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★公立炎上 (著・上田小次郎)

★公立炎上 (著・上田小次郎)

なんというか……。
本書の最後の一文はこれです。

今の公立は監獄である。子どもをそこに通わせる行為は、単なる虐待でしかない。

そ、そこまで言いますか?、という感じ。
息子(公立小の3年生)が1年生の時にめぐりあった先生なんて、本当に素晴らしい方で、やっぱり、公立だ、私立だ、という以前に、人だよなー、と思う経験を、良い意味でも悪い意味でもしているので。
虐待、と言われると、さすがになー。

随分たくさんの事例を集めていて、色々な学校があるんだなあ、と。今後、どんな先生にめぐりあっても、二度と驚かなくなるために一読するのも良いのかもしれないけれど。
ただ、正直思ったことを一つ。

著者は7年間、教壇に立っている現役の公立高教師、というが。
たぶん、あんまり先生としての出来はよくないんじゃないかなー、という気がしました。
自分の職場で真っ当な評価を受けていれば、わずか7年程度の職場経験で、自分の職場をここまでズタズタに批判しないんじゃないかな、と。

それとも、これって、会社員ボケした私の偏見かしら。
そうかもなあ……、という気がしないでもない。
だとしたら、ごめんなさ>著者さま。

ただね。
冒頭にこんな事例が出てきます。
著者の生徒が親から生活費をもらえず、キャバクラに勤めていた、って話。著者はその生徒のためを思って、店にプリントを届けに行ったという。すると、生徒は「仕事の邪魔だから」と著者を鼻でせせら笑った、という。
これを著者は、「いかに今の公立学校の生徒がひどいか」という事例として挙げているんだけど。
おいおい、ちょっと待ってよ、という感じ。

親から生活費をもらえない子どもがキャバクラに勤めてる、と聞いた時、まず最初にやるべきことは、その生徒と信頼関係を結ぶこと。それから話をできる関係を作ること。その生徒の本音を聞いてやれる関係を作ること。
プリントなんて、この際どうでもいいじゃん。
信頼関係のない教師が、いきなり店まで押しかけてきて、「おまえのためにプリント持ってきてやったぞ」みたいな顔をしたら、悪いけど、私でも、つらくなって、あるいはそういう先生と話しをしたくなくなって、あるいは勘弁してよ、と思って、あるいはなんだかすごく腹を立ててしまって、「仕事の邪魔よっ!」と叫んでしまいそうな気がする。

それでも。
飽きもせず、あきらめもせず、教師が何度も何度も足を運んでくれたなら。最後まで「仕事の邪魔よ!」と言い続けたとしても、私はその教師のことを一生忘れないと想う。

そういうもんじゃないか?

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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