本日土曜日。
午前、午後、とダブルヘッダー。
9歳以下のオールスターのトーナメントなので、年齢的なこともあり、ピッチャーは1日2イニングしか投げられない。というわけで、午前、息子が先発し、2イニングを投げた試合から帰ってきたところ。
ああ、惨敗、惨敗。
というか、そもそも、息子の参加している街のリーグは、隣町やその隣の隣の町なんかと比べると、レベル自体がかなり低いらしく、同じオールスター同士でも、相当の力の差があったりする。
木曜日の試合に惨敗し、今回も惨敗。
しかも大量得点を取られるのはいつも息子が投げた時。
コントロールは悪くないけれど、回転がかかってないのか (いわゆる棒球?)、打たれると飛んでしまう。
内野は上手な子で固めてあるので、内野ゴロならヒット性の当たりでも結構処理してアウトにできるチームなのだが、ひとたび外野に飛ぶともう、2塁打、3塁打、となってしまう。
例えばボールがライトに飛ぶ。ランナーは1塁へ。ライトがセカンドではなくファーストにボールを返そうとして暴投、ボールが転がってるうちにランナーは2塁へ。下手すればここからさらに悪送球があって三塁へ、となることも……。
外野に飛ぶと傷がものすごく深くなり、被安打数のわりに大量得点を許してしまう、というわけ。そうこうしてるうち、今度は息子のほうがばててきて、さらに球が棒球になり……という悪循環。
今朝も試合もまあ、そんな具合だった。
いつにも増して課題の多かった試合の最後は、息子にとって、とても悔しい終わり方だった。
久々にきれいなセンター返しで出塁した息子。
二死一、三塁で迎えた最終回。
息子は一塁走者。
しかし、息子の後の打順を見れば、そこから 「ヒットを打つ可能性が限りなく小さい選手」 が5人続く。
(この日は12人メンバーがいたので。息子の打順は7番。アメリカの少年野球では、守備につくのは9人でも、打順は全員に回すのだ)。
どうしてもコーチはあと1点がほしかったのだろう。
一塁コーチがどう考えても無理な場面で息子に盗塁の指示を出し、息子がタッチアウトされ、ゲームセット……。
一塁コーチは、息子が盗塁したのにつられて捕手が二塁にうっかりボールを投げれば、その間に三塁ランナーをホームに返せると思ったんだろう。
が、いかんせん、無理なタイミングでの 「GO!」 の指示だった。
試合からの帰りの車で、息子は一言も口をきかなかった。
見ればポロポロと泣いていた。
最初、私も夫も、息子がなぜ泣くかわからなかった。
投球内容が良くなかったから?
ヒットをいっぱい打たれたから?
二死でショートゴロをさばいて二塁に投げようとしたら、二塁手がぼっとしてて塁に入るのを忘れてて、最初は必死で二塁に走ったけど、やっぱり間に合いそうになくて、一塁に投げたらギリギリでアウトになってしまったから?
コーチに何か言われた?
あるいは言われた英語がわからなかった?
チームメートに何か言われた?
いずれにせよ、始めてだったのである。
息子が、野球の試合の後で泣くなんて。
去年の夏、息子にとって日本で最後のトーナメント大会となった野球の試合に、僅差で破れた時、ほぼ全員のチームメートが号泣する中、先発完投し、日本最後の試合を終えた息子だけが、淡々としていた。
こいつは、こういう時、泣かないヤツなのか、と不思議な気分になった。
「あいつにとっての日本最後の大会だから、だから勝ちたかった」 と泣いてくれる友だちの中で、一人淡々として見える息子に、「なんというか、クールなヤツだよなあ」 と思ったものだ。
あれから1年足らず。
今日の号泣は何だったんだろう。
落ち着いた息子に聞けば、原因は、盗塁でアウトにされ、自分のアウトでゲームセットになってしまったことが悔しくてしかたなかったから、なのだった。
点差なんかもう、10点近く開いてて、とうてい逆転なんて望めない場面だったのにさ。
おまけに、コーチが無理な 「GO!」 をかけたんだから、仕方ない場面だったのにさ。
夫があとでぼそっと言った。
「あいつも、野球で泣くようになったんだなあ」
夫婦してしみじみ。
「あいつにとって、いい勉強だったよな。頑張っても頑張ってもかなわないことがあるんだ、って知ることも、悔しさを味わうことも。そうでないと、他人が悔しくて泣いてても、その気持ちなんかわからないだろうから」
夫がそういうのを聞いて、ほんと、しみじみ、そうだなあ、と思った。
おまけに、帰宅して、パソコンを開いてみれば、先日のエントリーに、息子がかつてお世話になった日本の野球チームの総監督からコメントが……。
息子が野球で初めて泣いた日に、遠い日本にいる総監督からコメントが入るなんて、なんと不思議な縁だろう。
なんという絆の深さだろう。
「遠く離れていてもキャッチボールはできますね」
うるうるしてしまう、母ちゃんなのである。
さて。
あと1時間足らずでもう一試合。
現在、息子はシャワーを浴びた後、つかぬまの熟睡中。
さて、起こしてくるか。
暑いけど、頑張るぞー。
我が家では、今や、「学校より野球」 という価値観が定着。
今日も、日本語補習校はお休みとなってしまったのでした。ちゃんちゃん。
午前、午後、とダブルヘッダー。
