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Bumper stickers for Hillary?  集会編

日本の友人たちから、「こんな面白い大統領選の時期にアメリカにいられるなんて、ホント、うらやましいわ」 などと言われる。
でも、家でワシントンポストを読み、テレビでCNNニュースを見てるだけなら、実は日本にいるのとあまり変わらない。
米国にいたところで、投票できるわけでもない。
新聞記者でもないから、取材するわけでもない。

ってなわけで、こっちにいなければできないことをやってみることにした。
それも、新聞記者を辞めてなければできないことを。

先週土曜日。
地元のカウンティー内で開かれたヒラリー陣営のボランティアミーティングに顔を出してみた。
夫は 「ヒラリーが来るわけでもないのに、なんでそんな所に行くわけ?」 と不思議がったが、生ヒラリーや生オバマと同じくらい、彼らを応援するアメリカの選挙ボランティアたちが私は見てみたかったんだ。

というか、この選挙に 「参加」 してみたかった。
祭りも選挙も、見てるより、やってみたほうが、おもしろいに決まってる。
日本では、新聞記者である限り、特定の陣営の選挙運動なんてものにはなかなか手を出せない。取材目的でどこかの陣営の選挙運動に参加するならば、まず身分を明らかにし、取材目的であることをきちんと相手に伝えるのがルールだ。
一市民として選挙運動に参加する、というの、一度やってみたかったんだよね。

さて。
DC市街地から車でわずか20分程度の閑静な住宅街に、その集会所はあった。
体育館みたいな場所に、80席ばかりのイスがぐるりと丸く並べられている。あちこちで選挙談義が花咲いている。みんなワクワクウキウキしている。
男女差を見れば、8割が女性だ。
人種比を見れば、8割が白人だ。
ヒスパニックの家族連れも結構多い。
アフリカンアメリカン、アジアンが若干名、という感じ。

所在なげにしてたら、すぐさまボランティアの中核メンバーの一人が近付いてきた。
簡単に自己紹介。「実は初めてなの。日本人だし、投票権もないんだけどね」
さすがに、「アメリカの選挙運動を体験してみたかったから来た」 と正直には言えず、「ヒラリーさんは日本でもとっても人気者なのよ」 と言っておいた。
そしたら、すぐさまボランティア統括担当の人がやってきて、「投票権がなくても、こんなことも、あんなことも、それからあんなことだってできるのよ。あなたの力が必要なの!」 と熱っぽく語ってくれた。
悲しいかな、私の英語力では、8割程度しか分からないんだけどね。

いよいよミーティング開始。
まず最初に、「今日、初めてヒラリーボランティアの集会に来てくださった人は立ってください」と声が掛かる。
立ち上がったのは、私も含め、15人程度。
大きな、極めて大きな拍手が私たちを迎えてくれる。
うーん、悪い気はしないのであった。

その後、皆の前で選挙ボランティアの説明を始めた女性の、演説のうまいことうまいこと。
彼女の話に呼応するように、次々に輪の中から手があがる。

「22州で選挙運動するのにいくらかかるか、みんな考えて。ヒラリーは何も、お金をくれ、と私たちに迫ってるわけじゃないのよ」
「ヒラリードットコムでTシャツでもボタンでも何でも買って、それを身につけて近所を歩き回りましょう」
「この前のディベートパーティーはすごかったわ。参加する前はオバマ派だった人も、帰宅する時には全員ヒラリー派に変わっちゃった!」
そのたび、一同拍手喝采。

発言するのはほとんど女性。
みんな堂々として、人を説得する言い方を知っている。
かっこいいぞ。ちょっと、すごいぞ。
ミニ・ヒラリーの集団みたいだ。

それから、みんな明るい。
むちゃくちゃ楽しそうだ。
2月5日のスーパーチューズデーには、22州に住む知人に片っ端から電話する作戦のようだ。
「9時間半、電話しましょ。最後のアラスカ州には、夜中まで電話できるわよ」 (時差のため)
「夜はみなでスナックを持ち寄って、私たちが成し遂げた結果をテレビで見ながら、パーティーよ!」
地元メリーランド州の投票日である2月12日にも、パーティーをやるらしい。
「朝から大きな投票場所に行って、そこから携帯電話で知人に電話を掛けまくろう」
「ヒラリーマスクを被るの、楽しいわよ~。すごく注目されて、気持ちいいの」
(ほんとにヒラリーマスクってあるのだ。顔はちょっと、怖い)
「夜はもちろんパーティー。勝利を祝うのよ!」
そのたび、イエーイとかヒューとか声が上がり、拍手喝采なのだ。

ボランティアの申し込みにも、「phone bank (電話要員)」 や 「寄付」 のの隣に、「Tuesday snack」なるものがあり、何かと思ったら、夜の選挙報道観戦パーティーにお料理を持ってくるボランティアなのだった。
ほんと、楽しそう。

このミーティングで一番盛り上がったのは、中核ボランティアの一人である黒人男性が発言した時だ。
「アフリカンアメリカンの仲間は言うんだ。なぜおまえ自身の候補者(candidate of your own)を応援しないんだ? って。だから僕は言ったさ。僕の候補者(candidate of my own)は、ヒラリーなんだ、ってね」
この時は、会場中が割れるほどの拍手で埋まった。
しかし、この男性はさらにこう続けた。
「だからね。オバマに対するネガティブキャンペーンだけは、やらないようにしよう。それをお願いしたいんだ」

これに対しては、色々な意見が出た。
そもそも、ミーティングの司会役の女性からして、こういう。
「ニューハンプシャー州では、ヒラリーをものすごく悪く言う、ひどい nasty なメールが大量に配られたのよ。ネガティブキャンペーンをやってるのは、オバマ陣営でしょ」
「それに、ヒラリーは過去にこう言った。オバマは過去にこう言った。2つ並べて、あなたの好きな方を選んでね、って言うのは、ネガティブキャンペーンじゃないと思う」

「何がネガティブキャンペーンなのか」 に話題が及ぶと、議論は一気にドロドロしてきたのだった。私は外国人で、そもそも蚊帳の外だが、非常にネガティブな怪情報メールが、やっぱり飛び交っているらしい。
そういえば、「オバマはイスラム教徒。オバマ・ビンラディン」 なんて悪辣なメールも存在すると聞いたこともあるもんなあ。

とにかく1時間。
さながら、ミニ・ヒラリー演説大会のような勢いある 「話し合い」 の後、「さあ、もう議論してる時間じゃないわ。行動する時よ!」 というかけ声のもと、集会は終わったのだった。
ちゃんちゃん。



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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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