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グランドキャニオンとセドナ旅行

11月末のサンクスギビングデーの短い休暇を利用し、さくっとグランドキャニオンとセドナにドライブ旅行に行ってきたのだった。そもそもは、飛行機で1泊2日というグランドキャニオンへのツアーを利用するつもりだったので、ツアー発着地であるラスベガスを拠点にしたわけだけど、あとでレンタカー利用に計画を変更したため、えらい長いドライブ旅行になってしまったのだった。

旅程 (計画ベース) は以下の通り。
1日目。DCからラスベガスへ。
    お昼ごろ、レンタカーを借り、一路セドナへ5時間半。
    セドナのB&B泊。
2日目。セドナでゆっくりしたあと、お昼前にグランドキャニオンへ。
    2時間半のドライブ。グランドキャニオン園内泊。
3日目。グランドキャニオンを散策したあと、ラスベガスへ5時間半。
    寿司三昧のビュッフェを食べまくったあと、シルクドソレイユのショー。
    ラスベガス泊。
4日目。ラスベガスからDCへ。

どうせレンタカー利用ならば、ブレイスキャニオンとか、モニュメントバレーとか、赤い岩だの、奇岩だの、その手の名所はいっぱいあったわけだが、どうして日数が足りないのだった。
それで、なんとなく、感謝祭の夜なんだし、うまいものが食べたいな、と食い気だけで、セドナを選んだ。
セドナは……一言でいえば、「スピリチュアル癒やしが好きな人のメッカ」。
一応、リゾート地でもあるので、レストランのレベルも高い。

こういう街は、ホテル泊より、B&B泊のほうが心に残る。
そんなわけで旅行前、あれこれB&Bを探した。
一番泊まってみたかったのは、部屋についたバルコニーに、ジャグジーの浴槽があり、ジャクジーを楽しみながら、真っ赤な岩山が夕日に照らされるのをながめられる、というような宿。
しかしながら、3箇所ほど見つけて、電話したけれど、ことごとく断られた。
理由は、

カップル専用。
子連れお断り。


ちなみにアメリカって、「温泉好きの子ども」 にはツライ国だ。
たとえば、プールサイドにあるスパだってサウナだって、「18歳以下はダメ」 だもの。
我が家で一番の温泉オタクは、息子なんだけどなあ。
まあ、そもそも、アメリカには、「温泉オタクの子ども」 なんていそうにないけどね。

仕方ないので、部屋の中にジャグジー浴槽がある宿にした。
Moestly Wood という宿。
庭に小鳥がたくさん来る、というから、息子も気に入るだろうと思って。

ここが、思った以上に良い宿でした。
キャロルとロジャーという老夫婦がやっていて、お互いに良い味を出していて。
朝食なんて、フツーの家庭用のテーブルで、キャロルとロジャーと一緒に食べるの。
客もほかにいなかったので、なんか、すごいリラックス。
夜明けとともに起き出し、まずはジャグジーで半時間ほど思い切り半身浴を楽しんで、かっかかっかと身体がほてっている状態で、今度はベランダから景色を楽しんだ。

blog1_20091211233714.jpg

こんな感じで、セドナの見所の一つ、Cathedral Rock がくっきりと浮かび上がっていて、気分爽快。
スピリチュアルかどうかは、知らないけど、霊感とかまったくない私だけど、とりあえず、気持ちがいいぞーっ、くらいのことは分かるもんな。

結局、このように朝日が昇っていらっしゃって、家族で合掌……。

blog2_20091211233721.jpg

ここのベランダ、野鳥が恐ろしいほどやってくる。
東海岸で見るブルージェイに似てるけど、明らかにそれより大きなスクラブジェイ。
花の蜜を吸う、ハミングバード、つまりハチドリ、ね。
飛べないウズラの家族がいーーーっぱい!
下手したら、動物園の野鳥園よりすごいかも。
こんなにたくさんの野鳥がなぜやってくるかというと……。

宿のじいさん、ロジャーが、ひたすら野鳥用のエサを撒きまくっているからだ。
ひまわりの種とか、かなり高級なエサを、まったく惜しげもなく撒きまくる姿にひえええ、とのけぞった。
おまけにペットフードまで撒いてるから、「おいおい、それは誰のため?」 と尋ねると、
「野生の豚が時々来るからね」 だって。
おまけに、このペットフード目当てに、raven (つまり、カラスだな)までやってくるらしい。

「妻のキャロルに、いつも怒られるんだよ。エサ代を稼ぎに、ウォルマート(巨大スーパー。品物の低価格ぶりと、労働者の低賃金ぶりで有名)で働いてこいって……」

ロジャーは苦笑いしつつも、恐ろしい量のエサを敷地に撒きまくっていた。
なるほど、野鳥がおそろしくたくさん来るわけだ。
息子はお陰で大喜び。
「グランドキャニオンより、ここにあと3泊ほどしたい」
とか言うほどなのだった。

さて、あれこれセドナを散策したあと、グランドキャニオンへ。
セドナのプライベートな旅から一転、人の多いこと多いこと!
氷点下10度とかになる酷寒でこれだから、春のハイシーズンの客の多さって、ハンパじゃないんだろうな。
それでもまあ、景色が広大だったことは確かで、一度は見てみるもんだ、とは思いました。

blog3_20091211233729.jpg

……。
息子の顔、こういう風に画像処理すると、なんか、ミイラみたいね。

何はともあれ、あちこちトレールを歩いたり、谷間に降りていくトレールも少し歩いたり、ツアーに参加しなかったお陰でゆっくりと満喫できた感じ。
朝夕ともに、セドナ泊の日よりお天気がいまいちで、真っ赤に染まるグランドキャニオン……、みたいな光景には恵まれなかったのだけれどね。

