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9.11後のアメリカ人に学ぶ

東日本大震災復興支援コンサート 「Sing Out For Japan」 の準備作業の中で学んだこと第三弾!
……というわけでもないのだけれど。
今回はむしろ、私がなぜ、今回、コンサートの準備に打ち込むことになったか、って話。

震災直後、アメリカに暮らしてる日本人の多くが、そのニュースをリアルタイムに見続けた、と思う。
なにしろ、普段は有料の、テレビ・ジャパンが、数週間の間、無料で放映してくれたし、U-stream では、NHKや民放が見放題だったから。
アメリカだから、停電もしなかったし。
以前のエントリーに書いたみたいに、被災地にいる仙台の義父母なんかより、アメリカにいる私のほうが、ずーっと情報が早かったし、多くもあったのだ。

何だよ、これ? と思い始めたのは、たぶん、それから数日後。
「おぐにさん、僕、震災うつかも。パソコンの前から離れられなくて、食欲もなく、寝られないんです」 と知人から電話が入った。
あんた、日本にすらいない私たちが、そんなていたらくでどうするよ!
と内心思いつつ、ふと周囲を見渡せば、
普段ならありえない感情のぶつかりあいやら、涙が止まらない人やら、いろいろ。
おまけに、なんだか私自身まで、変だ。

でもって、誰もが、最後はここに行き着くときてる。
「日本にすらいないくせに。アメリカにいて、何もできないくせに。それでつらい、なんていえるわけない」

そんなとき、アメリカ暮らしの長い友人が、「9.11のときと同じ状態だ……」 と教えてくれた。
同じ時期、日本の友人から 「擬似被災」 なんて言葉も聞いた。

それで、あわてて、9.11後のことを調べてみたら、ニューヨーク以外に暮らしていた人たちの間でも、PTSDのような症状を訴えて、精神科医のもとに相談に行った人がたーくさんいた、と分かった。
そんなとき見つけたのが、このサイト

なるほどなあ、と感嘆してしまった。
9.11の後のストレスに対処するために、アメリカの人は何をしたか。

1位。誰かと話す。
2位。宗教に救いを求める。
3位。グループ活動をする。
4位。寄付をする。

ならば、私の場合、宗教はダメだけど、誰かと震災について感じたことを正直に打ち明けながら、グループで、寄付集めをする、というのは、自分自身がいつか誰かの役に立つための 「長続きする元気」 を維持するために有効な手段なんだな、と。

そんなとき、合唱のグループの中から、ベネフィットコンサートをやろう、って声があがった。
ああ、これは、私のためのチャンスだ、と正直思った。
何もできない、と嘆くよりは、何か身体を動かしていたい。
このコンサート準備がなかったら、私はたぶん今だって、「こんなご時勢に歌を歌ってるなんて」 みたいな罪悪感から自由になれなかった気がする。

そんな話を正直に友人につづったら、アメリカの友人たちも随分と協力してくれている。
自分の名前で、友人たちに一生懸命メールをかいて、チラシを転送してくれたり。

ちなみに、友人にあてた手紙およびメールの文面は、こんな感じ。

I am a member of Japanese Choral Society of Washington. We will have a benefit concert on April 23rd to support victims of the earthquake in Japan.

Just after the earthquake, some members of our chorus group said it was too difficult for them to sing because they felt guilty (a kind of survivor's guilt....). Others said we should do whatever we could. Some, including me, have their families in the Tohoku district of Japan.

During the discussion, I found a website describing how Americans had coped with a huge stress after September 11.

http://www.tgorski.com/terrorism/PTSD_After_9-11-01_Lit_Review_01-19-02.htm

I can learn a lot from this website. I am initiating several of the recommendations : e.g. talking with others, and doing something to help.
In a sense, the benefit concert I am working on is just what I have learned from Americans here in the U.S.A.

One more thing.
Currently in the US, it may be difficult to find an opportunity to donate directly to Japan while getting a tax deduction from the IRS. At the concert, we will be accepting donations to the JCAW Foundation, a charitable organization (501(C)3) established by the Japan Commerce Association of Washington, D.C. The JCAW Foundation will send 100% donations directly to Japan Red Cross.

I do hope you will be able to attend.
I will sing my very best!

ところで最近、メンバーの方と少し、どんな英文メールを友人に送っているのかシェアしあったら、私の気持ちにぴったりの英文を彼女のメールの中に見つけた。

It has been a comfort for me to work on this project.

ああ、ほんとだ。
ほんとに、ほんとだ。

実はコンサートまであと1週間を切って、次から次へとわけのわからないことに振り回され、少々疲れ気味だったんだけど、そうだよね、そもそものスタート地点はこれだったんだもの。
私自身のための comfort なんだもんね。

あと5日。
笑顔で乗り切ってみよう。
うん。


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ボランティアは自分のため

おぐには、えるさんのブログはごぞんじ?

某畑の会員さんであり、私にとってはキャンプ仲間。
ナースである彼女は1週間、被災地にボランティアに行ったのね。
そのときのことをブログにまとめてくれて、私は今回の震災について書かれたもののなかで、これにいちばん胸をうたれたの。

http://bikipa.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-2630.html

「ボランティアは、実は自分のためなんだ」という言葉が、
とても重く感じられました。

ありがとー

えるさんブログ、教えてくれてありがと!
える、懐かしい顔、思い出したよ。
彼女がどんな思いでボランティアに出かけたのか、胸に染みました。「一言でいうなら、幸せ」という言葉がずしんときました。ほんと、ご紹介ありがとう。
プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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