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言葉にできない「ホテル・ルワンダ」

映画「ホテル・ルワンダ」を試写会で見た。
言葉にならない思いが頭の中をぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる……。
とうてい、ここにも書けない状態。

心の中で、今年見たほかの映画たちとまったく違う場所に、ドカーンと飛び込んで、完全に他を圧倒してしまった、って感じ。
「『愛する家族を守りたい』。ただ一つの強い思いが、1200人の命を救った……」というのが映画のキャッチコピーで、いかにも米国受けしそうな「家族を守るパパ」的フレーズなんだけど、実際に映画を見てみたら、全然別のところが、やたら心に残った。

例えば外国メディアのジャーナリストが虐殺の映像を世界に向けてニュースで放映した夜、「これで世界が助けてくれる」と期待し、喜ぶ主人公のルワンダのホテルの支配人男性に対して、このジャーナリストは自嘲気味にこんな風に言う。
「助けが来なかったら? 彼らはニュース映像を見て、『恐いね』と言って、ディナーを続けるんだ」
世界の無関心と、その構成員である私。

さらに、この支配人はいよいよ死を目前にした時、ホテルに逃げ込んでいた避難民たちに「海外の有力者に電話をかけて助けをもとめてください。そして別れを告げてください」と呼びかける。このシーンの台詞はとてもすごいんだけど、上手に思い出せない。ただ、彼は最後にこんな風にも言う。
「(電話の相手が)恥して助けを送るように」

「恥」という言葉が、胸に刺さった。

いくつもの問いかけに、まだまだ、答が見つかりそうにない。

1月14日からシアターN渋谷でロードショー、だそうです。
とにかく、見てくださいませ。
私もそのころまでに、少しずつここで言葉にしてみるので。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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