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欽ちゃん流、若手育成法、という記事

最近書いた記事。
この春に新社会人になるだろう若者と、新入社員が会社をあっさり辞めないように知恵を絞る上司たちに向けた記事です。

「欽ちゃん流若手育成法」

実は今年の一つの目標が、萩本欽一さんに、若手を育てることについてのインタビューをする、というものでした。
最初のきっかけは2005年の夏。
踊る大捜査線シリーズの脚本を手がける君塚良一さんをインタビューした時のことです。
インタビューのあちこちで、欽ちゃんの話が出てきました。
例えばこんな風に。

夢を追う若い人に伝えたい。夢をかなえるためには、夢だけを見ていたのではダメだ。
例えば飛行機のパイロットになりたいとき、船乗りのバイトの話が来たとする。「乗りたいのは船ではなく飛行機だ」と断ってはいけない。パイロットの夢を一秒も忘れなければ、船乗りになればいい。船に偶然、航空会社の人が乗って意気投合するかもしれない。船と飛行機の共通点を勉強できるかもしれない。
僕の師匠、萩本欽一さんは言った。「頂上に行きたいならまっすぐな道を選ぶな。くねくねと遠回りしながら頂上を目指せ。回り道はすべていつか役立つから」と。

(2005年9月毎日新聞夕刊連載の君塚良一さんインタビューより)

さらにこの連載からしばらくして、今度は、同僚記者が萩本欽一さんを取材する際、私もそのお手伝いで、萩本さんとエレベーターに同乗するという機会がありました。
その時に、君塚さんにお会いしたお話などをしていたら、萩本さんがこんなことをおっしゃったんですよね。

「若い人に親切にしちゃいけない。挨拶されても、無視するくらいでいい。なぜなら、挨拶を返した途端、若い人は安心し、そこから自分で考えることをやめてしまうから」
「僕は、若い人を育てようと思ったことはない。ただ、育つ奴が、育つことのできる環境を整えただけだ」


そうやって「育った」のが君塚さんだった、というわけ。

それ以来、ずっと心の中で気になっていました。
今も昔も、「育つ奴」ばかりじゃない。まして最近は、挨拶してもらえないだけで、「もう僕はダメだ」と崩れてしまう若者もいっぱいいるんじゃないかな、と。そういう若者には、欽ちゃんはどんな風に関わるんだろう。はなから相手にしないのか。それとも……。

さらに、今年、茨城ゴールデンゴールズが松坂大輔選手の草野球チームと東京ドームで対戦する、という試合を見に行きまして。
結果的には、松坂選手の日本最後の投球というのが、この試合の始球式と「終球式」(欽ちゃんが「もう一度投げてよ」と言って実現した)でありました。
試合の間、ずっとマイクを握り、スタンドを盛り上げる欽ちゃんの姿を見ていて、「ああ、やっぱりこの人はすごいわ」と感動したんですよね。
「お笑い」やコメディーのことは、私にはよく分からないけれど、今、欽ちゃんに聞きたいのは、笑いの話ではなく、若手育成についてだなあ、と。

んなもので、ほとんど2年越しの夢が今回は叶ったのでした。

今回のインタビューでは、何より、「石の上にも5年」という言葉に、ガツンとやられました。
私は新聞記者になって18年目なのだけど、でも、生来の飽きっぽい性格ゆえ、会社こそ転職してませんが、「5年」のスパンでこらえてこらえて何かを生む、という作業はしたことがないなあ、と。
新聞記事はそもそも、毎日締め切りがあるし。
本を書く時も、薬物にしろ、リストカットにしろ、だいたい1年間取材した段階で、その結果をまとめています。
1年くらいすると、書きたくなっちゃう。形にしてしまいたくなっちゃう。5年は……待てないなあ。

一度そういうことにもトライしてみてもいいのかもしれない、とふと思いました。

そうそう。
もう1点。
欽ちゃんの記事を書くにあたって、過去に様々なメディアに取り上げられていた欽ちゃんの記事を片っ端から読みあさったのですが、記事の最初や最後に、「どーんとやってみよう!」というフレーズを使ってる記事がむちゃくちゃ多かった!

あまりにベタよね。
最近では、「欽ちゃんの、どーんとリストラ」 (球団が抱える選手を半分に減らした時のスポーツ紙)とか。
で、最初に「絶対に、『どーんとやってみよう』は記事で使わないぞ」と心に決めたのだけど。
原稿を書いてみると、この言葉を記事に折り込むというベタさ加減が、いかにも昔ながらの新聞記事風で、収まりがいいのだわー。

で、はははは。
言い訳がましいですが、恥を忍んで、私も原稿の末尾でこのフレーズを使っちゃいました。



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桑田、開幕メジャー絶望的 試合中に右足首ねんざ

米大リーグ、パイレーツのキャンプにマイナー契約の招待選手として参加している桑田真澄投手(38)は26日、当地でブルージェイズとのオープン戦に7回から2番手で登板したが、8回途中に右足首をねんざして降板した。桑田の今キャンプでの故障は左足首に続き2度目で、

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欽ちゃんの記事

小国さん、こんにちは。
はじめてコメントさせていただきます、
ちゃこと申します。
ブログ、いつも興味深く拝見させていただいています。

欽ちゃんの記事、私の父が
『なかなかいい事書いてあるから、読んでみろ』
と渡してきてくれたものです。

仕事で行き詰まり悩んでいたので、
いろいろと励まされました!

これからもブログ楽しみにしています★

ちゃこさん。

はじめまして。
「夢を持つな」という欽ちゃんの言葉は、たぶん、20代の時に言われても、頭で分かったとしても、心が受け入れなかった気がします。でも、今、40代になってしみじみ、彼が言ってることがよく分かる、という感じです。
お父様によろしくお伝えくださいませ。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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