9歳以下のオールスターのトーナメントなので、年齢的なこともあり、ピッチャーは1日2イニングしか投げられない。というわけで、午前、息子が先発し、2イニングを投げた試合から帰ってきたところ。
ああ、惨敗、惨敗。
というか、そもそも、息子の参加している街のリーグは、隣町やその隣の隣の町なんかと比べると、レベル自体がかなり低いらしく、同じオールスター同士でも、相当の力の差があったりする。
木曜日の試合に惨敗し、今回も惨敗。
しかも大量得点を取られるのはいつも息子が投げた時。
コントロールは悪くないけれど、回転がかかってないのか (いわゆる棒球?)、打たれると飛んでしまう。
内野は上手な子で固めてあるので、内野ゴロならヒット性の当たりでも結構処理してアウトにできるチームなのだが、ひとたび外野に飛ぶともう、2塁打、3塁打、となってしまう。
例えばボールがライトに飛ぶ。ランナーは1塁へ。ライトがセカンドではなくファーストにボールを返そうとして暴投、ボールが転がってるうちにランナーは2塁へ。下手すればここからさらに悪送球があって三塁へ、となることも……。
外野に飛ぶと傷がものすごく深くなり、被安打数のわりに大量得点を許してしまう、というわけ。そうこうしてるうち、今度は息子のほうがばててきて、さらに球が棒球になり……という悪循環。
今朝も試合もまあ、そんな具合だった。
いつにも増して課題の多かった試合の最後は、息子にとって、とても悔しい終わり方だった。
久々にきれいなセンター返しで出塁した息子。
二死一、三塁で迎えた最終回。
息子は一塁走者。
しかし、息子の後の打順を見れば、そこから 「ヒットを打つ可能性が限りなく小さい選手」 が5人続く。
(この日は12人メンバーがいたので。息子の打順は7番。アメリカの少年野球では、守備につくのは9人でも、打順は全員に回すのだ)。
どうしてもコーチはあと1点がほしかったのだろう。
一塁コーチがどう考えても無理な場面で息子に盗塁の指示を出し、息子がタッチアウトされ、ゲームセット……。
一塁コーチは、息子が盗塁したのにつられて捕手が二塁にうっかりボールを投げれば、その間に三塁ランナーをホームに返せると思ったんだろう。
が、いかんせん、無理なタイミングでの 「GO!」 の指示だった。
試合からの帰りの車で、息子は一言も口をきかなかった。
見ればポロポロと泣いていた。
最初、私も夫も、息子がなぜ泣くかわからなかった。
投球内容が良くなかったから?
ヒットをいっぱい打たれたから?
二死でショートゴロをさばいて二塁に投げようとしたら、二塁手がぼっとしてて塁に入るのを忘れてて、最初は必死で二塁に走ったけど、やっぱり間に合いそうになくて、一塁に投げたらギリギリでアウトになってしまったから?
コーチに何か言われた?
あるいは言われた英語がわからなかった?
チームメートに何か言われた?
いずれにせよ、始めてだったのである。
息子が、野球の試合の後で泣くなんて。
去年の夏、息子にとって日本で最後のトーナメント大会となった野球の試合に、僅差で破れた時、ほぼ全員のチームメートが号泣する中、先発完投し、日本最後の試合を終えた息子だけが、淡々としていた。
こいつは、こういう時、泣かないヤツなのか、と不思議な気分になった。
「あいつにとっての日本最後の大会だから、だから勝ちたかった」 と泣いてくれる友だちの中で、一人淡々として見える息子に、「なんというか、クールなヤツだよなあ」 と思ったものだ。
あれから1年足らず。
今日の号泣は何だったんだろう。
落ち着いた息子に聞けば、原因は、盗塁でアウトにされ、自分のアウトでゲームセットになってしまったことが悔しくてしかたなかったから、なのだった。
点差なんかもう、10点近く開いてて、とうてい逆転なんて望めない場面だったのにさ。
おまけに、コーチが無理な 「GO!」 をかけたんだから、仕方ない場面だったのにさ。
夫があとでぼそっと言った。
「あいつも、野球で泣くようになったんだなあ」
夫婦してしみじみ。
「あいつにとって、いい勉強だったよな。頑張っても頑張ってもかなわないことがあるんだ、って知ることも、悔しさを味わうことも。そうでないと、他人が悔しくて泣いてても、その気持ちなんかわからないだろうから」
夫がそういうのを聞いて、ほんと、しみじみ、そうだなあ、と思った。
おまけに、帰宅して、パソコンを開いてみれば、先日のエントリーに、息子がかつてお世話になった日本の野球チームの総監督からコメントが……。
息子が野球で初めて泣いた日に、遠い日本にいる総監督からコメントが入るなんて、なんと不思議な縁だろう。
なんという絆の深さだろう。
「遠く離れていてもキャッチボールはできますね」
うるうるしてしまう、母ちゃんなのである。
さて。
あと1時間足らずでもう一試合。
現在、息子はシャワーを浴びた後、つかぬまの熟睡中。
さて、起こしてくるか。
暑いけど、頑張るぞー。
我が家では、今や、「学校より野球」 という価値観が定着。
今日も、日本語補習校はお休みとなってしまったのでした。ちゃんちゃん。
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