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自由研究の後始末の結末

ここ数日のエントリー
自由研究の後始末」、
自由研究の後始末の朝
に続く、最終章です。

夕方。息子、無事下校。
あえて「どうだった?」と聞かない私。お楽しみはじっくりと味合わないとね。
まずは息子の前でこっそりと連絡帳を確認する。

先生曰く、

「紙を見て発表していいよ」と言ったところ、直前になってステージの上で紙をポケットに仕舞い込み、何も見ないで堂々と発表できました。おうちでもほめてあげてください。

そうなのか? 本当に紙を仕舞い込んだのか?
でかしたぞ、我が息子。
同じ日、うつむいたまま原稿を延々と読み続けた我が国の新首相の国会代表質問答弁より、ずっとましではないか!

今回は、気にしていない素振りで、息子から切り出すのを待つ計画だったのに、連絡帳の記述に安堵した勢いで、つい聞いてしまった愚母なのです。
「ねえねえ、今日、どうだった?」

普段はポーカーフェースで、いいことがあっても「別に……」とわざとふてくされた顔を見せることが多い息子なのですが、この日は珍しく、一瞬で破顔し、いきなり話し始めたのが以下の2つ。

「ねえねえ、母ちゃんの言ってたことホントだね。母ちゃんは一人一人の顔が見える20人くらいの人の前でしゃべるほうが、1000人の人の前でしゃべるより緊張するって言ったでしょ。あれ、ホントだ。周囲の人が何を言ってるか聞こえたりする時に、緊張するもんなんだね」

「それから、父ちゃんの言う通りだった! ほら、緊張している時は手足に血がいかないから寒く感じるって言ってたでしょ。確かに、発表が終わった途端、ものすごく暑くなってビックリした!」

発表できたことより、この2つの大発見を私に報告したかったらしい。
この辺り、子どもってほんと、おもしろいよなー。
機嫌が決して悪くないので、あとは何も聞かないでおいた。
「何をしゃべったの?」「思ってた通り話せたの?」なーんてことはもう、どうでもいいや、と。

しかしながら、やっぱり愚母ですから。
相当気疲れしたらしく、寝るときにべたべたと一緒の布団にもぐりこんできた息子に、結局私は我慢できずに聞いちゃったのよね。
「ところで、何をしゃべったの?」

緊張で記憶が飛んでいるところもあるようで、いまいちよく分からないのですが、断片的な息子の話を総合するに、とりあえず、自分なりに言いたかったことをステージの上で並べてしゃべったようで、自分なりの達成感を得たようでした。
めでたし、めでたし。

もちろん、母ちゃんの目から見れば、「おいおい、それじゃあ、自由研究の骨子がちっともわからんだろー」的な説明なわけだし、さらに本音を言わせてもらえば、「おまえ、この自由研究のアピールポイントは『イカ墨で習字・お絵かき』なんだよー。なぜそれを言わない?」なんだけど。
もちろん私は、そんなことは一切表情に出さず、「よかったじゃん」とひと言だけ軽く言っておいた。
「今日の緊張がまたあんたを強くしたんだよ。次にバッターボックスに立つ時、きっとこの前より緊張せずに済むよ。緊張する経験って大事だから」とも。

いつか教えてやりたいと思う。
緊張すること自体、決して恥ずかしいことじゃない、ってこと。
「緊張する自分はだめ」なんて思う必要はないこと。
緊張する自分と向かい合うことで生まれることもあるし、第一、ある程度緊張していたほうが良いものを生むことができるんだ、ってこと。
人生、なめてはいけません。
って、そりゃ、私のことか。

いつか教えてやりたいとは思うけど。
たぶんそういうことは、いくつも失敗しながら自分で体得していくもんなんだろう。
ここは母ちゃんも、黙って我慢我慢。



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非公開コメント

無事、終わってよかったですね^^
しかも堂々と発表でき大成功なんてさすが、おぐにジュニアです^^v
これがきっかけで、将来、大舞台で講演や演説をするようになったりして・・・
楽しみにしておきますね^^

本当、こどもって未知数でおもしろいですよね。
子育ても同じく苦労も笑いも泣くこともたくさんありますよね。
でも、その一つ一つが面白くもあります。

>結局私は我慢できずに聞いちゃったのよね
わっはっは!いづこも同じだと思わず笑っちゃいました^^私も愚母ですからww

ともあれ、無事終わってよかったです。
実は、発表どうだったんだろうとずーっと気になってた私ですww

たいち~!えらいぞ~!パチパチパチ!
我慢我慢ねー。自分にも言い聞かせます。

ごんたさん。

結末を気にしてくださっていたなんて。感謝です。

海星さん。

ははは、我慢我慢。
書くのは簡単だけど、やるのは、ほんと、大変!
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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