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父からの手紙

4月22日。
つまり私の43歳の誕生日を1日過ぎた日、日本にいる父から手紙が届いた。

「綾子! お誕生日おめでとう!」

去年暮れの、父の誕生日なんて、手紙や贈り物はおろか、電話すら1日遅れになってしまい、親不孝ぶりを露呈してしまった私なのだけれど。
父はちゃんと、わずか1日遅れで、アメリカまで手紙をくれた。

「あやこはもう何歳になったのかなぁ。もう42か! 早いもんやなぁ」

……違うってば。
43歳なんだってば。
間違うなよ~、丙午に子どもを生んでおいて!
と思いつつ、このボケぶりがいかにも父らしく、笑えた。

「徳子の42歳のころは、どんなんやったかなぁ」

つい、亡き妻を思い出した父は、それから一人、自宅で昔のアルバムをひっくり返したらしい。

「私は当時44歳、あやこは15歳、みんな若いなあ。なつかしいなあ!」 と。

写真が2枚同封されてあった。
1枚は、父が写したのだろう、エキスポランドの前で取った亡き母と、妹と、私の写真。
母は42歳で、私が15歳、妹は12歳かぁ……。

なんか、かなり泣けた。

父だけ、写ってないのが嫌だったんだろう。
もう1枚は、父と母の当時のツーショット。
奈良公園で撮ったらしく、シカを2人でなでている。
はつらつとした母の笑顔より、びっくりするほど黒々とした髪をふさふささせた、若い父のほうに、なんか胸を衝かれた。
母を亡くしてすでに15年以上が過ぎて、父の髪は白くなったし、おまけに量もびっくりするほど減った。アメリカに来て、もう1年半、会ってないけれど、もっともっと髪は少なく、白くなったに違いない。

奈良公園のシカ、というのが、なんとなくバカげていて、笑えて、久しぶりに一人で泣き笑いした1日遅れの誕生日なのだった。
43歳、といえば、「母が死んだ歳まで、あと10年」。
10年で何ができるかなあ、とふと考えてみる。


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祝☆生誕記念日

この日記を読んでて私も泣き笑いさせていただきました。
おぐにさんのお母様が亡くなった年に私の父も急逝してるんです。
しんみり。
あ、遅ればせながらお誕生日おめでとうございます!

お誕生日おめでとう~

遅ればせながらお誕生日おめでとうございますー

自分の母親の亡くなった歳と
自分を重ねてしまうお気持ち、よくわかります
わたしの母も51歳で亡くなったので、
なんとなく、あと○年って数えてしまうんですよねぇ
お父様、ステキですね
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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