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「産む機会」発言に怒っているわけ、という記事

私自身は、反射的に何かに鋭い怒りを感じる!、というタイプではなく、ジワリジワリと考えていくほうなので、今回の発言にも、最初から「許せない!」と怒りを感じたわけでは、なかったんですけどね。
でも、きちんと取り上げ方を工夫したい、と感じたテーマでした。

例えば、周囲には怒っている人がいる一方で、「失言は失言だが『人間として許せない』とまで言われなきゃいけない発言か?」「辞任はする必要ないだろ」「そもそも、エキセントリックに怒りすぎじゃないのか」などなど、色々な意見がありました。
興味深かったのは、夫婦間でこの発言について口論となり、妻は「絶対に許せない!」といい、夫は妻の怒りを理解できない、というケースが見聞されたこと。

だから、今回は、「女たちは怒っている!」というような紙面ではなく、「たくさんの人が怒ったわけ」をきちんと説明し、むしろ怒ってない人の考える材料になる紙面を作りたいと切実に思ったのでした。
怒りの理由が分からない人や、「女たちの過剰反応」などと思っている人に、「決して、言葉尻だけをとらえて過剰反応しているのではないのよ」と、できるだけわかりやすく、伝えたいな、と思ったから。

で、識者3人に聞いてみました。
「どう許せないのか」ではなく、「なぜ許せないのか」。
それがこの記事です。

「産む機会」発言に怒っているわけ

私が書いたのは、短い前文だけです。
あとは識者の方が語ってくれた話です。

前文は、こんな風に短くまとめました。

女性を機械に例えた「産む機械」発言は、柳沢伯夫厚生労働相の辞任問題に発展した。政治家の失言にはもうなれっこの国民も、今回ばかりは本気で怒った。なぜか。「機械」呼ばわりされた女性3人に話を聞いた。

怒っている主語を「女」ではなく、「国民」としたのは、決して女性だけが怒っているわけじゃないし、決して女だけの問題でもないと思ったから。
そのうえで、「なぜ怒っているのか」を尋ねる相手としては、バランスを取るために無理に男性識者を一人混ぜる、なんて小細工はせず、素直に「機会呼ばわり」された女性から3人を選びました。
でも、このあたりは、色々な意見があると思います。

難しいな、と思ったのは、組上がってきた紙面に、「女性は怒っている!!」という主見出しがついていたのを見たときです。
私は普段、見出しにあまり意見を言わない方ですが、この時ばかりはお願いしてしまいました。

・今回の記事は、「女が怒ってる」という現象を書き立てるものではないこと。
・「怒り」の分析をそれぞれの立場からしてもらった紙面であること。
・怒りの理由がみえていない人たちに、考えてもらうきっかけとなる紙面が作りたかったこと。
・女性だけの問題でもなければ、女性だけが怒っているわけでもないはずであること。

だから、どんなに目をひく見出しであっても、「女が怒ってる!」という見出しはやめてほしい、と。

自分で書いた記事部分はわずか5行程度の前文だけだというのに、ものすごく色々考えたし、思い悩んだし、読者に伝えることの意味を考え込んだ2日間でした。



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産む機械

こりゃー、ひどいと直感的に思いました。毎日新聞の3人のコメントのなかに男性は生ませるペニスという刺激的な表現がありましたが、男性が「産ませる機械」もしくは「種オス」的に表現されたらどうだったでしょう。あの夕刊は感度としては非常によかったのではと思いました。アベシンゾー君は末期的症状だよな。やっぱり亀の甲より歳の功てなことになっていくのかな。トップが取り巻きばかりを重用するとこうなるのか、だれかが異端者を周りに置けとか言っていたなぁ。毎日新聞は能力のある女性記者が数多いのでしょうが、あの夕刊の記事は男性記者にも加わって書いてもらいたかったにゃぁ。

訂正のお願い

「産む機会」ではなく「産む機械」だよね。

まず始めに。
お友達から、「国民」という言葉に抵抗があるんだよ、とメールが届きました。「新聞社は『国民』という言葉をとても安易に使うけど、外国人からの視点というのも考慮いただけたら」と。
なるほどなー。
「女が」と書きたくない一心で、見落としていたなあ。
新聞は「国民」という言葉を安易に使いすぎる、というのは、確かに振り返ると、言い当たっているのかも。
いい勉強になりました。
貴重なご意見だったので、ここに書き添えます。

で、

冷奴さん。

「産む機会」の間違い、見つけてくださってありがとうございます!
新聞だったらお詫びと訂正出して、始末書ものですねー。
あとで直しておきます、感謝!


プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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