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ヴァージニアの温泉で

お友達から話しに聞いて、ずっと気になっていた宿に、お正月の夜、一泊してきました。
ヴァージニア州はシェナンドー国立公園近くにある 「温泉」宿。
Pembroke Springs Rtreat といいます。

アメリカに来てまだ3カ月ですが、何が懐かしいって、温泉が懐かしい。
こちらでは、日本食は案外入手可能なの。
ただ、「肩までつかれるたっぷりの湯量」 と苦しい。
まして、「水着着用のスパではない、日本式の風呂」 となると……。

そんなわけで、この宿のホームページのこのページの中程にある 「Japanese Baths」 の写真を見て、あっさりとノックアウトされちゃったのです。
どんな宿でもいい、この湯に入ろうぜ、と。

ちょうど年末年始にニューヨークから日本人のお友達一家が泊まりに来ることになっていたので、正月の日、車で宿へ。自宅から150キロ、2時間弱のドライブです。
途中、「たっぷりのお湯」 への妄想は膨らむばかり。

「露天風呂があったらいいなあ」
「そりゃ無理だろ、さすがに。でも、お盆うかべて、熱燗、とかいいよなー」
「温泉の桶は、やっぱり木製で」
「そうそう。湯処の入り口には、『ゆ』 と平仮名でのれんがあったりして~」
「きゃーーーーーー、あったらどうしよー」

こんな大人たちの異常な盛り上がりぶりを、息子は冷ややかに見やりつつも、
「のれんはやっぱり 『男湯』 と 『女湯』 じゃないかなあ」 だって。

息子もまた、温泉フリークなのです。
日本では温泉宿に1泊するたび、4回も5回も入浴するのが常の9歳児ですから。

で、行って参りました。
いやはや、すっごいへんぴな場所にたたずむ雰囲気は、信州の奥山田温泉風、かな。
部屋数はわずか5部屋で、その分、とても家庭的なもてなしを受け、みなすっかり感動しました。

まずは、肝心のお湯ですが。
ありましたよ。

「ゆ」 と書かれた暖簾!!!

それを見た瞬間、大人も子どもも、
うぎゃーーーっ、
ひえええええ、
と大騒ぎ。
完全にはた迷惑な集団と化してました。

お湯は華氏104度。
たぶん摂氏40度くらいかな。
この宿を紹介したとある新聞記事によると、これは実は国だか州だかの法定温度のぎりぎり一番高い設定になっているそうで。ちなみにその記事では 「日本人はホントはもっと熱い湯に入る」 とか書いてあったような。
でも私には、104度は、ほぼ適温でした。
クソ熱い温泉、あまり好きじゃないので。

湯質のほうは、硫黄泉だの何だの、という温泉の源泉があるわけではないようです。
近くのわき水を沸かしているそうで、実は温泉だけでなく、この宿の水道の水もこのわき水です。飲んでみてください。
軟水。
むちゃくちゃ、おいしいです。
お風呂のお湯としても、なかなかのもので、肌も結構すべすべします。

日本の旅館みたいに夕飯はついてないのですが (だからたいてい持ち込みです。近くの街まで食料品を買い出しに行くと往復1時間かかっちゃうので)、朝ご飯はついています。
ここの朝ご飯の 「メインディッシュ」 は、宿で放し飼いにされた雌鳥が生んだばかりの生卵。
サルモネラ菌の心配がないので、生でも食べられる。
つまり、卵かけご飯、が食えるわけですな。
実は、アメリカでは、これが 「温泉」 に次ぐこの宿のセールスポイントだったりするわけです。

卵かけご飯、って日本に暮らしていても、「母ちゃんが作ってくれたおにぎり」 とか 「ばあちゃんが作ってくれたおはぎ」 並みに郷愁をそそるものなのでしょうが、アメリカに暮らす日本人にとっては、何とも言えぬ価値があるようで。
この宿に置いてあったゲストブックをぱらぱらめくると、

「日本のお風呂に感動しました」 と風呂を賞賛するコメントと同じくらい、
「卵かけご飯が食べられるなんて!! 絶対にまた来ます」 の類のコメントが多いほど。
よくよく見ると、息子も書いてました。
「アメリカでも生の卵が食べられてうれしかったです」 だって。
まあ、数週間前まで、アメリカではサルモネラ菌の心配があるからスーパーの卵を生で食べちゃダメ、なんて話すら知らず、当たり前に生卵を食べてた親子なんですけどねー。

特に、正月ということで、お雑煮や栗きんとんまで出していただいて、大人も子どもも感動の朝食。みなは夜に2回、朝に1回で合計3回の入浴だったそうですが、私と息子は朝も2回入って計4回お湯を楽しみました。

肩までつかってみたり。
氷点下の寒さなのに窓を全開して露天風呂の気分を味わってみたり。
最後の服を着たまま、足だけつけて、「足湯だー足湯だー」 と騒いだり。
(実はこの足湯、むちゃくちゃ気持ちよかったぞ)
この、湯に対する執念って何なんだろーね。

この宿、週末はなかなか予約が取れない人気なんだそうです。
リニューアル前の、2年前のワシントンポストの記事のリンクを参考までに。

今度行く時は、
・ビールをいっぱい詰めたクーラーボックス。
・夕飯用のバーベキュー道具。
・天体望遠鏡。
の3つを持参しようと思います。

……ってな正月でした。
2008年も、みなさま、よろしくお願いいたします。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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