のご登場に感謝感激。
しかし、トカゲですか……。
エサの捕獲が結構大変そうですよねえ。
ぜひぜひ、ことの顛末をまた教えてください。

かめさん。

植物系にシフト、とは。
なんかシブイ趣味ですねえ。息子さん。
最後は盆栽なんぞを極めたりして。
あれも、どっちかというと、男の世界ですものねえ。

ああああ、私は絶対飼育系母にはなれません~。

ムスコも興味はあっても自分でやるまでには至ってないようなので、救われている…。

manaさん。

「トカゲを家に持ち帰った」「リュックに蛇が……」みたいな話を聞かされると、昆虫でまだ良かった~と思います。やっぱり私はは虫類だけはダメなようです。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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