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ウソだけはつくな

昨夜、遅く帰宅したら、シッターさんからこんな引き継ぎを受けた。
「息子さんから、『玄関のところがベタベタするの……』と言われ、ほんとに何かベタベタしたしていたので、雑巾で水ぶきし、ワックスをかけておきました」

このベタベタの正体は?
よくわからないまま、一夜空けて、本日朝。
朝食の用意をしていて、ふとゴミ箱をみてびっくり。
新聞紙につつんだヨーグルト飲料の割れたガラス瓶のかけらが……。
なんだ、これ?
シッターさんの処理にしたら、あまりにだらしない。
さては、息子か?

徐々に明かされる、「ベタベタ」のなぞ。

私 「あんた、昨日、瓶を割った?」
息子「……うん、割った」(目が泳ぎ始める。ウソをつく前兆)
私 「いつ割ったの?」
息子「えーっと」
私 「シッターさんがいる時?」
息子「うん!」(はい、ウソ、決定!)
私 「そんなはずないでしょ。もしそうだったら、シッターさんが引き継いでるはずだもん」
息子「あ、間違えた。その前」
私 「どこで?」
息子「えっと、あっちのほう」(と、玄関を頼りなげに指す)
私 「袋に入ってるはずの瓶が、なぜ1本だけ割れるわけ?」
息子「……」(すでに論理破綻し、動揺している)
私 「ちゃんと説明して」
息子「……ごめんんあさい。あのね。○○君は廊下で一人で待つと怖いの。だから玄関のところまで入ってもらって、ジュースを飲んでてもらったの。そしたら、○○君の手が滑って、割れちゃったの」

そんなことで怒らないから、頼むから、声を震わせて、言うなよ>息子。
でも、だいたい想像通りなのだった。
我が家では、「親がいない時は友だちを家に入れない」がルール。それを何度か破った息子は、私にそのたび注意されている。これがばれるのが相当怖かったんだろう。

「怖がりの○○君だから、廊下で一人でいるのは確かに怖いでしょう。だから玄関にまで入れてあげたことを母ちゃんは怒らない。玄関までだったら上げてあげてもいいと思うよ。母ちゃんや父ちゃんが、どうしてこんなことを聞いたかというと、あんたがけがをしなかったのか心配だったからなんだよ。ただ、母ちゃんが残念なのは、あんたがそれを隠そうと、ウソをついたことだよ。ウソだけはつくな。あんたが、正直に言った時に、それでも母ちゃんが怒鳴ったことがあるか?」

とりあえず、一喝して、おしまい。
それにしても。よくケガしなかったもんだ。
一応、新聞紙でガラスのかけらをくるんで捨てるところなど、たいしたもんだ。

ところが……おしまいじゃなかったのよー。
洗濯機を回しながら、ふと気付いた。

「ちょっと、あんた、昨日、廊下を雑巾とか、どうした?」
「洗濯に出した~」
「まさか、ガラスの破片がついたまま?」
「……わかんない」


どっちゃーん!!


母ちゃんは、とほほ、と泣いたのだった。
洗濯を終えて、干す前に、ふるってみたら、いくつもガラスの破片が落ちてきた。
ついでに私の涙まで落ちそうだった。
見つけたかけらは、3つ。
ほんとに大丈夫なんだろうか……。

思わぬ後遺症になんかげっそりしちゃった週末。
思えば、41歳の誕生日なのだった。
あーあ。


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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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