スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「柔和なマルキストの夢」という記事

エントリーをアップし忘れてましたが。
先週の3連チャン締め切り記事の3本目は、元国会議員のインタビュー。
「この国はどこへ行こうとしているのか 永田町を離れて」という連載のうち、私が担当した元共産党国会対策委員長の松本善明さんでした。
画家のいわさきちひろさんの夫だった人です。

記事はこれ。タイトルは「柔和なマルキストの夢」。とてもロマンチックな見出しが付きました。

私が一番知りたかったことは、善明さんの素顔。
共産党の国会対策委員長の「やり手」という横顔と、画家いわさきちひろさんの淡い色の絵とが、どんなふうに出会い、絡み合ったのかということ。

でも、インタビューの中で、百戦錬磨の老政治家の口から「夢」なんて言葉が飛び出した時、ああ、と胸を衝かれた思いでした。それを大事に書いてみました。

長いインタビューの中でなんとなく分かったのは、清濁併せのんでもなお、この人、少年みたいな、書生さんみたいな部分を失わなかったんだなあ、ということ。
良くも悪くも、むちゃくちゃ生真面目。一本気。

例えば、私が彼の談話として書いた一文、「ただカントを読み、ヘーゲルを読み、マルクスを読み、僕は在学中に共産党に入ったんです」という文章を、直してほしい、とおっしゃる。理由は「僕は原書ですべての著作を読んだわけでもないので」と。
相談のうえ、「カント、ヘーゲル、マルクスへの流れがわかるまでこれらの著書を読んだ。在学中にそして共産党に入ったんです」と書き換えたのでした。
原書で何冊も著作を読んでいなければ、とても「カントを読んだ」「ヘーゲルを読んだ」「マルクスを読んだ」と言えない、というこの姿勢に、なんともお人柄がにじみ出ているなあ、と。

私は、考えの異なる存在を取り込むか、論破したり、排除したりしようとする集団が苦手です。組織がかちっとしたものであればあるほど、その主義主張にかかわらず、生理的に避けてしまいます。だから、組織としての共産党も苦手です。
でも、人を描く時は、党派を超えて、個人としてのその人を(個人としてその組織を選び取ったことも含めて)描きたいと思うのです。

ちなみに、「ちひろ美術館」は東京と安曇野にあります。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。