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★アンボス・ムンドス(著・桐野夏生)

★アンボス・ムンドス(著・桐野夏生)

相変わらず、女の悪意を描かせたら天下一品の桐野さんなのでした。
短編集。7編(男性が主人公の作品もあります)。
でも、たぶん、どの小説も、長編になりうるし、読んでみたい気もする。でも7編の長編を連続して読んだら、さすがにしんどいかも。何しろ、読後感さわやか、なんて作品、一つもないですから。

容姿に劣等感を持ち、うまくいかないことはすべて容姿のせいにしてしまい、きれいな同性に憎悪を募らせ、自信があるのは「妄想力」という女性の話とか。
母親に「あんたの父は有名な小説家なんだよ」と聞かされて育ち、今の人間関係のすべてにうんざりしながら、いつか実父が自分をここから救い出してくれるのではないか、などと妄想しつつ、実際にはぱっとしない寺の娘として過ごし、かといって家を自分から出るわけでもなく、寺の庭に毒を持つ植物ばかりを植えていく女性とか。
時には主人公のおぞましさにうんざりしたり、ぞっとしたりしながら、それでも不思議と惹き付けられて、ついつい新しい小説が出るたび、手に取って読んでしまうのだ。
桐野さん、こわい。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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