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★「生きるのがつらい。」「カウンセラー・パパの子育て論」(著・諸富祥彦)

★「生きるのがつらい。」
★「カウンセラー・パパの子育て論」(ともに著・諸富祥彦)

先日の「弱音のススメ」の記事を書くため、読んだ2冊。
仕事のために読むと、仕事に必要な部分に付箋紙を貼りまくるので、あとで読書としてどうだったか、という視点で振り返ると……よく覚えてないことが多いのだけど。
胸に残ったことだけ書いておきます。

前者は平凡社新書の1冊で、結構売れているのではないかしら。
でも個人的に楽しく読んだのは、後者のほう。
カウンセラーである自分がパパになる。パパになって初めて思ったことを綴っています。週末のたびに全国講演に歩いている諸富パパは、当然、マイホームパパ、とはとうてい言えないわけですが、短い時間でどんな風に子どもと関わろうとしているかがよく分かるのです。

子どもを持った時に彼が思ったことはこんな感じ。

なるようになっていい。
不登校だって家庭内暴力だって、どんなことをする子になてもかまわない。なるようにしかならない。そんな覚悟というか、開き直りがありました。
カウンセリングをしていて、わかったことがあります。それは、親が間違った子育てをした結果、子どもが問題を起こすことはもちろんあるけれど、同じように間違った子育てをしても、何の問題もなくスクスクと育つ子どももいるということ。また同じことですが、素晴らしい子育てをした親のもとで、何の問題もなくスクスク育つ子どもももちろんいるけれど、同様に素晴らしい子育てをしても、次から次へと子どもが問題を繰り替えすこともある、ということです。


ものすごくよくわかりました。
子どもの薬物問題やリストカットで講演をする時、よく「どうすればそういう問題を起こさない子を育てられるのですか?」とお母さんたちから質問を受けることがあります。
いつも私が悩み悩み答えるのは、
「……正直言ってよくわかりません。同じ子育てをしても、その子の性格や友だち関係や兄弟関係や色々な要素が絡み合って、どんな風に子どもに届くかは違ってしまうから。こう育てればいい、というのはないと思います。むしろ、私がこれまで取材してきて妙に開き直ってしまっているのは、子どもがヤクチュウになったり、リストカッターになったりすることは普通にありえるし、そうなったらそうなったでいいや、ということ。これだけ取材してきて、仲間も増えた。『ヤクチュウになったらオレのところに連れてこい』と言ってくれる取材相手もいる。私自身が自傷した過去を全然恥じてない。とりあえず、親に出来るのは、いざ子どもに問題が起こった時に、どっしり構えて子どもに向かい合えるよう、自分自身を支えてくれる仲間を日頃から作っておくことなんじゃないかな、と思うんです」
みたいなこと。
だから、諸富さんの言葉、よく分かりました。

最後の最後に諸富さんが自身と妻の経験として書いていること。

子育てに苦しむ母親の悩みは、①子育てそのものの難しさはもちろんのこと、それにくわえて、②「きちんと子育ててきでいないのではないか」、という周囲のまなざしを気にしてのものが大きいようです。
周囲の視線を気にして、自分で自分を責め始める。「私は、だめな母親なのではないか」と自分を疑い、自信を失う……。
これが母親の育児ストレスの最大の原因。


そして、結論として、<夫婦の間に「弱音を吐ける関係」をつくることの大切さ、難しさを私自身、実感した>と書いてます。

いろいろな家庭のありようがあるから、これは夫でなくてもいいのだけれど。
とにかく、お母さんには弱音を吐ける相手が必要なんですねえ。
しみじみ。



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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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