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自慢ってなんだろう

自慢って何だろう。
最近、考える。

むかーし、息子が小学校1年だか2年のころ、私が何か言った事に対して、息子がこう言った。

「うわ、今、母ちゃん、自慢した。自慢だ、自慢だ!」

よくわからなかったので、聞き返した。
「自慢したら、ダメなの?」

そしたら息子は言う。
「自慢する子は嫌われるんだよー」

誰かにそう聞かされたのか。
あるいは、クラス内の人間関係を観察した末に、本人が編み出した世渡りなのか。
その両方なのか。
よく分からなかったんだけれど、そうか、確かに自慢ばっかりしてたら嫌がられるよなあ、と妙に感心したことを覚えている。

「けどさあ。相手が嫌な気分にならないような自慢というか、一緒に喜べるような自慢というか、そういうことだってあるんじゃないの? よくわかんないけど、母ちゃんも」
などと言ったっけかなあ。あの時。

この前、息子の現地校に行ったら、廊下一面に生徒たちが自分の 「character traits」(性格の特性みたいなこと) を書きつづっていた。writingの授業で行った課題なのだろう。
その中の一つを、ふと読んでみたんだが、これがムチャクチャ笑えた。

I am intelligent.
Because I am the only 3rd grader in 5th grade math class.

つまり、「僕はかしこいです。なぜなら、5年生向けの算数クラスにいる、ただ1人の3年生だからです」 というわけ。
すごいストレートな自慢!
これ、日本で書いたら、やっぱ、いじめの対象かしらん?
でも、この子だけじゃなかった。
見渡せば、あっちこっちにいるぞ、

I am intelligent.

って書いてる子。
いやはやすごいなあ。
息子は1年だか2年で 「自慢したら嫌われる」 と思い込んでいたというのに、アメリカの3年生の彼らは平気で自慢しまくってるぞ。
ちょっとうらやましいのだった。
自慢の嵐もどうかと思うけど、自慢できない人間関係も、やっぱり窮屈だもん。

かくいう私も、自慢が苦手だ。
なにしろ、「とんでもなーい」 と 「何をおっしゃいますやら」 (うちの亡き母が娘のことをほめられた時に使っていた決まり文句。ああ、懐かしいぞ) の文化に育ったわけだし。
息子のことをあれこれ不満に思っていても、やっぱり実のところは120%誇りに思っているわけで、でもでも、それを人前ではなかなか口にできず、「とんでもなーい」 とやっちまうのだ。

「うちの娘は、ビオラを素晴らしく弾くのよ。本当に私の誇りだわ」
「うちの息子は、6年生と一緒に算数の授業を受けてるの」
「本当に本を読むのが好きな子でねえ。クリエイティブな娘なのよー」
アメリカのお母さんは、子ども自慢がうまい。
ビオラを弾く娘さんについて、「で、何年くらいやってるの?」 と聞いたら、「2カ月」 と言われ、仰天したことがある。2カ月じゃ、日本では 「触ってる」程度で、「弾ける」とは言わないもんなぁ。

そんなわけで、自慢をめぐる文化の違いについて、ふと考え込んだ秋。
つい、「自慢」の2文字だけでグーグル検索しちゃったら、上から5番目くらいにいきなり読売新聞の人生相談が出てきた。
あまりの上位ランクインについつい読んじゃったのが、これ。

自慢の息子が男女交際

思わず、目をサラのようにして読んでしまった。
ご本人さん、ごめんなさい。
しっかし、ツボがたくさんあるのよ。

教授のお話では友人からも信頼され、成績もトップクラスだということです。

……今どきの親は、大学の教授に、子どものことを聞きにいくんだろうか。いわゆる個人面談? そんなの大学生になったら、もうないよね。

もし妊娠でもしたら将来は絶望です。息子にはもっとふさわしい相手がいると思います。

……妊娠させられる女性の身体のほうを全然案じないこの身勝手さ、ちょっと怖い。

でも本当に本当にもっと怖かったのは、この一文。

この話になると夫とも口論になります。初めて人生に絶望を感じました。息子が今後も付き合いを続けるなら、夫に離婚を申し出ることも真剣に考えています。

ちょ、ちょ、ちょっと待ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!
なぜ、「息子がカノジョとお付き合いする」 → 「私と夫が離婚する」 になるの?
どうやっても、どうやっても、よく分からないのだった。

いや、あたしもせいぜい、親バカで、「君のような奴は姑にすると怖い。息子の将来の妻が気の毒だ」 とか夫に言われるけれど、
あたしなんか、全然かわいいもんじゃん。
あーあ、「自慢」に関する秋の物思いが、最後はなんかえらい下世話な話になっちゃったわん。
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うわはははは

