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電子辞書と消しゴム12個

カレッジで日本語の電子辞書を失った。
今回は、非常に限定された場面だったため、これはもう、どう考えても、どう否定しても、やっぱり、同じ結論にたどり着く。

盗まれちゃったんだ……。

実は、ほぼ同じ空間で、すでに1個なくしていて、これも、どう考えてもなくしモノをするシチュエーションじゃあなかっただけに、今となると、あの時もそうなのかも、なんて思えてくるのだった。

必要なものなので、.富士山.com にて新しいのを購入。
それにしても、なんかものすごく、気持ちにこたえる体験なのだった。

うまく言えないんだけど。
自分がマイノリティーである国で、何かものを盗まれるというのは、日本で盗難に遭うのとは全然違うキツサがある。
おまけに今回みたいに、どう考えても相手がクラスメートだと分かっているわけで。
疑心暗鬼になりたくない自分もいたりして。
マイノリティーとして、むちゃくちゃ気弱になる自分もいたりして。
周囲が怖くなりそうな自分もいたりして。

いかんいかんいかん、と叱咤激励する。

そんなこんなで、やっとこさ、息子の気持ちが少しだけ分かった気がした。
息子が学校で延々と消しゴムキャップを盗まれ続けていた話を思い出したのだ。

毎日毎日、算数の時間になるとなぜか小さな消しゴムキャップが消えていく。
周囲を見ても、誰がやったか分からない。
何を話してるか分からないから、みんなが自分をわらってる気がする。
すごく怖いし、哀しい。
腹も立つ。
でも、どうしようもない。

そんな中で、息子は消しゴムキャップを合計12個も失った。
私はその時、すごく軽く言いなしたわけだけど、ああ、こんなにも気が重くなる出来事だったんだなあ。
まして私は電子辞書2個。被害額は膨大だけど、数は少ない。
息子の場合は、毎日毎日、1つずつ消えていったわけだから。
そりゃ、切ないよな。

消しゴムを捕っちゃった子はその後も、今にいたるまで、先生に隠れて息子にさんざちょっかいを出してるらしい。
替え歌を作ったり、冷やかしたり。
息子は学校で、何よりそれが嫌らしい。

アメリカだから、ではなく、日本にだって、どこでだってよくある話、と片付け、「そんなもん無視無視!」 なんて、かる~く息子には言ってきた私なんだけど、ははは、いざ自分の電子辞書が消えたら、これだもんなあ。
ああ、切ないぞ。
ちくしょー。

あらためて、息子の日々の闘いを知る、って感じ。

ちょっと今度機会を見つけて、担任のセンセに相談でもしに行ってやるかぁ……なんて思った昼下がり。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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