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★ズッコケ中年三人組(著・那須正幹)

★ズッコケ中年三人組(著・那須正幹)

おなじみ「ズッコケ三人組」(1978~2004年続いたシリーズ)の3人が不惑の40歳を迎えて……という設定で書かれた物語。
ちょっと気になって手に取ったのは、私自身が「40歳」だから。

でもなあ。
この本はやっぱり、「私はズッコケ三人組を読んで育ちました」「ズッコケ三人組シリーズが最初の読書体験です!」みたいな人向けなのだった。
私自身はシリーズが開始した78年にはもう小学校6年生で、世界名作文作シリーズとか、アーサーランサムの「つばめ号とアマゾン号」シリーズとかに夢中になっていて、「ズッコケ三人組」は1冊も読んだことがないわけで。
「中年三人組」を読んでも、「懐かしー」とは思えないわけです。
うーむ、残念。

おまけに、古くからのシリーズ読者を意識しすぎたためか、小学校時代の懐かしさを前面に出すことに重点が置かれ、中年の男を描くことには失敗していると思う。
というか、作者自身があとがきで「編集者から、子ども読者も楽しみにしているのだからあまりきわどい描写はさけてほしいと、クギをさされたりもした」と書いているので、「失敗している」のではなく、あえて「避けた」のでしょう。
私としては、もっとドロドロした中年の情けなさや健康への不安やら仕事の中の葛藤やら残された時間への焦りやらを、ふか~く描いてほしかった。子ども時代の小説をまったく読んでない読者でもたっぷり楽しめるようなものにしてほしかった。

でも、きっと、「ズッコケ」シリーズで育った30代読者は、別の感想を持つのだろうなあ。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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