スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

テキサスとオハイオの予備選から一夜明けて

まず最初に、「ぬか床SOS」にご助言くださった皆様、感謝です!!

ところで。
テキサス州とオハイオ州でヒラリーが華々しく3度目の復活劇を演じた日から一夜あけて。
すぐさま私の元に届いたメールがこれ。

「金曜日、君と選挙戦の話しをするのが楽しみで待ちきれないよ。
 ヒラリーの髪型でもして行こうかな。エドより」


エドは72歳、白人男性でデモクラッツ。
元々理系の人だが、退職後は、地元の図書館でボランティアとして外国人に英語を教えている。
初めて会った日、彼はいきなり、こんな議論をふっかけてきた。

「ねえ、あやこ。ヒラリーは、ビルの妻でなかったとしても、こうして上院議員になり、大統領選の最有力候補にまで上り詰めたと思うかい? 世界中に、女性の大統領や首相はいるけれど、たいていは重要人物の妻や娘なんだよね」

ちっくしょー、あんた絶対にヒラリーが嫌いだろ。
マッチョで、女に上に立たれるのが嫌いで、おまけに女に議論をふっかけては勝ちまくるのに快感を覚えてるんだろ。
ちくしょーちくしょーちくしょー。
根が単純な私はすっかり怒り狂い、腹わた煮えかえる思いで反論したさ。

「確かに、ビルの妻のお陰でメリットもあったでしょーね。でも今の選挙選を見てごらんよ。ビルのせいでいくら足を引っ張られてるか。『ブッシュ・クリントン・ブッシュ・クリントン』の20年支配、なんて言われるし、ビルの問題発言で黒人支持者を失うし、オバマの 『change』 の前には下手な経験で損してんじゃないのよ」

もちろん、こんなにスムーズに言えたわけではなく、つっかえつっかえ、頑張ったんだけどね。
エドは、はっはっは、と実に楽しそうに笑い、「そりゃそうだな」 だって。

だから、メリーランド州の予備選の後で、エドから

「僕が誰に投票したと思う?」

と聞かれた時には、すぐさまこう言ってやった。

「どーせ、オバマでしょ。あなた、絶対にヒラリーが嫌いなんでしょ」

そしたらエドは、またしてもうれしそうにこう言う。

「残念でした。ヒラリーに投票したよ。オバマの選挙運動って、ちょっとうわついた感じがするし、彼は素敵な候補だけれど、大統領となるとどうかな。やっぱり経験って大事だからね」

この時の私の驚きったら。
あんた、女が大統領になるのが許せない、マッチョな女性差別主義者じゃあなかったの???

エドと心底仲良くなったのは、この時だと思う。
それ以来、30年の歳の差なんて。
毎週1度、政治談義を交わすのがお互いの楽しみになっているというわけ。

オハイオとテキサスの予備選の前、「今度の今度ばかりはヒラリーももうダメよ。ディベートに、ネガティブキャンペーン、ファイターとしての演出まで、あらゆることをやり尽くしたけど、オバマが相手じゃ勝ち目はないよ」 と熱く断じる私に、「いやあ、来週、選挙結果を君と話すのが今から楽しみだよー」 とエドは言っていたっけ。
きっと、選挙結果を見てすぐに私の顔が思い浮かび、このメールを出したんだと思う。
ちくしょー。

しかし参った。やっぱり選挙って分からない。
ヒラリーがここに来て盛り返すなんて。
やっぱりこの国の人は、underdog というか、敗北を喫してる挑戦者が好きなの?
出口調査の結果の通り、年寄りの反逆?
実はとあるメディアから原稿を頼まれていて、「オバマはなぜ強いか。ヒラリーは風前の灯火」 なーんて原稿を仕上げたばかりだった。
あーあ、全面書き換え、決定。

負けても負けても、打たれ強く立ち上がる、っていうの、日本人のメンタリティーとしても嫌いじゃないよね。
「立つんだ、立つんだ、ジョー」 の世界?
我らがヒラリーさんは、久しぶりに晴れやかな表情で勝利のスピーチをしたかと思ったら、その最後に、いきなり自ら

Yes, We Will !

と連呼し、支持者たちにも連呼を迫ってた。
オバマの 「Yes, we can」 ならぬ 「Yes, we will」。
「できるぞ」 から 「やるぞ」 への大展開。
タイミングも絶妙だ。
オバマが 「そうさ、僕らはできるんだ」 と言い続け、それが定着し、人々を魅了し、勇気づけ、前を向き始めた時だから、「やるぞ!」 という一言も生きてくる。
(オバマファンの間では大顰蹙をかってるけどね)
「できる」 をもう一歩進めた 「やるぞ」。
復活劇効果のお陰で、説得力も増すというもの。
つくづく、この人ってすごいわ、と思う。

実は、昨日のテレビの選挙報道では、共和党候補のハッカビー、そしてマケインの妻2人がビミョーに気になったんですが、その話はまた今度。
あさってのエドとの 「対決」 に向け、英語で理論構築しなきゃ!
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

オバマファンの一言

えっと、イエス ウィー ウィルですが、日本のどこかの新聞に イエス シー ウィルと出ていました。で、ウィー キャンとシー ウィルの戦いかと思っていたのですが、ウィー ウィルなんですね。こりゃ、小浜市民も怒る盗作ではないかいな。アメリカは燃えているようでいいねぇ。それに引き換え福田のお父さんたら、何をやりたいのかもよく分かりません。「あなたの夢は何ですか?」と問いたい。
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。