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今年もクリスマスツリー

もしかしたら、アメリカで最後のクリスマスになるかもしれないしね。
渡米から2年を過ぎ、帰国時期はまったく見えないものの、そろそろ、「アメリカで○○をするのも最後かも」 ってなプレッシャーがかかるようになってきた。
最後かも、最後かも、と思うと、思う存分やっておかないと、損をする気がするんだから、変だよね。
そんなわけで、今年も、切り倒しに行ってきました。
クリスマスツリー。

アメリカでは伝統的に感謝祭の週末からクリスマスツリーが売り出される。
でも、ツリーを切りに行くのは、感謝祭の翌週の週末、というのが定番。
ところがワシントンDC界隈では、なんと 「ツリー切り出し日」 に当たる12月5、6日の週末があいにくのお天気。5日からドカ雪が降り、6日は快晴なれど、雪だらけ。
去年もツリーを切り出しに行った、Mayne's Tree Farm に電話をしてみたら、

「こちらのほうはそれほど雪も多くなかったから、ツリーの中には雪を被ってないのもありますよ~。
あとは、ご自分で判断なさってください」 だった。

だから、 「ご自分」 で判断し、「雪がある程度溶けた、午後の遅い時間を狙って行こう」 となった。
これがまあ、一つの失敗だったわけ。

路上の雪も消え、我が家の庭木の雪もかなり溶けたかな、というころ、我が家は農場へ出発。
わずか半時間のドライブの間、対向車線をながめていたら、ツリーを屋根の上に積んでいる車をなんと38台も見つけたよ。1分に1台以上、という頻度。これは記録的だ。
結局、この週末にツリーを切り出しに行く予定だった家族が、土曜日に雪で足止めをくらい、日曜日に一斉に動き出したってわけだろう。

案の定、農場は去年以上の大入り満員。
おまけに、駐車場は溶けた雪のせいで、ドロドロになり、「四輪駆動でないと動けない」 ほどの泥沼状態。
もちろんツリー畑もドロドロ。
こんなことなら、朝早くに、まだ雪が積もっている状態の時を狙ったほうが良かったのかも。
雪が溶けたあとのこの悲惨さに思い至らなかった自分の愚かさを呪ったのだった。

ヘイライド (巨大トラクターに引っ張られる荷台の上に乗る) で畑に行くのだけれど、その荷台もドロドロ。
みるみるうちに、私の街着であるはずの黒いダウンコートは、作業着のごとくドロドロになった。
我が家はある程度雪の中で歩くのを見越して、それぞれに黒い無骨な安物スノーブーツを履いていたのだけれど、かわいそうに、街用のお洒落なブーツなんかを履いてた女の子たちは、見るも無惨になっていた。

ツリーは、種類によって値段が決まっているだけ。つまり、大きいツリーでも、小さいツリーでも、値段は変わらない。我が家のお気に入りは、葉の裏が白く、いかにももみの木らしい Fraser Fir。
去年はこれを、Douglas fir だと思い込んでいたんだけど、実は去年のも Fraser だったらしい。
ちなみに Douglas fir は香りは良いらしいのだけれど、見た目はやっぱり、「もみの木」ではなく、実は、pine (松の木)なんだって。
結局、見た目重視で、Fraser に決めた。1本50ドル。

同じ値段なら、大きい方がお得とばかりに、大きな木ばかり物色するケチくさい母と息子を尻目に、夫は、「そんな大きいのは要らないぞ。小さめのにしようぜ」 と高らかに宣言。
「これなんかどうだ?」 と夫が選んだものが、なかなか素敵な円錐形だったもので、それに決定。
ところが、これをのこぎりを切る段階になって、悪戦苦闘。
去年は、平気で腹這いになってのこぎりを動かしたもんだったんだけど、何しろ今年は泥の中。
しゃがみ込むだけで、靴の泥がお尻につくし、息子なんか泥の中に両手ついて、手袋自体も泥まみれだし、なんかもう、雪と泥にまみれてさんざん。
おまけに妙に幹が太い気がするんだけど、これって気のせい?

これを家族3人でえっちらおっちらと運び、泥まみれの荷台に乗って農場の駐車場まで戻り、木を震動させてゴミや不要な枯れ葉を落とす機械に乗せ、ネットに入れてもらって、車の上に積み込んだ。
去年は、農場の人にチップを渡して、車に積んでもらったけれど、今年は家族みんなで荒縄1本でどうにか積んだわよ。

ほとんど工事現場の労働者のような格好で、それでもワクワクしながら、家に到着。
これを部屋に立ててみて、あ然……。

と、父ちゃん。
このツリー、大きすぎて、てっぺんに星飾りがつかない~っ!


息子、絶叫。
そのあと、家族で腹を抱えて大笑い。

夫の選んだ木を見て、「あーん、もうちょっと大きいのが良かった」 などと思っていた私は、ひたすら自分の愚かさと強欲さを恥じたのだった。
去年と同じサイズを選んだつもりで、去年より圧倒的に大きいなんてなぁ。
段々とアメリカンサイズに目が慣れてしまった結果、なんだろう。
先っぽを植木ばさみで切りまくり、どうにか天井ギリギリのところに星をつけた。
あ~、ものすごい重労働!!!

翌日、そして翌々日と、全身筋肉痛に見舞われたことは、もはや言うまでもない。
去年のツリーの写真を見てみたら、夫の背の高さくらいしかなかった。
そういや、去年のツリーは夫と息子で軽々運んでたもんなあ。
ツリーの切り出しって、木のサイズが一回り違うだけで、労力は10倍くらい違うのだと知った。

で、翌日、息子と2人、どうにか飾り付けたツリーがこれ。

blogtree2.jpg




どれくらいの大きさかを分かっていただくために、試しに、推定身長145センチ、と思われる息子を発たせてみた。
その写真がこれ。


blogtree1.jpg



そんなわけで、ツリーの高さはたぶん、2・5メートル。
この高さのツリーを飾ることはもう、一生ないだろうなあ。
しみじみ。


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非公開コメント

No title

最後のツリーは盛り上がりますよね。でも大丈夫、日本でも売ってました。先週、発見。
ただ、その三分の1ぐらいで2万円以上でしたので、買えませんでしたが…。

No title

おー、こりゃすごい。いい枝振り(?)で。泥まみれになって運んできたツリーだもの、愛着あるよな。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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