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★週刊誌編集長(著・元木昌彦)

★週刊誌編集長(著・元木昌彦)

週刊現代やフライデーの編集長を歴任した元木さんの本。
ひょんなことからお知り合いになる機会に恵まれたのだけど、最初のうちは元木さんのすごさをよく分かってなかった。
元木さんのすごさに最初に触れたのは去年、「魂の声 リストカットの少女たち」という本を出版した時。周囲にいる色々な方々に、各メディアでのご紹介をお願いしたのだった。

私自身の知り合いやら、「夜回り先生」こと水谷修氏の知り合いやら、色々な人に声をかけたけれど、結局、振り返ってみれば、ちゃんと記事を載せてくれたメディアのほとんどが、元木さんを通してお願いした媒体だった。なんと力強い人脈を持っている人だろう、と驚いたのだった。

この本を読んで、なるほど、その謎が解けた。
前書きによると、「生来の対人恐怖症を克服しようと、一日一人、新しい人に会うことを自分に課した。新聞記者、作家、政治家、芸能人、スポーツ選手、ヤクザからのぞき屋まで、会って話して浴びるよう呑んだ」そうだ。
悔しいなあ。
私も入社して最初の数年はそんな感じだった。
人脈にだけは自信があった。会社に入る前からそう。大学時代には、だいたいどこに旅しても、誰かしら泊めてくださる人がいた。

会って、呑む。
会って、呑む。
それの繰り返し。
いや、会って、呑んで、語る、か。
歌う、とか、泣く、とかもあったな。

子育てを始めるようになってから、「呑む」が減った。
休日返上で新しい人に会いに出かける機会も減った。
そうこうするうちに、人脈を広げていくことへのどん欲さが減った。
「無理しなくても、会うべき人にはいつか出会えるだろう」と思うようになり、ガツガツしなくなった。その分、生きるのは楽になったけど。

それは加齢のせいでもあるんだと思っていたけれど、そっか、元木さんは延々とこんな風に「1日1人」を自分に課し続けてきたんだ。
丸ごと見習うのは無理そうだけど、もう少し、どん欲さを取り戻したい気持ちになった。

で、本題。
この本の目玉は、オウム事件などで週刊現代がはなったスクープの裏話、それから「ヘア・ヌード」という言葉を作った張本人らしいヘアヌード顛末記。
これらすべてのエピソードの底流で、元木さんの現場記者・編集者魂がゴウゴウと音を立てて燃えている感じ。

幻冬舎の社長の見城徹さんの言葉として「編集者は飲めたほうがいい。劣等感があったほうがいい。失恋をいっぱいしたほうがいい」という明言を紹介した後、元木さんは「人に負けない趣味を持つこと」をここに付け加えている。
元木さんの場合は「競馬」がそれ。
競馬が取り持つ仲で、彼が築いた人脈がこれまたすごくて、山口瞳、本田靖春、米長邦雄、大橋巨泉……。

生活丸ごと仕事、みたいに生きられたらなあ、とこの本を読んでしみじみ思いつつ、いや、私は私。とりあえず、家族を大切にしながら仕事を積み重ねていくなかで、できることだってきっとあるさ、と自分に言い聞かせる夜なのでした。


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非公開コメント

ホントに対人恐怖なら酷くなる気がするんですが、
そんなこと可能なんでしょうか。
単に大げさに言っているんでしょうか。
私は後天性の対人恐怖になりつつあるんですけど…克服、ね。
貪欲かあ…
丁寧だから向いてないみたいに遠まわしに言われましたが、どうなのでしょうか。
克服ってどうやるのでしょう?克服って出来る人と出来ない人がいるんですか?(いますね。諦めたのか努力が足りないのか知らないですが)
そこが力量なのか…

すいません、なんか嫌な感じの書き込みになったかもしれません。
PASSが良くわからなくて訂正できませんでした。ごめんなさい。

おぐにさまの考え方とか感じ方とか、お話をもっと聞きたいなあと思って書き込みしました。

おぐにさん、こんにちは。
私も、浴びるように人と会っていた(呑めないのですが)日々が、懐かしいです。

子供を産んで、現場からは遠ざかり、確かに機会は減ったものの
その分、違うジャンルの!?ネットーワークが形成されている感じはありますね。
しかも「濃厚な・・・」

「できることだって きっとある」
このメッセージのおかげで、今日も笑顔で過ごせそうです。
いつも、ありがとうございます。




できることだって、きっとある 賛!

このごろ名刺が減らないなー、と嘆いている冷奴です。閑職にあると減らないのよねー。でも「男子、三日会わざればカツモクして見よ」との言葉もあり、その成長途上の男の子と毎日対話しているお母さんなら、それだけで十分なのではと拝察しておりやす。そうか成長途上のだんなさまもおられましたね。人脈も広いだけでは・・・深くなくては、とうそぶいたりして・・・

私は大学中退。うつ病だしリスカはするし、自殺もしたし今は対人恐怖症
高校時代は元彼にレイプされ男性恐怖症になりました
そんな私が今したいことはこんな体験をしても「生きている」人がいるってことをみんなに知ってもらいたいんです
なんとか本を出版できないでしょうか?
お願いします
ブログまわりだけでは助けられない人がいるんです
なんとか本を書かせてください

差し出がましいですが…
瑞希みか さんへ

そういう感じの本がYoshiプロデュースで今とても出まわっているかと…
スターツ出版さんからも体験談的な本を見かけた気がします。
一考として、そちらの出版社などに掛け合ってみてはいかがでしょうか?
とっても差し出がましく、不確かですいません。

大学入ってまだ少ししか経ちませんが、相当いろんな人に会えました。
年代も本当にさまざまなんですけど、それぞれが本気で楽しいです。
1日1人は無理だけど、今出会えた人たちともっと深く付き合っていきたいです。

みちさん。

ごめんごめん。
元木さんの「対人恐怖症」は絶対に「おおげさに言ってるだけ」と思います。
誤解を受けやすい表現ですよね。

>丁寧だから向いてないみたいに遠まわしに言われましたが

新聞記者に向いてるか、という話しなら、丁寧、は美徳ですよん。
「人に会うのがむちゃくちゃ好き!」という人のほうが楽にできる仕事ではあると思うし、人との距離感を乗ずに取れない人にはしんどい仕事とは思います。

はしけいさん。

ご無沙汰です!
息子が寝た後、こっそり一人で飲む新茶、というのが最近の私の至福の瞬間です。
感謝感謝。

冷奴さん。

人生の先輩にそう言われると、勇気がわくというもの。ありがとうございます!

みかさん。

本を出す……ですか。
私自身も実は出版社に原稿を持って行く、という作業をしました。やっぱり色々な出版社の出版傾向を自分で図書館などで調べて、ここで、と思うところに原稿を持って行くことをお勧めします。ただし、出版不況の折り、「数年前だったら出せたけどね」と言われることは覚悟しなければなりません。私の知り合いの女の子は、自費出版の形をとりました。自費出版であろうと何であろうと、1冊の本にするという形で自分の気持ちに整理をつけたかったそうです。

あめ◎さん。

たくさんの人に会うことは、それだけで、ものすごいことですね。
ごぶさたしてます。元気そうで、ちょっと安心しました。焦らず、ね。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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