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アメリカなう。 1

おかげさまで、週刊ポストの連載 「ニッポンあ・ちゃ・ちゃ」も、この春で3年を迎えました。
身体を張ってネタを提供してくださった、我が夫に息子、それから、日本人やアメリカ人のお友達のみなさまに、本当に本当に感謝です。

で、これが、この春、本になります。
タイトルは題して……


アメリカなう。


なんと、twitter を思わせるタイトルとなっております。
まったく、twitter を使いこなせてない私は、冷や汗かいてます。
さすがに、ツイートの1本もしてないんじゃ、恥ずかしいだろ、と今さらながら、1年近く放置した twitter と facebook のアカウントにログインし、あれこれいじってみたりしてるのですが、やっぱり、活用できるようになるまでには、しばらく試行錯誤が必要みたいです。

さて。
今回の本について1点だけ。

週刊ポストの連載自体もそうだし、だから今回、1冊にまとまった 「アメリカなう。」 もそうなんだけど、ひどく自己矛盾してるよなあ、って思うことがあります。
私がアメリカで学んだ一番大きなことは、

「アメリカ人は……」 とか
「アメリカは……」 と
一般化できないくらい、
多様性に満ちた国なんだ、

ってことです。

だけど、日本の読者に向けて、連載記事を書くときには、常に日本とアメリカを比べてるわけで、
どうやっても、日本を、
そしてアメリカを、
一般化しちゃってるんですよね。

ああ、なんたる自己矛盾!
これが、連載開始から今にいたるまで、一番の、迷い、です。

おまけに、何か専門のある学者さんだとか、何十年もアメリカに暮らしている著者さんならともかく、私なんて、アメリカに来て半年足らずで連載を始めたわけですから。そりゃ、勘違いも、思い込みも、たくさんあると思うんですよね。
私の友達が、周囲の人々がそうだったというだけで、「アメリカが……」 と一般化できないことを百も承知で、でも、アメリカで出会う文化衝突のあれこれが、あまりにスリリングで楽しかったもんだから、ついつい、全部書いちゃった、わけです。

アメリカという国は、住めば住むほど、「アメリカってこういう国だ」 とは書けなくなる国だそうです。
それ、今となっては、とってもよく分かります。
でも、渡米直後にこの言葉を聞いたとき、私は、「知りすぎて書けなくなるくらいなら、書きながら知ろう!」 と思っちゃったんですよね。
書くことで考えたり、出会いなおしたりするのが、性分なのです。

「アメリカなう。」 に載ってる話を、数人のアメリカ人の友人にしてみたけど、それだけでも反応はさまざまでした。

「わかるわかる、鋭いねえ!」 と笑ってくださった人。
「それ、誰に聞いたんだよ。僕はそうは思わないぜ」 と反論した人。
「あのねえ。今のアメリカは確かにそうだけど、ほんの数十年前は違ったのよ」 と教えてくれた人。
「これって、驚くような話なのか? え? 日本は違うのか……」 と驚いてくれた人。
ほんと、いろいろなのでした。

新聞記者上がりのライターには難しい作業でしたが、生まれて初めて、笑っていただけるものを書こう、と努力した数年間でもありました。
思えば、私が新聞記者として書いた最後の記事は、狂言の茂山千作さんのインタビュー記事 (こちらのブログに記事が残ってました。懐かしい!)でした。
記事の最後に、こう書いたんですよね~。

新聞はたくさんの悲しい記事と少しの喜びの記事でできていて、
一番苦手なのが「笑い」なのかも。

(中略)
からりと朗らかで、
だけど薄っぺらではない笑いを、
いつか私も書けるだろうか。


新聞記者をやめるにあたって、自分への 「宿題」 のつもりで、インタビュー記事にこの文章を忍ばせたことを、思い出しちゃいました。

が。

「笑い」 はとことん難しいです。
今なお、模索中。。。



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 こりゃおめでたし。小生、ポストの熱心な読者ではありませんが、(今は現代の方がいいかな?)努力してきたのもが1冊に結実するというのは喜ばしい。絶対買っちゃうからね。

おめでとうございます

楽しみにしてますよー!!! 買います。

冷奴さん。

ぜひぜひぜひぜひ、お願いいたします。

Mimeさん。

うれしいです。ぜひぜひご感想を聞かせてくださいませ。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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