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最後の記事、か。茂山千作さんインタビュー

退職直前の、最後の記事が掲載されました。
9月21日金曜日付夕刊です。
10年間も続いている長寿連載企画「この国はどこへ行こうとしているのか」の1回で、インタビューしたのは狂言師の茂山千作さん。

こんな記事です

今回の記事は、音声ファイル付きでお届けしたかったです。
千作さん、1時間ちょっとのインタビュー時間の半分くらいは、一人で狂言を演じていたのじゃあないかしら。
話題が個々の演目に至ると、必ず、一人芝居で延々とセリフを語り続けるの。私もファンなものだから、ついつい、うっとりと聞いてしまっていて……。
インタビューが終わってみたら、生のセリフはむちゃくちゃ多かったけど、生の言葉はむちゃくちゃ少なかった。
いやはや、17年記者をやってても、こんなもんです。
とほほ。

あの笑いを文字で表現するのが何とも難しかった~。
「はーーーーーーはーーーーはーーーーーーーーーーーーはははははは」
なんて、新聞記事じゃ、禁じ手ですよね。
力不足でございます。はい。

デスクからは、「おぐに、最後に何でも好きなことを書いていいぞ。退職前の卒業論文にしろ」と言われてました。
が、すでに千作さんのスケジュールは組み込まれていて、さらに、何かを書きたいかと考えたら、特に「卒業論文」などと構えて書きたい気分じゃなかったのでした。
それで、「私は毎回全力投球ですから、あえて最後だからって、力入れて卒業論文を書きたい、ってことないです」と断っちゃったのでした。

本当のことを言えば、とても卒業論文なんかを抱え込んだら、引っ越しと出国と退職準備を一気に片づけるなんてことは無理だ、と思ったのも大きな理由でした。
でもまあ、絶対に書いておきたいことがあったら、どんなに忙しくても書こうとしただろうから、やっぱり、「卒業論文」などとあらたまって書いてみたい、という気分ではなかったんだと思います。

「いつか、『あれをなぜ書いておかなかったんだろう』とか後悔するかなあ……」とも思ったけれど、まあ、そうなったら、その時はその時で、どこかのメディアを必死で探し出してでも、私は書いてしまうんでしょうから。

そんなこんなで、千作さんのインタビューが最後の記事となりました。
「この国はどこへ行こうとしているのか」には、私自身、色々な人を取り上げました。
田辺聖子さん、小田和正さん、なだいなださん、森毅さん、澤地久枝さん、大野晋さん、ダニエルカールさん、今は亡き詩人の宗左近さん……など。

小田和正さんの時みたいに、ヒリヒリする思いでインタビューをし、ぞくぞくする思いで記事を書いたこともあったけれど。

あるいは、宗左近さんの時みたいに、書きたいことや伝えたいことを、すっぽりと言葉にできた充実感を味わっこともあったけど。

今回の千作さんのインタビューはむしろ、たぶん、インタビューそのものは「失敗」に近く、「だって、色々質問するより、千作さんの声や、笑いを聞いてるほうが楽しかったんだもーん」という本音もあったりして、いわゆる重厚な「卒業論文」にはほど遠かったと思います。

でもねえ。
私は案外、自分らしかったかな、という気もしてます。
もったいつけず、下手に凝らず、できるだけ素直な文章で、「卒業論文」などとうたわずに、それでも書くことに前向きでいたい気持ちを盛り込むことができたから。

職場では、「いやはや、最後がこんな脳天気な原稿ですんません」などととぼけちゃってますが。

……そんなわけで、明日は引っ越し。
部屋の中は……歩けません。
しばしブログ更新は休憩。
次の更新は、アメリカ発、の予定。

(家はまだ決まってないので、とりあえずはマンスリーマンション暮らしとなります。ネット環境とか、どんな感じかなあ。いつまでたっても全然、ブログが更新されない時は、「あーあ、おぐにはネット音痴だから仕方ないよね」とあきれてくださいませ)

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プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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