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★父親のすすめ(著・日垣隆)

★父親のすすめ(著・日垣隆)

ちまたに「教育こそ父親の出番!」なる本や雑誌特集があふれ、「父親検定」なる本まで登場している時代だけど、この本はやはり日垣さんの手によるものだけあって、ユニークです。

なるほどー、と思った点は以下の通り。

▼小学校1年生から子ども全員に毎日図書館から本を3分以内で借りてくる、ということをさせていた。読まなくても良いし、借りてこなくても別に怒らない。これは本好きにさせるためではなく、短時間に選ぶことで判断力を磨くため。「軽い方が良い」「シリーズものだと悩まず30日もつ」と気付くのが判断力。

▼子どものためのキャンプではなく、大人同士のキャンプに連れて行く。子どもに比べれば大人は飲みながらでも論理的に話をする。論理的な大人の会話のシャワーを大量に浴びることで論理力は育まれる。

▼15歳になったら必ず一人で海外に行かせる。他人の飯を食うこと。失敗を通して道理を学べる。

▼新聞代と書籍代と映画代は、子どもが高校生や大学生の時、別会計で無制限に渡していた。ただし、領収書をつけ、清算させてもいた。これにより、「読まないより読んだ方が得だ」と自然に思えるうえ、領収書清算という大人社会の訓練も出来る。

▼ブログを書かないと学費を送らないと決め、1本いくらでアルバイト代を払っている。これにより、「正確に分かりやすく書く」訓練が出来る。

あと2点。

「担任教師の悪口を家庭で言ってもいいのか、という議論が昔からあります。良いに決まってるではないですか」で始まる文章には考えさせられました。
日垣さん曰く、「いけない、という人はたいてい教師です」「保護者に公然と批判されるような問題点は、口止めによって無かったことにするのではなく、謙虚さによって改めるべきです」「家庭で、担任をはじめ教師の悪口を言うのを無理に控える、というのは不健全です」「意見が正しいかどうかは関係ありません。しばしば自分のことを棚に上げて他人を評価してしまうのが人間である、という事実を子どもに示す営利は、現在のような偽善社会(建前社会)では一層の必要性を増している」
なるほどなあ。
確かに、教師をどんなに子どもの前でほめても、子どもは当然ウソを見破るのが上手だし。あきらかに正義に反する教師の行動を親がかばうのは無理があるわけで。

私は日垣さんほど割り切れないし、基本的には特に若い先生のことは徹底的にかばってしまうほうだけれど、明らかに正義に反すると思った行為については、「先生だって間違いはある。母ちゃんは間違いだと思うし、そう思ったから先生にもそれをつたえた。あんたもおかしいと思うなら、単に反発するんじゃなく、先生に意見しなさい」といっちゃったもんなあ。

あと小論文の指導についてはものすごく貴重な視点を提示しています。それは「小論文で大事なのは書く技術ではなく体験だ」という点。これは自分自身文章を書いていて、しみじみと実感するところです。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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