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「要領の良い記者にだけはなるな」

要領の良い記者にだけはなるな」 という言葉、そういえば、私も何度か、若いころに、先輩記者さんたちから説教された気がする。
まあね。
別に、ほかの職業だっていいと思うのだけど。

要領の良い証券マンにだけはなるな、とか。
要領の良い映画監督にだけはなるな、とか。
要領の良い学校教師にだけはなるな、とか。

それはそうとして。
この言葉を久しぶりに見かけた。
今年から新聞記者になられた方のツイートに。
(偶然彼のツイートを目にしたことがあって、なんとなく、心に残ったもので、あまり深く考えないままに、それ以来、彼をフォローしているのだ)。

彼のツイートによると、たぶん、この若き新聞記者さんが、先輩記者だろう相手から、こんな風に、言い聞かされたんだと思う。
「要領の良い新聞記者にだけはなるなよ」 と。
で、彼は、この言葉を、心のとても深いところで受け止め、自分なりにかみしめ、ツイートされていた。

さて、ここで問題です。
私は、どんな行動を取ったでしょう?

ははは。
恥を忍んで告白してしまうと、なんと、まったく見知らぬ相手であるこの方に、「メッセージ」 の形で返信しちゃいました。
曰く、

「要領の良いだけの記者にはなるな」 の方が実感に近いかも。要領悪いと、記者続けながら、同時に 「良き父」 にはなれませんもん。仕事ばかりで、家庭は妻に丸投げな記者なんて、人生つまんないかも。はじめまして。ひょんなことからフォローさせてもらってます。

あああああ。
やっちゃったよ。

でもね。
「要領の良いだけの記者」 は確かに困り者だけど、「要領の良さ」 はまったくないよりも、やっぱりあったほうがいいんじゃないかな、と思っちゃったんだもの。
それを、しみじみ実感したのは、もしかしたら、子どもを生んでからかもしれないなあ。

職場においては、要領がいいほうが、
自分が本当に書きたいこと、紙面に載せたいことを、きちんと載せて、読者に伝えられる気がするし、
生活一般においても、要領がいいほうが、
生活者として感じたこと、学んだことを、記事に生かしていける気がするし、
仕事と私生活の線引きが難しい新聞記者という仕事においては、
要領がいいほうが、
仕事も、子育ても、人生も、趣味も、楽しめると思うので。

おまけに、「要領の良い記者にだけはなるなよ」 なんて後輩に説教したその先輩記者さんが、もしも、仕事一辺倒で、家庭のことは妻にまかせっきりの人だったら、「たのむから、次世代の記者さんたちよ、ああいうオヤジ記者にはならないでくれよー」 という切なる思いもあったもんで。
つい、返信しちゃったんだと思う。

……ってやっぱり、余計なお世話よねえ。
あああ、また一つ、オバサンくさいことを、してしまった。
とほほ。

でもまあ。
私も10月を目処に、古巣の新聞社に再就職をもくろんでいるわけで、
それがかなえば、彼と同じ2011年度入社の 「新人記者」 ですから。
適度な 「要領の良さ」 と、要領だけに流されないこだわりと、その両方を握り締めて、もう一度、会社員をやり直してみようと思ってます。
どんな仕事ができるのか。
ちょっと、どきどき。

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プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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