スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シマウマ散歩?

春だ。
アメリカ最後の春。
もう、毎日毎日がいとおしくて、たまらん。

今朝、裏のデッキに出たら、キツツキが木をコツコツやる音が。
いいよなあ、あんなに粒のそろった同音連打ができたら……などと、ついついピアノを思い出したりしつつ、双眼鏡でしばし観察。頭くらいの大きな穴を掘り出していくキツツキの、その執念を尊敬。

夕方は、息子と家の裏の林を散歩した。
道なき道を行けるのは、今の季節だけ。
春も暖かくなると、ぐんぐんと下草が伸び、歩けなくなってしまうから。

数日前に散歩したときは、6匹のシカの家族と2回も行き会った。
だから今回は、最初からシカ狙い。
川岸に真新しいシカの足跡を見つけ、つま先の向かう方へとずんずん歩く。途中、倒木をつたって川を渡ったり、結構な冒険。

「母ちゃん、いたっ!」

白いモノが遠くの木々に隠れた。
White Tale Deer の尻尾だろう。
このシカは、警戒すると、尻尾をピンと天に向けて立てる。
この尻尾、普段は垂れているから分からないのだけれど、内側が真っ白い。
だからピンと立てたとき、後ろから見ると真っ白な尻尾が伸びて見えるのだ。

足を速める。
足跡を追う。

息子が再び、ささやく。

「あれ、あっちにもシカ! ……あれ? シカじゃない。なんだ……??」

それから、ぼそっとうめいたのだった。


か、母ちゃん。
シマウマがいる……。



し、しまうま?
ってあんた、あの黒と白のシマウマ?

息子は目がいい。
野生動物を見つけるのは、息子が数倍早い。
私は半信半疑で息子の指差すほうに近づき、そして度肝を抜かれた。


ひええええ。
シ、シ、シ、シマウマ~っ!!!
アメリカの東海岸の、住宅地近くの林の中で、シマウマ、ですか?

近づいてみて、ナゾが解けた。
柵がある。
広い広い牧場のような土地に、シマウマが2頭、並んでこちらを見つめていた。
警戒するように。
警戒して動かないシマウマの周囲を、ゆうゆうと、3羽のダチョウが歩いていた。

動物園……じゃないよな。
個人の家の、庭なんだろうなあ。
しかし、シマウマ、飼うかよ?

散歩してて、林の中でシマウマに突然出会っちゃうなんて、これってまるで……

サファリ散歩?


なにはともあれ。
その後、無事にシカの一家も見つけた。
いつも見る家族より、警戒が強い。
遠目に見ると、小さなシカが数頭いる。
子ども連れ、らしい。
息子が素早く走りこんだら、その途端、すべてのシカがほぼ同時に、真っ白な尾をピンと立て、
一列縦隊で走り出した。
私の前を。

1頭、2頭、3頭……。

大きいのから、小さいのまで、数えたら10頭もいた。
驚く早さで、せせらぎをヒラリと飛び越え、夕暮れの林に消えていくシカの群れ。
あまりに美しくて、思わず息を呑んだ。

本日の散歩。
1時間30分。
足の裏で、枯れ枝をポキリポキリと折って歩くのが好き。
あの乾いた音が好き。

歩きすぎて疲れたけど、収穫は多かった。
シカ10頭。
そしてなぜか、シマウマ2頭……。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。