…すいません。朝(こちらは今8時前です)からウケました。
小学生の話しじゃないんですよね…。
大学生で、20歳超えてる息子を、今の親はここまで心配しなきゃいけないんでしょうか。
なんだかなー、と思ってしまいました。

うーん・・・。

まるでコントの様なお母さんですが・・、「親ばか」という範疇を超えて何か神経症的匂いを感じてしまう・・??このお母さんは自分自身が自立できていなくて、息子を心配している様に見えながら実は息子の存在にどっぷりと依存しているんじゃないでしょうか・・。自分の感情の満足度しか頭にない発言が妙に幼い印象ですよね。今はこういう傾向の人(大人も子供も)が増えている・・??
「自慢」は日本では確かに嫌われる!
でも少なくとも子供にとっては「自慢=自信」の構図になると私は思う。大事だと思うんですけど・・。

男親の気持ち??

妹がその夫と付き合い始めた時も、相手はまだ大学に入ったばっかりで、妹がバリバリの社会人。
この相談内容をそのままコピペしたような青年で、やっぱり先方のお母さんは気をもまれたようですね。私は詳しく知らないが(爆)

> なぜ、「息子がカノジョとお付き合いする」 → 「私と夫が離婚する」 になるの?
純粋に論理的にほどいていくと、「私がフリーになって息子を(以下略)」のようにも読めてしまうのですが。いやあくまでも論理の流れですよ(^^;)
たぶん、原文は強烈に長くて、「続けるなら」と「夫に離婚を」の間に山ほどの心情が吐露されていたのをカットしたんじゃなかろうかと。。。

この人生相談が大好きで

読売新聞を購読しているワタシです。
もっちろん、このお悩みも読みました。

男児の母になって1年9ヶ月。
そんなふうに思い悩む母親の気持ちも分からなくはないなぁ~
なーんて思ってしまうのはキケンだわね。

「自慢する子は嫌われるんだよー」
日本人的だよねぇ~
うちの子達も「自慢すると嫌われる」って言ってます。
自分のことを高く評価できるっていいことだと思うんだけどね。
息子くんの自分自慢、かっこいいです。

人生相談のお母さん、
息子はしっかりしているから社会人の女性とおつきあいできるんです。
一人の人と長くおつきあいできる実直な性格なんです。
ちゃんと親離れもできているんです。
…とは思わないのね~

そういう母親だったら、せっかくできたカノジョも逃げそうだわ。

数年後に、息子さんに
「お母さんのせいで恋人ができない!」って
恨まれたりしないかしら、と心配。

成人した息子に彼女ができたからって絶望しちゃうハハって・・・。

子どもを上手に自慢できる=ほめ上手、ですね。
身につけたいスキルの一つです。

うわははは その2

私も同様に大笑いしてしまいました。
いまや入社式に親がついてくる時代だからねえ。大学だって参観日みたいなのを作っているんだそうです。

英語で「つまらないものですが」とか「とんでもありません」って言うのってすごく難しい。対応する言葉がないんだよね。

子どもをほめるのは見習いたいと思います。どうしても、ネガティブ視線になっちゃうんだよなあ。

日本の場合、子どもの自慢=母の自慢、になっちゃいがちなところがこわいんだよなあ。

おひさしぶりの書き込みです!
この相談、新聞上でリアルタイムに読んで
読み返しちゃうほど驚きました。
やらせじゃないか、と思ってしまったほど。
私もどうして息子のことで夫と離婚?

これにまじめに答えてる人も偉いけど
なんだかよくわからない。
しかし「どんな相手を選んだとしてもあなたが気に入ることはない」って思うわ・・・

こんにちは

はじめまして、いつも拝見しております。これからも遊びにきます!

怖いね

うちのところも一人息子ですが、こうはなりたくない(笑)と思わせる人生相談ですね。

21歳で彼女の一人もいなかったら逆に「ゲイ?」って思っちゃうかもしれません。ホテルにいっていることがわかったら、「避妊対策は忘れんな」ってコンドームを渡すことぐらいしか親はできないのではないでしょうか?

身近にいますよ

着付け教室で一緒のおばちゃま。10時のお稽古に遅れてきて「息子を学校で送り迎えしてるから、大変なのよ~」って。どう見ても50代なのに、あれ?と思ったら大学2年生(小学2年生じゃなくて!)。同じ市内で1時間ぐらいの距離ですよ~。彼女ができたとしても、「あ、おれ、今日、迎えあるから」って言って母親がクルマで乗り付けたりしたら、超どん引き。って、今は普通なのかなぁ。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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