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おたく日米連帯?

息子が新たに見つけた趣味がある。
プラモデル作り、である。
私の眼からみても、息子は本来、たぶん、生まれながらのスポーツ少年ではないのだ。ボールを見ただけで身体が動いてそっちにむかっちゃう、みたいなタイプでもない。むしろ、本当に向いているのはこういう作業ではないか……と思えるほど、息子は没頭している。

小さなモールに、模型屋さんを見つけてしまったことから、息子のプラモ熱は始まった。
15ドルとかするので、決して安いオモチャじゃない。
おまけに塗装が一色3ドルくらいする。
これをなけなしのお小遣いで買うわけだから、毎月新しいのなんて買えない。
だから大事に大事に作っている。

色塗りだけで、もう数日間楽しんでるんじゃないかな。
赤いボディーなんて、2度塗りどころか3度塗りしたらしい。
「ずっときれいになった」 などと喜んでいる。いつになったら組み立てに入るのやら。

さて。
実は最近、息子は別の趣味にもはまっている。
コイン収集、である。
全米50州それぞれの絵を刻んだ25セントコインが毎年少しずつ発行されていて、今年はとうとう、アラスカ州が発売になり、いよいよ、もうすぐ最後のハワイ州のコインも発売予定なのだ。
これを収集する台紙地図を買ってやったら、途端に息子はこれにはまった。

そもそも収集癖のある奴である。
化石。
サメの歯 (海岸で拾うのだ)
ビールの王冠。
野球カード。
色々な国のコイン。
ただのきれいな石……。

買い物のお釣りとして店からもらう25セントコインを、目を皿のようにしてチェックしている。発売したてのアラスカ州はもちろん、いくつかまだ、手に入れられていないコインがあるのだ。

で、先日の話。
満を持して、フェラーリのプラモを買うから、店に連れて行ってくれ、と頼まれ、自分の金で買うならば、と連れて行ってやった。
プラモを買ったまではいいが、そのあと、なぜか息子がモジモジしている。
何でも、1ドル札を25セントに両替してもらえないかなあ、というのである。

「試してみれば? そのかわり自分で言いなよ」
と冷たく言い放つ私。

「ねえねえ、両替してください、って英語でどう言うの?」
普段は、野球のチームメートならともかく、知らない人になんか、絶対に英語でしゃべりかけることのない息子が、なぜか、やる気満々なのである。
さすが、おたくの血が騒ぐのねえ。

私が適当に教えた英語を反芻しつつ、息子は再びレジへ。
私はみっともないので、こっそりショーケースの陰に隠れ、様子をうかがった。
と、なぜかレジのオジサンが、じゃらじゃらと25セントコインをカウンターに並べ始めたではないか。
いったい何が起こったんだか。
息子は大喜びで4枚の25セントコインを握りしめ、帰ってきた。

「やったー、母ちゃん。3枚も、持ってないのをもらったよっ!」

息子によると、こういう展開だったらしい。

息子 「すみません。この1ドル札を25セントコインに換えてもらえますか?」
店員 「もしかして、state(州のコイン)かい ? 」
息子 「うん」
店員 「OK。だったら、全部見せてやるから、自分で選んでいいよ」

で、店員さんはカウンターにすべての25セントをじゃらじゃらじゃらじゃら……。

びっくりしたなあ。
「1ドルを25セントに替えて」と言われただけで、コインコレクターだと気付くか、普通?
さすがは、模型のお店。店員さんもまた、息子と同じ世界の男なのだ。
いわば、おたくの日米連帯?
やはり、この手の情熱は、国境や言葉の壁をかんたんに越えてしまうのだなあ。
まいったまいった。
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久しぶり!

やほ~!ろざんなです。

世界共通のオタク同志にしかわからない匂いがあるのだろうねぇ。息子さんのコレクション、帰国したらぜひ見せてほしいな。

私は、国境、性別、年齢を超えた趣味として、アルティメット(フライングディスク競技)にハマってます。今日も代々木公園で初めて会った外国の方と娘と王子と私の4人でフリスビってきたよん。アメリカは本場だから羨ましい!
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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