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夏のイエローストーン&グランドティトン

もはや2カ月以上も前の話なので、ざくっと簡単に。
8月に1週間、グランドティトンとイエローストーンという2つの国立公園に行ってきました。
近くのジャクソンホールという街でレンタカーを借り、

1日目:グランドティトンでトレイルをハイキング。野生動物観察、ジェニーレイクでカヌー。
2日目:早朝、グランドティトンで乗馬。
その後、イエローストーン入りして、超有名なオールドフェイスフルガイザーなど間欠泉見学。
3日目:イエローストーンのマンモスカントリーに移動し、テラスマウンテンを見学した後、温泉がわき出て川に流れ込んでいるところで、水着をきてゆったり入浴。
4日目:早起きしてラマーバレーに動物を見にいく。何度も熊を間近で見る。バイソン(バッファロー)はもう、飽きるほど見る。さらにキャニオンカントリーでトレールを歩いたり、滝を見たりした後、イエローストーンレイクの宿へ。
5日目:一路、グランドティトンへ。メナーズフェリーなど、19世紀末の人々の暮らしの跡を見にいく。
6日目:家族3人して生まれて初めてのラフティングに挑戦。

盛りだくさんで、移動距離も長いし、ちょっと無理し過ぎかな~、と思ったんだけど、思いの外、満足度の高い旅行でした。
野生動物も、エルクやムース、プロングホーンにミュールジカ、グリズリーベアにブラックベア。見たいものはほとんど見たって感じ。

blogバイソン


小高い位置から平原を見渡した時、私や夫が 「動物、全然いないねー」 なんて溜め息をついている時、息子一人が、「へ? あそこに2匹、エルクがいるし、あっちはミュールジカじゃない?」 なんて言う。
恐ろしい視力。
とても現代人とは思えない。
……ってやっぱ、勉強してないから、小学校5年になっても視力が落ちないのよねえ。
ははは。

そんなわけで、息子の視力に頼りっぱなしの野生動物観察の旅なのでした。

私としては、もっとも思い出深いというか、一生忘れないだろうと思うのが、乗馬。
乗馬自体は、モンゴルでも、中国でも、ほとんど安全性確保とかいう概念を無視した、素人には恐ろしすぎるような乗馬をすでに体験済みなので、アメリカの、きちんと管理された、前と後ろにきちんとガイドの付くような乗馬など、お茶の子さいさいだったわけですが。
思わぬ伏兵がいたのです。

それは……。

尿意。

朝食でさんざ紅茶のお代わりをしまくったことが、思わぬ結果を呼ぶことになった。
念のため、乗馬の前に2度もトイレにいったのに、哀しき40代女の膀胱は思った以上に脆弱だったのよね。
乗馬ツアー開始からわずか30分もしたころ、「う、まずいかも……」。
1時間に至る前に、すでに、「ああああ、もうダメ」 状態。
でも、2時間半予定のこの乗馬ツアー、一切、下馬は許されておらず、つまりトイレ休憩なども一切なし。というかそもそも、乗馬用トレールは、トイレももちろんなし。

おまけに、乗馬という行為自体、哀しき膀胱をなんと刺激することだろう!
あ、あかん。
絶対に、これはもう乗り切れない。
覚悟を決めて、「すみませーん、トイレ行きたいんですけど」 とこっそりガイドさんに伝えたかったんだけど。
それすらできない。
なぜならば、ガイドさんは先頭と最後尾にいるだけ。
私が先頭のガイドさんに声を掛けようと思ったら、それはもう、大声で、

すみませーん。トイレ!

と言うしかないシチュエーションだったわけ。
不幸中の幸いだったのは、先頭のガイドさんの後ろが息子で、その後ろが私、という絶妙な位置関係だったこと。
私は日本語で息子に頼み込んだ。

「申し訳ないんだけどさ、非常事態なわけよ。先頭のガイドさんにこっそり、英語で、『母ちゃんがトイレに行きたいっていってるんですけど』 と伝えて……」

息子は 「まったくもう!」 という顔で、それでもあっさりガイドに伝えてくれたのだった。
「My mom wants to go to bathroom...」
そしたら、ガイドさん、びっくりして、
Are you kidding me?


と、あまりの反応……。
息子はその瞬間、大声でこう否定したのだった。

Not me!! My mom!!!

そうですよ、ふん!
トイレに行きたいのは私ですよ。ふんふんふん!

結局、ガイドさんは一瞬の休憩中に、「あの草むらあたりでどうかしら」 と私を馬から下ろしてくれたのでした。あとで夫と息子に聞いた話によると、息子、私、夫と並んだ後ろにいた少年が、「あれれ、あのおばさん、どこに行ったの?」 とガイドさんに聞いたらしい。そしたら、ガイドさんがぶっきらぼうに 「トイレ」 と一言。
少年は、「ああ……」 と口ごもり、ぷっ、と少しだけ笑ったらしい。

まあねえ。
「そのへん (公共の場所である屋外) で済ます」 というようなことに対しては、大変厳しい国だから。「酔っ払いの立ちションベン」 なるものが、社会的に絶対に許されないような国だから。
結構まずかったと思う。
反省。

私はといえば、草むらの中で至福の時を過ごしつつ、ただただ息子に感謝したのだった。
それも、これがもし1年前であったなら、恥ずかしがりでプライドの高い息子が、初対面のガイドさんに英語でトイレの話などしてくれたとはとうてい思えず、いやはや、息子の成長のお陰で救われたよ、としみじみしてしまったのだった。

それにしても。
女の膀胱は、なんと不条理にできているんだろう。
年に一度の夏の家族旅行の一番の思い出が、尿意との戦いだったなんて……。


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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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