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楽天のマー君インタビュー記事

これぞ役得取材、という感じでしょーか。
世の中が「ハンカチ王子」など王子ブームに沸いてる中、「やっぱりスポーツマンは汗をハンカチじゃあなく、こぶしで拭いてもらいたいもんだ」と意固地になっていた私は、念願の、楽天イーグルス投手、田中将大君へのインタビューを敢行したのでした。

それがこの記事

リンク先には写真が載ってません(20日未明現在)が、もしお手元に毎日新聞の19日付夕刊があったら、ぜひぜひ見てください。
座右の銘である「気持ち」という文字を、色紙に書いてもらって、田中君の笑顔とともに掲載してます。
この田中君の字が、ほんと、びっくりするくらい達筆なのです。
なんと、のびのびと勢いのある、気持ちの良い文字!

記事の行数制限ゆえ、記事には書けなかったエピソードがいくつかあるのですが、彼らしさがにじむエピソードを2つご紹介します。

一つは、野球漫画MAJORについて。
彼がこの漫画のファンであることや、主人公吾郎が「根っからのチャレンジャー」であることに心底感動しているところまでは記事に書いたのですが。
彼がMAJORの中で最も好きな場面は何か、と聞いてみました。

田中君曰く、
「吾郎が、海堂高校の1軍を倒した後、あえて海堂を去り、一から野球部を作って海堂に立ち向かっていき、結果的には勝てなかったけれど、最後、延長戦まで戦い続けた場面」

これを田中君は本当に熱っぽく語ってくれたわけで、私は彼の横顔をみながら、「本当に君は吾郎と同じで、根っからのチャレンジャーなんだねえ」としみじみしてしまったのでした。

もう一つ。
彼に、「野球人性で一番心に残っている試合は?」と聞いた時のことです。実は、楽天イーグルス球団のオフィシャルホームページの選手名鑑には、「甲子園決勝再試合」と書かれています。
そりゃそうですよね。
誰の心にも残る名場面でしたもの。

でも、もしかしたら、「プロ入り初勝利」とか「巨人相手の勝利」とか、そういう返事が返ってくるかも、と尋ねた質問でした。

ところがところが!
彼は言うのです。
「みなは甲子園の決勝再試合だろう、と思うかもしれないけれど、自分ではやっぱり、甲子園の青森山田戦なんです」

記憶にない人のために少し説明しますと、青森山田戦では、田中投手は先発していません。
実は、甲子園で勝ち進むうち、他のナインが田中投手に遠慮している姿を問題視した監督が、「全員野球」を取り戻すため、あえて田中投手を先発から外し、ほかの投手に投げさせた、という試合でした。
監督さんは、後にあるメディアの取材に対して、「大きな掛けだった」と語っています。

実際、4点差をつけられた状態で、田中投手は継投しますが、さらに2点を取られ、6点差まで突き放されます。
しかし、ここから、駒大苫小牧は「全員野球」でこつこつと安打を重ね、最終回で追いつき、最後は延長戦でサヨナラ勝ちするわけです。

そんな試合のことを、田中選手は本当に大切そうに語ってくれました。
「全員で勝利を勝ち取れた試合だったから、本当に本当に楽しかった」と。



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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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