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子どもに説明する、という迷宮

今日、NHKが昔放映した「映像の21世紀」という番組の録画を見ていたら、第二次世界大戦の話が出てきた。
息子がよく分かってないようだったので、「世界ではこれまでに何度も何度も戦争が繰り返されてきたんだけど、中でも、世界のあちこちの国を巻き込んだ戦争が2回あってね。それを第一次世界大戦と、第二次世界大戦っていうの」と説明してやった。

すると息子がいう。
「ってことは、日本はアジアのほかの国とチームを組んだの?」

うーーーーーーーん。
子ども心には、「日本はアジアだから、アジアの国々とチームを組む」というのが最も自然だと思われたらしく。
それが史実とはあまりに違うことに、しばし、うなってしまったのだった。

とりあえず、説明を再開。夫も加わり、ああでもない、こうでもない……と。
私 「第二次世界大戦では、日本はドイツとイタリアと仲間だったの」
夫 「で、相手は、アメリカとイギリスとフランスと旧ソ連と中国などの連合国軍」
息子「相手のほうが多いね」
私 「そう。で、負けたの」
夫 「日本が中国にまず攻め入って」
私 「でも、中国に居座ってたのは日本だけじゃなくって」
夫 「そうそう。植民地……ってどうやって説明しようか」
私 「うーん。あのさ、アメリカには昔インディアンがいたって絵本とかで読んだよね」
夫 「インディアンじゃなくて」
私 「あ、ネイティブアメリカン。わからんよな、そんなの」
夫 「地球儀持っておいで。どの国が海を越えてどの国を植民地にしていったか全部おしえてやるから」

………。
そのころにはもう、息子はすっかり興味を無くし、必死で知恵を絞ってる両親のことなど、相手にもしてないのでした。

夫 「そもそも、何を説明しようとしてたんだっけ」
私 「植民地じゃないし……そうそう、世界大戦」

子どもに何かを説明しようとすると、決まって夫婦で一緒に迷宮に迷い込んだみたいになってしまう。
子どもでも分かるように単純化して話そうとしても、ポリティカルコレクトネスとか、あまりに単純化した話の持つ弊害だとか、色々気になって、さらに歴史を遡ってしまったりして、最後は、「何を説明しようとしてたんだっけ?」と壁にぶつかり……。
ふと隣を見れば、息子はすっかり関心を失い、別の遊びに夢中になっていたりするのだ。

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わかります~

あはは。目に浮かびますね。その光景。
我が家は、夫がそうです。
「子どもに間違ったことを教えてはいけない」と思う気持ちが強いらしく、説明が長い!
で、途中が興味を失った娘があくびなんてしようものなら、
「人がせっかく真剣に教えているのに、聞く態度がなっていない!」なんて怒る…。
もう2~3年前から、娘もわかってきて、面倒くさい質問は夫にしなくなりました。
対して私は、娘の質問に一言か二言で簡潔に答えてしまいます。
きっと夫は内心「それは正確ではない!」と苦々しく思っていると思われ…。
でもね、いいの。
多少、不正確でも、子どもはその時点の理解の範囲内でしか理解できないので、
キチンとした説明は、大きくなったときにまたすればいい。
(そのときは夫に頼むわ)
まずは、世界の外枠からだんだんと輪郭をはっきりさせていけばいいわけですよ。
あとは、子ども新聞とか図鑑をそのへんにほったらかしておくこと…、かな?

