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歩行者天国と焼き鳥とビール

ワシントンDCの桜は、ハンパじゃなく美しい。
一番有名なのはタイダルベイスンというポトマック河沿いなんだけれど、私のお気に入りはケンウッド通りという普通の住宅街の街路樹の桜。
日本でいえばたぶん、ゴルフ場1つ分くらいの広さのコミュニティー全体の街路樹がすべて桜で、多くが巨木で、2車線の道路を見事にトンネルのように両側からおおう桜の花が延々と続くのだ。

でも、本当に普通の住宅地だから、どこにも車を停められない。
たいていの 「花見」 客は、この街路樹の桜を、車に乗ったままソロリソロリと進んで楽しむことになる。車に乗ったままの花見なんて、生まれて初めてだけれど、美しさでは上野公園なんて目じゃない、と思う。

それはそうとして。
ワシントンDCではこの時期、「桜祭り」 という一大イベントがあって、全米からものすごい数の観光客がやってくる。何日もにわたって、色々な特設ステージで日本の文化紹介やらカラオケ大会なんかが行われるわけで。
私も、合唱の仲間と一緒に何度か歌わせてもらった。

とくに最後の土曜日には恒例のパレードがあって、国会議事堂脇の目抜き通りがドカーンと歩行者天国になる。
ある日本人の知人に、

「いや、僕もいったことがないんだけど、すごいらしいよ。歩行者天国にビアガーデンができて、焼き鳥なんかも食べられるらしい」

と聞いたから、ものすごーく期待してた。

だって、ビアガーデン。
だって、焼き鳥。

とくに、屋外の公共の場では基本的に飲酒禁止ということが多いこの国だから、むちゃくちゃうれしいじゃあないか。

んなもので、息子を日本語補習校に送り出し、舞台で合唱の公演を終えた後、必死で探したのだった。何か、ってビアガーデン。

大きな、KIRIN の文字のノボリを見たときはうれしかったねー。
やったぜ、ビアガーデン、と喜び勇んで駆けつけたら……。
そこには、動物園のおり、というか柵、に似たものがあった。
入り口には、警官もいる。

へ?
ビアガーデン?

入り口で、まず、21歳以上であることを証明しなきゃあならない。
あわてて、運転免許証を出す。
そしたら、手首に赤い紙テープを巻かれた。
「21歳以上です」 と書かれた文字。
中でチケットを買う。
ビールはチケット3枚。1枚2ドル。
で、カウンターに持っていくと、プラスチックカップに入ったキリンビールをくれた。
柵の中には、ほとんどイスは、なし。
みな、立ち飲み。
もちろん、子連れはNG。柵の中に一緒に入れないからね。

ビアガーデンとは似ても似つかないのだった。

それでも、青空ビールは、うまい。
気を取り直して柵の外にでて、今度は 「焼き鳥」 に挑戦。
あった、あった。
CHICKEN ON STICK
串に刺した鶏肉。うむ。これだよね?

しかーし。
出てきたのは、なんというか、いわゆるアジアンな、巨大サテ、だった。
サイズは、見事にアメリカサイズ。
味は、どっちかというと東南アジア系。
うーむ。
ねぎまの夢は、遠いのだった。

私に 「ビアガーデンと焼き鳥」 の妄想を植え付けた張本人の日本人は、やはりこの光景にあっさりとくじけ、さっさと帰って家でビールを飲んだらしい。
残念無念。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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