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カレッジの社会学、無事修了

本日、カレッジの社会学の期末試験があった。
中間試験は、エッセイ問題にものすごく苦しんだ。
(だって、単語が全然思い出せなくて、中学生レベルの英語で社会学的な概念を説明しなきゃならなかったんだもん)。
でも、今回は、エッセイ問題は自宅持ち帰りで、試験日に提出すればよかったから、随分と気が楽だった。選択問題だけの試験なら、ははは、共通一次世代の私には、ラクショーラクショー。

……と思ったら、案の定、試験問題の英語がよくわからず、ちょいと悩んでしまった。

そうそう。今日はもう一つ、ニュースがあった。
なんとなんと。
電子辞書が1つ、戻ってきた。
先生が教室にメモ付きでぽつんと置かれているのを見つけてくださったらしく、「たぶん、何か知らずに盗んじゃった子が、使い道がなくて戻したんじゃないかしら」 というのが先生の分析。
何はともあれ。
すっごくうれしいのだった。

1月下旬から始まったこのクラス、思った以上に面白かった。
最初は、「英語を勉強するより、英語で勉強したい」 というだけで選んだ科目だったけれど、中身のほうがずっと楽しかった。
まず、アメリカの教科書って、どんどん新しいセオリーを紹介してくれているから、20年前の学生生活では学べなかった話が結構ある。
おまけに統計なんかも満載。米国の貧困やら人種やら寿命やら、そういった統計を通して、随分とこの国を学ぶこともできた。

でも一番おもしろかったのは、実に多様性に富む若いクラスメートたちだった。
みんな普通に英語をしゃべるので、私一人だけがおばさんで、おまけにガイコクジン、と思ってたら、どうやらそうでもなかったみたい。
あちこちからの移民の子がたくさん混じっていた。

人種や民族、偏見や差別についての授業では、
プエルトリコからの移民の娘さんが、引っ越した先のコミュニティーで嫌がらせを受けて、そこを立ち退かざるを得なかった体験を話したり、アルジェリアから来た白人の娘さんが 「私の第一言語はアラブ語だけど、エスニックアイデンティティーは 『アフリカ人』。でもこの国では 『ホワイト』 と見られる」 などと語ったり。
日本で同じ授業をやったなら、どこまでも他人事でしかないだろうテーマなんだろうけれど、この国では誰もが当事者だ。ディスカッションで体験談が飛び出し始めると、徐々に生徒たちが生き生きしてくる。

普段は、高校生に毛が生えただけの、どうしようもなくガキっぽい子たちで、ほとんど母親の目で 「ああ、かわいい子たちだなあ」 なんて見てきたわけだけど。
カレッジだから、中には学費を払えなくなって4年制大学をいったん退学し、教養課程の単位だけ集めにカレッジに入り直した子など、経済的な事情を抱えた子もいる。
それぞれに、色々な人生を抱えているのだ。

先生自身もこの国ではマイノリティーに属するわけで、

「最初は人種をテーマにした授業をするのに躊躇がありました。私自身がこの国ではマイノリティーだから、どうやってもバイアスが掛かってるんじゃないか、などと受け取られるかも、などの危惧もあって」

と話しておられた。
強い反発を示す生徒が毎年いる、とも。

こんな話を聞いて、ああ、もっとこのカレッジで学びたいなあ、と思った。
秋のセメスターでまた、一つ何か授業を取ってみようかな。
今度は、もちっと英語でディスカッションに参加してみたいもんだ、というのが、次回の目標!
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プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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