旅の3日目は、トラブル続きだった。
まず、私が、谷間に降りるトレールで、携帯電話を落とした。
普通なら、グランドキャニオンの谷間で朽ち果てるか、あるいは、悪いヤツに拾われて、悪用されまくるか、いずれにせよ、哀しい結末が待ち受けていてもおかしくなかったというのに。
なんと、グランドキャニオンの谷底から、汗をかきかきトレールを上っていたらしい、ナイスガイな誰かさんが、私の携帯電話を拾い、履歴に一番たくさん残っている電話番号を選んで、電話をしてくれた。
それが、夫の携帯電話。
(ああ、私、浮気とかしてなくて、良かった~!)

実は、夫の携帯電話に、私の携帯電話から電話がかかってきたとき、私はまだ、自分が携帯を落とした事実すら気づいてなかったのよねー。
結局、このナイスガイが、近くのホテルに電話を届けてくれることになり、無事に電話をピックアップできたのだった。

き、き、奇跡みたいだ。
グランドキャニオンの谷間に落とした携帯電話が、
戻ってくるなんて!


でも、結局、ここで運を使い果たしてしまったんだろうなあ。
ラスベガスまでの帰りのドライブで地獄を見た。
5時間半のうち、4時間半ほど快適にドライブし、ラスベガスまであと40分、距離にして50キロ程度に迫ったところで、渋滞に巻き込まれた。
ほんと、一ミリも動かないような渋滞。
最初は少しずつ動いていて、だから、1時間半も渋滞の中で待った。
そしたら、ぴたりと動かなくなり、あれこれ調べていたら、その先で正面衝突があったことを知らされた。
折しも、場所は、フーバーダム。
地理的にも、事故処理に時間がかかっていることは想像できた。

「どうする?」
「このまま、待っていても、ラチがあかないよ」
「ちくしょー、あと40分で、寿司ピュッフェだったのに」
「寿司食べたいよー」
「しかし、このままじゃ、そのあとの、シルクドソレイユのショーに間に合うかどうか……」

渋滞に突っ込んだのが午後2時半。
事故と判明したのが午後4時。
ビュッフェは5時半から。
ショーは7時半から。

「この際、引っ返して、別の道を行ってみるか?」
「よし、決めたとなれば、急ごう!」

なんとなんと。
我々、えらい無謀な決断をしてしまった。
あと50キロでラスベガスに着くというのに、いったん高速道路まで引き返し、ぐるりと回り道をしよう、ってわけ。
聞いて驚くな、この回り道の距離はなんと……。

350キロ。
(地図でてきとーに計算しただけだけど)

時速100キロ以上で走れば間に合う、という計算。
冷静に考えれば、無理だって分かるだろうにねえ。
でも、この地域の高速道路の制限速度って70マイル、つまり、約113キロ。
となれば、フツーの人は135キロくらいで走ってるわけで。
このまま、いつまでかかるか分からない事故処理を待って、それから、この空恐ろしい渋滞が解消するまでここで待っているのとどっちが早いか、ビミョーだと思っちゃったのよね。

それで、go!
まあ、走った、走った。
段々と暗くなり、おまけに雨が降り……。
私なんか高速を走ってる時に、ぐんぐんとスピードが出ちゃって、はっと気が付いたら、一瞬ですが、時速100マイル (160キロ)、という人生40ウン年間、経験したこともないスピードで運転してしまっていたりして、その場で卒倒しそうになったよ。
それでも、見る見る時は過ぎていき、あと100キロ以上残っている段階でショーの開始時間まで1時間あるかないか、という状態になり、結局、ショーはあきらめたのだった。
キャンセル料もなしで、キャンセルできたから痛手は大きくなかったんだけれどね。
息子は、ショーより、寿司のほうが楽しみだったらしいので、ラスベガスでショーの代わりに寿司のブュッフェを食べられて、十分満足してたみたいだった。

一方、私はといえば、ショーにかなり未練たらたら。
それでも、今回の旅を振り返ってみれば、
一番印象に残ったのは……、
雨の中の恐怖の回り道ドライブの阿鼻叫喚ぶりだった、って事実に愕然としたりして。

特に、家族が一丸となって (時には激しい夫婦げんかも交わしながら)、「間に合うか、間に合わないか」 と遠路はるばる運転しまくった果てに、ラスベガスの街の明かりが砂漠の真っ暗闇の中に広がったのを見た時の感動ときたら!

夫 「これ、人間の作ったグランドキャニオンだよな、まさに」
私 「今回の旅で見た景色の中で、実は一番すごい景色かもね」
息子「すごーーーーーーーーーいっ!」

予定通り、早い時間にラスベガスに帰っていれば、夜にラスベガスに到着するという経験はできなかったわけで、また、あの阿鼻叫喚ドライブの苦労のあとだからこそ、この光景が心に染みるわけで、この景色を見られただけでも、「渋滞に感謝だよね」 という気持ちになれたのだった。
やっぱり、旅行って、巡り合わせ、なんですよねえ。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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