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明日が楽しみなのは、いいことだ

久しぶりに、13歳の息子の話。
(普段はもう、息子の話は書かないようにしてるんだけど、ま、今回は、ポジティブな話だから、公開しちゃおう)。
本日10日、いよいよ息子の中学で3学期が始まった。
(私の、お弁当作りライフも、再びスタートだ)。

実はこの週末、福井市に住む私の妹一家を、息子と訪ねたんだけどね。
越前ガニ(オス)だ、セイコガニ(メス)だ、寒ブリだ、ガサエビだ(生で食べると甘エビよりうまいっ! 甘エビとボタンエビの良いとこ取りみたいな味)、取れたての色とりどりの野菜だ、とごちそう三昧。
で、その帰り道。

こっちは、「あーあ、ちくしょー、明日からまた仕事だぜ」 なんて気分なのにさ。
隣で、息子がいう。

明日、楽しみだな~

へ? 明日、なんかあったっけ?

学校に行くの、久しぶりだし

………。
ああ、神サマ。
しばらく口がきけなかったよ。

自慢じゃないが (いや、ホントに自慢になんないんだけど)、息子は保育園に通い始めた生後11ヶ月から常に 「登園拒否児」 だった。
5歳くらいになると、それでもなんだかんだと、病気もせず毎日通ってくれたけれども、それでも私は時々、見知らぬお母さんからこんな風に声を掛けられたもんだ。

「あの……おぐにさんですか? うちの子どもが保育園に行きたがらないんです。保育士さんに相談したら、『おぐにさんは登園拒否児の母の大先輩だから、聞いてみたら』 って言われて」

みたいな。
とほほほほ。

小学校に上がってからは、比較的穏やかに登校していたけれども、それでも、息子に 「学校楽しい?」 なんて尋ねた日には、必ずこういう答えが返ってきたもんだ。

「あのね、母ちゃん。オレは基本的に、学校は嫌いなの」

さらに、アメリカに行って最初の2年間くらいは、もう大変!
登校拒否傾向にはますます磨きがかかり、学校がいやだいやだ、が口癖みたいだった。
しかし、私のほうも、「登校拒否児母歴10年」 ともなれば 「いやだ」慣れしちゃっていて、本気の「いやだ」 とガス抜きの「いやだ」 の区別がつくようになってたもんね。
年に2~3回、本気の「いやだ」 の時だけ親公認ずる休み宣言し、「休むのも生活の知恵。でも、明日は行けよ」 などと休ませて、遠出したり、外でバーベキューしたりして気分転換したっけなあ。

……なーんて長い長い闘いの日々の後、まさか、13歳という難しいお年頃の息子の口から、「学校が楽しみ」 なるセリフを聞かせてもらえるなんて、思ってもみなかったよ。

相手が思春期ですから、ここは大げさに感涙するわけにもいかず、「へええ」 などと無関心なそぶりを見せながら、心の中でこっそり、また一つ、子離れスイッチを押したのだった。

ちょうど去年の今頃だったよな。母息子でアメリカから一時帰国し、狭い狭いウィークリーマンションで、時差ぼけと闘いながら、今の中学を受験したのって。(いや、受験をしたのは息子なんだけど)。
息子が寝た後、夫婦でしみじみと、「あの時、頑張って良かったなあ」、と語り合ったのだった (いや、頑張ったのも息子なんだけど)。

ずっとずっとずっとうらやましかった。
「保育園大好き!」「お友だちと一緒にいたい!」「学校が楽しい!」 という子どもたちを持った親のこと。
あんなだったら、どんなに明るい気持ちで仕事できるだろうなぁ、と。

でも今、長い長い登校拒否児母の日々があったからこそ、この喜びがあるのだわー、と思う。
なんかもう、これから始まるだろう反抗期だって、怖くないわ、と思う。
だって、苦労が深いほどに、後の喜びも味わい深いと、子育ての奥深さを知っちゃったもんね~。
(いや、やっぱり、子育てはラクなほうがいいし、子どもは育てやすいほうが助かるけど)。

あーあ。それにしても。
子育ても、いよいよ、あとちょっとだなあ。


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No title

よかったねぇぇぇぇ。
それは嬉しいよね。

子育てって報われることは少ないし、報われたとしても、
苦労の割には、ほんのちょこっとだけだしね。
でも、そういう瞬間が積み重なるからやっていけるんだね。

ウチは子育てが終わったかと思った瞬間のまさかの第二子だったので
まだまだ終わりませんが(号泣)。
昨日も、「子育て16年もやっていると、さすがに飽きたなあ」って
しみじみ思っちゃったけど。
しかもあと10年は終わらないし(涙)。

でもね、昨日、ウチの上娘が言ったんですよ。
「子供は生まれてくる家を選べない。
 だから、私はこの家に生まれてこれてすごくラッキーだった」って。
ああ、そう。あーた、そんな風に思っているの。ふーん。
まあ、そう思ってくれるんなら、少しくらいの苦労も仕方ないかなあ、って。

ああ、でも、やっぱり先は長い~~!!!!!

No title

娘は、小学校に「行けなくなる」ってわけじゃないんだけど「イヤだイヤだ」が口癖でした。
(私自身も、校内暴力最盛期の荒れた公立中学校で、登校拒否にはならないまでも、「毎日イヤだイヤだ」でした!)

中・高の難しい年頃に「学校行くのが楽しみ!」って言える環境を息子さんに用意してあげられたってことは、大変素晴らしいことだと思います。我が家も是非とも見習いたい!です。

No title

いしまりさん。

えらい亀レスでごめん。
上娘さんの言葉、うれしいじゃないですかっ!
でも私も思うよ。いしまりみたいなママのもとで、うまいもの食って、面白い漫画を読んで、子ども時代を過ごせたらサイコー……ってそういう話じゃないか。

まきろんさん。

そうなんです。毎日、いやだいやだいやだ、の日々。うちもずーーーっとそうでした。途中で、「それくらい、我が家がこの子にとって魅力的な場所なんだわ」とか思うようにしてました。
子育て、奥が深いです~。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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