スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カレッジ授業報告 affirmative actionの巻

「集団おさぼり」事件の次の授業には、さすがに、みんなやってきた。
そこにズーク先生が登場し、「なぜかこの前は、参加者が少なかったので、先週予定していたaffirmative actionについての授業を、今日行うことにします」 と説明した。

ええ~っ!
と悲鳴でも上がるかと思ったが、おさぼりメンバーもさすがに、平然と笑顔で座ってる。

というわけで affirmative action についての授業がいよいよ始まった。

ズーク先生のことだから、最初は、キング牧師の Why We Can't Wait からの引用をもとに、話し合いを進めていきたかったんだろうけれど、どうやら、クラスの誰も読んできてないことを薄々感じ取ったらしく、結局は、フツーに、pros&cons (良い点と悪い点) を挙げていくことから始めた。

まず成績トップのユダヤ人娘が、「false sense of entitlement」 と答えた。誤った権利意識、というわけだ。もちろん、これは cons (悪い点) の方。
さらに、公民権運動の知識では抜群のアフリカンアメリカンな娘が 「creates animosity」 と続ける。つまり、敵対意識を生んでしまう……ということか。
なるほどなぁ。
彼女は、色々と考えて、あえて cons から先に挙げた気がした。
また、animosity を挙げたあたりも、この問題に絡んで、白人たちから 「逆差別だ」 などと随分 「敵意」をぶつけられた経験があるのかもしれない。
そんな気もした。

cons が2つ並んだところで、ようやく別の子が、「creates opportunity」 と言った。機会を与えられる、というから、もちろん、prosだ。

と、ここで、授業おさぼり隊の首謀者の白人の男の子が、「slow reaction」 を挙げた。差別是正効果がゆっくりしか現れない、というような意味で。
これに、さっきのアフリカン・アメリカン娘がくってかかる。
「そうとは限らないわ。べらべらべらべら……」
(べらべらべら……は、席が遠かったのと、早かったので、意味不明。あーあ)。

彼女の鋭い反証に、途端にクラスから意見が出にくくなった。
なんとなく、分かりやすい展開。
結局、あとはズーク先生があれこれ挙げるだけになってしまった。
曰く、

(良い点)
・学校や職場に多様性をもたらすことができる
・若いマイノリティーに、ロールモデルや希望を与えられる

(悪い点)
・グループベースの政策ゆえ、アメリカの価値観である「個人主義」を侵害する。
・「いつまでこの政策が必要なのか」
・「逆差別だ」という批判がある

などなど。
今ひとつ、議論が盛り上がらず、深まらず、終わってしまったのだった。
まあ、それに一つも参加できず、聞き役に回ってた私も私なんだけどさ……。

あとは、ひたすら、ズーク先生が、キング牧師の著書からあっちこっち引用しまくり、彼の考え方を説明しまくってくれた。
彼が 「quote」と言うたび、なるほど、引用だな、とは分かるのだけれど、なにしろ、ものすごい早口だし、抑揚もないし、かなりつらかった。
本って、目で追って読むと分かる文章でも、いきなり早口の口頭で引用されちゃうと、どこからどこまでが引用かの把握をする程度がせいいっぱいで、引用の中身をメモに取ることはもちろん、内容を正確に聞き取ることだって苦しい~。

よく授業を録音して、自宅で聴き直せば……とアドバイスされるんだけれど、もしも私の1日が40時間だったら、そういうこともできたかも。
でも、とてもとても、録音を聴き直すような時間的余裕はないのだった。
うーむ。

つまり、このエントリーを一読しただけで分かるように、この授業、大事な部分はほとんど分からなかった、という顛末でした。ちゃんちゃん。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。