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ジョージ・ワシントンの桜の木

昨夜は職場の懇親会。
ピアノ練習をしたかったので、お酒はあまり飲まずにお付き合いし、夜10時に帰宅。息子はもう眠っていて、ベビーシッターさんから引き継ぎを受けました。
シッターさん曰く、
「実は、電気スタンドの蛍光灯を割ってしまいまして……」

なんと息子が部屋の中で素振りし(日頃は部屋でのバット素振りは禁止なので、どうやら優しいシッターさんの日にバットを持っていたらしい)、電気スタンドにバットをぶつけてしまったらしい。

案の定、今朝、目が覚めた息子はすぐに私の布団に入ってきて、もじもじしながら「母ちゃん、あのね……」という。
わざととぼけて、「どうしたの?」。
しかし、息子は口ごもってしまう。
「言いたいことがあれば言ったほうが楽になると思うよ」と私。
「うーん」。また、もじもじ。「言っても怒らない?」

「そんなの話の中身によるよ。最初から、怒らないって約束はできないな」。あくまでとぼける私。
「うーん、うーん、どうしよう……」
息子、身もだえすること30分。
私は、「いいかげんに言えよ。根性なし」と心の中で罵倒するも、こっちからは絶対に助け船を出さない。
本人が言い出すまで布団の中でウトウト。
春の二度寝って気持ちいいものね。

結局息子は小さな声で、すっかりしょげながらも、私に正直に告白したのでした。
私から息子に言ったのは2点。
「父ちゃんの電気スタンドなんだから、父ちゃんに正直に言いなさい。それから、シッターさんに片づけてくれてありがとう、ごめんね、と今度ちゃんと言いなさい」
そのうえで、「正直に言えたのはえらかったと思うよ。時間はかかったけれどね」

そう。やったことが悪いことでも、正直に謝ったらほめてやるべきなんだ、ジョージワシントンの父ちゃんだってそうだったじゃないか。
あれ、違ったっけかな。
ワシントンではなく、リンカーン? フランクリン・ルーズベルト?
ともかく、ジョージ・ワシントンが父親の梅だか松の木を折った時、正直に謝ったジョージを父親がほめた、って話。
実話だろうか。いや、たぶん、後からでっちあげられたエピソードなんだろうなぁ。

さて。
話は第二ラウンド。
息子は父ちゃんに正直に言おうとするが、言えず、結局しばらく隣の部屋にこもってしまった。その間に私が、夫に事情を簡単に説明する。
「ここはジョージ・ワシントンの梅の木なんだから、あの子が正直にあなたに言って謝ったら、あとは怒るなよ」と夫に釘を刺すと夫が一言。
「それ、梅の木じゃなくて、桜の木だろ」
そ、そうでしたか……。

結局、数十分後、息子は父親の前でもじもじ攻撃を繰り返し、待ちきれなかった夫が「あれ? 父ちゃんの電気スタンドの蛍光灯がなくなってる!」とわざとらしく叫び、それをきっかけに、息子は正直に夫に打ち明けたのでした。

夫はにっこり笑って、「えらいぞ。昔、アメリカの大統領だったジョージ・ワシントンという人はね……」
桜の木だったっけかなあ。梅の木だと信じ込んでたよ、私。
夫の隣では、ほっとしたような息子の笑顔。
土曜日の朝の光景でした。





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非公開コメント

息子さん可愛い☆★
私は正直に言ってもいつも怒られてばっかりだったので
羨ましいなぁって読んでて感じました。
息子さん、時間はかかったけど正直に言えてとても
偉かったと思います。
おぐにさんのお母さんぶりにはいつも感心させられます。

さなさん。

親としては、「30分ももじもじしてにで、正直になる勇気を持てよ!」と内心イライラしちゃってるわけですけどねー。

>おぐにさんのお母さんぶりにはいつも感心させられます。

そりゃ、さなさん、誤解であって、これは私が一方的に言い分を書いているだけのブログなので、いつか息子が成長して読んだら、
「おいおい、母ちゃん、あんた、カッコつけてんじゃねえぜ。あんたの身勝手な理屈に俺がどれくらい傷ついたと思ってんだ!」とか言うかもよ。
少なくとも、
「子どもネタをここまで書き散らすなよ!」と腹を立てると思うもの。
いつか逆襲される予感がしております。はい。

息子君、かわいいっすねえ。お布団に入ってきてもじもじしてるとこなんて、母親冥利につきるってもんですね。男の子は何歳までハハの布団に入ってスリスリできるのか。今のところの私のテーマです。

しかし、この回、読んでた人の90%は「梅じゃなーい桜だよ!」と突っ込んだと思います。だって中国ならともかく欧米に梅ってきいたことないし。

エミュさん。

そっか。「梅の木」はありえないか。確かにね~。
私が昔読んだジョージワシントンの伝記(小学生向け)には挿絵があって、その挿絵の「桜の木」がまさに「盆栽」のような絵だったのよ。それで、なんとなくものすごく日本的な光景として脳にインプットされちゃったのかもしれません。
あー、はずかしー。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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