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★沼地のある森を抜けて(著・梨木香歩)

★沼地のある森を抜けて(著・梨木香歩)

「西の魔女が死んだ」的な梨木ワールドファンだと、ちょっと、あれれ、と肩すかしにあうかも。
先祖代々から伝わるぬか床。ここから生命体が繰り返し生まれる不思議。離れ小島の伝承。なかなか魅力的なファンタジー世界なのですが、あちこちにほつれがあるように感じました。

ぬか床のこちら側と向こう側の2つの世界の物語が交互に描かれているあたりは、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を彷彿とさせる構成でもあるんだけど、世界観の構築のしかたは圧倒的に村上ワールドのほうが完成度が高かったように思えました。

「いったいこのまか不思議なぬか床ワールドをどうやって収束させるんだろう」という興味関心だけで一気に読みましたが、特に最後のほうは微生物やら動植物の進化やら生殖のありようやらが延々と続き、ふと素朴に「ここまで微生物に頼らないと生命賛歌やら性の不思議を語れないもんだろうか」と躓いてしまったのだった。

それなりに楽しみましたが。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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