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記事140◆あらすじ本ブームに一言、のコラム

■掲載年月日 2004年01月20日
■編集部から

 「あらすじ本が中高年に売れている」という記事を書くため、この手の本を乱読した。名作も極度に単純化されるとこうなるか、と随分笑えた。

 だって「嵐が丘」は「虐げられた男の復しゅう話」で、「罪と罰」は「人殺しを悔やみ苦しむ青年の話」と、まるでサスペンスドラマの筋書きだ。近代日本文学もそう。田山花袋の「蒲団」は「妻子ある中年男が若い女性にほれ、しっと心から恋路を邪魔する話」だし、昔感動したはずの伊藤左千夫の「野菊の墓」は「恋に恋する思春期の美化されすぎた初恋」と読める。悲劇も「あらすじ」で読むとなぜかこっけいで笑えるから、「単純化」って怖い。

 高校生の読者からは「名作の主人公といったって、僕らと同じで恋愛に悩んでばかり。身近に感じた」という反応があったそうな。感想のほうも見事に単純化されているようで……。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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