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★14歳 (著・千原ジュニア)

★14歳 (著・千原ジュニア)

お笑いコンビの「千原兄弟」さんというのをわたしは知らんので、日頃の芸風とこの本を対比させながら読むとか、そういうことは全然できなかったのですが。
「引きこもり」体験記として、極めて興味深く読みました。

一番驚いたのは、彼の心理描写が非常に分かりやすい、という点。こういう体験記って通常、渦中の記憶があいまいだったり、あるいは明確だったとしても文章などで再現するのが難しいものなので。
「なんか分かりやすすぎる話にまとまりすぎてるなあ」という違和感はありましたが、それでも、彼があしたのジョーにあこがれたことや、祖母との時間がとても大きな意味を持ったこと、やはり自分からドアを開けて行くのには何よりタイミングが重要であることなど、胸にストンと落ちるものはありました。

あがく「僕」の痛々しさも胸に迫るけど、同時に、「僕」の眼を通して語られる母親像を読みながら、「まったく、母親って割に合わないよなー」と思ったことも事実。
僕が心の中で母親に向かって言う「もう少し待ってください」という言葉には共感するのだけれどね。

最後に、文体について一言。

まるで携帯電話で書いたみたいな、短い文体と、一文ごとにいちいち改行する「ぱっと見散文詩」形式、わかりやすすぎるベタな繰り返し手法など、読んでてイライラしちゃいました。
でもアマゾンに投稿された若い人の感想を読むと、実はこの点が評価されているようで、そうか、こういう本を「読みやすい」というんだなあ、とあらためて勉強になりました。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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