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市に貸したお金

アメリカ暮らしも2年を超え、もはやサービスぐしゃぐしゃの Comcast や Verizon にも腹すら立たなくなり、「まあ、こんなもんでしょ」 達観し、どんな理不尽な客あしらいも、あきらめの境地で受け流せるようになっていたのだけれど。
久しぶりに、「いくらなんでも、そんな……」 と思ったので、ついつい、書いてしまうのだった。

ロックビル市の市営駐車場に車を入れた。
市営なので、安い。
1時間1ドル。
んなもんで、2時間の予定で、2ドルを払おうとした。
前払い制で、自動販売機でチケットを買うわけなんだけど。

機械に20ドル紙幣を入れた。
2ドルのチケットが出てきた。
お釣りは……数えてみたら、8ドルしかない。
おいおい、10ドルはどこに消えたの?

よくよく2ドルのチケットをみたら、「あなたは12ドル払いました」と書いてある。
私は、12ドルも払いたくないんですけど……。

で、仕方なしに、わざわざ時間もないのに、駐車場のオフィスまで出向いた。
そしたら、

「もうホリデーシーズンだからね。おつりはないんだ」という。
は?
は~?

彼の説明によるとこうだ。
駐車場のチケット機械にはすでにほとんどお釣りはない。
さらに、駐車場オフィスにも、すでにいっさいキャッシュはない。
でも、感謝祭からクリスマスまでの1カ月間にわたるホリデーシーズン中は、これを担当する市の職員がすでに休暇を取っていて、戻ってこない。
だから、お金は勝手に出せない。
ここに申請書があるから、払戻請求書に記入してくれ。
来年くらいには、あんたのところに市の担当者から電話が行くと思うよ。
そしたら、あんたはもう一度ここに来なきゃいけない。
この事務所にて、10ドルを払い戻してもらって、それでメデタシ、メデタシ、さ。

………。
いや、いいけどね。
別にいまさら、ここで、Sorry なんてお詫びの言葉がほしい、なんて泣き言言わないよ。
貴重な時間を10分以上、費やされて、おまけに、わずか10ドルのお金すら、休暇中の担当者の判断がなければ払えない状況にだって、文句は言うまい。
滅多にこない、この市営駐車場に、また、それだけのために来なきゃいけないのかい? とも言うまい。

「お釣りが出ないなら、機械にそう表示させてくれればいいのに」 と愚痴ったら、担当者のおじさんが機械の作動して説明してくれた。
おじさんの指先をよく見ると、支払い画面で、支払金額の2ドルの隣に、小さい文字でただ、
Exact Chage (釣り銭の要らない、ぴったりの値段で)
と書いてある。
「ほらね。この表示がある時は、つまり、おつりはない、ってわけだ」 とおじさんの自慢顔。
しかし、Exact Change のあの小さい文字を見逃した愚かなヤツは私一人なのかしらん。

そしたら案の定……。
私の書き終えた払戻請求書を、そのおじさんが、机の引き出しの中に乱暴に放り込んだ瞬間だ。
すでに大量の払戻請求書の束が、机の引き出しの中に山積みになっているじゃあないか!
やっぱり。
被害者は私だけじゃなかったんだな。

たっぷりお休みを取った市の担当者が、休み明け最初にやる仕事が、この請求書の処理ってわけか。
ちくしょー、ロックビル市め。
税金、払わねーぞ。
……と思わず思ってしまったのだった。
失礼。

そんなわけで、ロックビル市民の私。
今、市に10ドル貸しています。
早く返してね。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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