職業柄、ニュースを見る時間が長いので、わが家も息子の質問攻めですわ。
なかなか難しいのよね、正確に答えるのって。でも、少しずつ分かればいいわけで。

最近は、漫画日本の歴史やら、学習漫画をやたらと買い与えているんだよね。
本読まないから、せめて漫画で学習しろって。

父がこうだったかも

いやぁ、子どもに説明しようとすると、いかに自分の知識がいいかげんか、
思い知らされます。細かいこと、全然わかってなかったりするの。かなり恥ずかしい。。。
で、間違ったことを教えてはいけないと思うと、何も説明できなかったりして。

でもって、父の話です。
父は一応学者だったりするせいか、正確な事を教えようとするんですね。
大河ドラマ見ていて、「このひとって○○?」なんて聞いたりすると、母は知っていれば
教えてくれるし、知らなければ「知らない」で終わり。
でも、父は知っていても「確かこうだったと思うけど」いう歯切れの悪い説明で、
ドラマも終わって質問したことすら忘れた頃に、部屋から何やら本を持ち出してきて、
「やっぱりこうだった。ほら、ここに・・・」と本を見せてくれる。。。
え?それって何だっけ?私何か質問した???と戸惑います。

大人になって母・姉と3人で話していたとき、母が
「あれは、本人が自分のためにやってるんだと思って気にしないことにしてる」
と言ってました。なるほど。そうやってやりすごすのね。。

なので、まぁ、子どもが興味を示せばそれでよし、そうでなければ
自分達のためのディスカッションだった事にしてしまえば良いのかも。
おぐにさんの場合、後々何かの記事を書くときに役立ったりしそうだし?!

うんうん、わかるよぉー。
でも最近は肝心なところだけピンポイントで教えて、「あとは自分で調べろ」
もしくは「そのうちわかるよ」と???のままにわざとしておきます。
そうすると、かえって子どもの心には残るようで、こっちが忘れた頃に
「あ、○○って前出てきたよね。こういうことだったんだ!」と勝手に
理解してくれちゃったりします。ま、大半はそのまま忘れてるんでしょうが。

歴史とか社会情勢とか説明が長くなっちゃうものはこれでいいのですが、
ちょっとした言葉の意味をきかれて、簡潔に答えているうちに、息子が
「ママの説明のほうがわかりやすい」と国語辞典をひかなくなっちゃって
これはこれで困りものです。

いしまりさん。

>多少、不正確でも、子どもはその時点の理解の範囲内でしか理解できないので、
>キチンとした説明は、大きくなったときにまたすればいい。

なるほどー。心するわ。
でも、こういうのって、性分みたいなもので、結局、同じ失敗繰り返してしまうのよね。
一度そういえば、ニュース見た息子が「どうしてこの人、逮捕されたの?」って聞いてきたもんだから、あれこれ説明しているうちに、「逃亡の恐れ」や「証拠隠滅の恐れ」など、逮捕要件について説明している自分に気付き、呆然としたこともあったっけ。

いのいのさん。

学習漫画かぁ!これならうちの子でも読みそう。
このブログをこっそりのぞいた夫が、いのいのの「漫画」に、「なるほど! あれ、いい手だよな」と感心してました。感謝。

A子さん。

>大人になって母・姉と3人で話していたとき、母が
>「あれは、本人が自分のためにやってるんだと思って気にしないことにしてる」
>と言ってました

この部分の、お母様の深い洞察力に感服しちゃいました。ほんと、そうかも。
きっと私の場合も、自分のためみたいになっちゃうんでしょうね。

ドレさん。

なるほど。子どもの中に疑問を残してあげることもまた、大事なのねえ。
確かに私も小さいころ、親に聞くより、本や辞典で調べるほうがずっと信用できると思って、自分で調べていたものね。
勉強になるわー。


子どもに物を教えるのって難しいですよねぇ。
出来る事は説明してあげるけれど、判らない事は逆に「どう思う?」と質問してしまう私です。

そして小学校に入ったらますます教えられなくなる事も多くなると思うので、これを読んで勉強しなあい。とか「判らない事は先生に聞いてご覧」と説明してしまうでしょうなぁ。

私の場合はですが。

うかたんさん。

そうなんですよね。
全部自分で答えようとせず、子どもにある程度残してやったほうがいいんでしょうねー。
思うに私、結局、説明好きなんだと思う。
気付けば子どものためじゃなく、自分のために必死で説明しちゃってる……みたいな。反省。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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