スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

★感動をつくれますか?(著・久石譲)

★感動をつくれますか?(著・久石譲)

基本的に最近は本は図書館で借りることが多いけれど、これは図書館から借りて読んだ後、「とりあえず手元に置いておきたいので、買おう」と思った。
感動したとか、そばにいてほしい本、とかいうわけではなく、時々読み返して、上手に刺激を取り入れるのに非常に最適なマニュアル本、に近いかな。

宮崎アニメの音楽などで有名になった作曲家、久石譲さんが、創造力をどのように維持し、仕事に結びつけているか、という実践的なエピソード満載。
あまりに読みやすい文章なのはたぶん、ライターさんが書いたからだろう。(もしもこの文章を、音楽家久石さんが自分で書いていたなら、ちょっと嫌かも)。

気になった言葉を以下、抜粋。

ものをつくることを職業としていくには、一つや二ついいものができるだけではダメだ。生涯に一作であれば、誰でもいい曲がつくれる。小説だって書けるし、映画だって撮れる。(略)だが、仕事は〝点〟ではなく〝線〟だ。集中して物事を考え、創作する作業を、次また次へとコンスタントに続けられるかどうか。(略)優れたプロとは、継続して自分の表現をしていける人のことである。

これはすごくよく分かる。
もちろん、受け手としては、一生涯に一作品しか生めなかった、しかしその一作品は本当に凄まじい、という曲や、小説や、映画も好きですけどね。

「ものをつくるうえで大切なのは感性だ」というが、そもそも感性とは何なのか。日本人は、漠然としたイメージだけで「感性」という言葉を大事にしすぎているように思う。(略)作曲には、論理的な思考と感覚的なひらめきを要する。論理的思考の基になるものが、自分の中にある知識や体験などの集積だ。何を学び、何を体験して自分の血肉としてきたかが、論理性の根本にある。感性の95%くらいは、実はこれなのではないだろうか。

この95%と、残り5%との兼ね合いが難しい。
でも、この95%がなければ、先の「継続した自己表現」を続けることはやはり無理だとしみじみ思う。

コラボレーションが自分の可能性を広げる。

久石さんが、映画音楽の仕事(つまりコラボレーション。自分がこうと思っても、100%のイメージは再現されないし、映像やセリフ、効果音に被ると、最初のイメージ通りには絶対にいかない)と、自分のアルバム(自分一人で全部自由に決められる)の両方を続けているのは、「両方やることで自分自身の作家としての均衡が取れている」からだと、書いている。
なるほどなあ。
一人、自分の世界を矮小化しないために。



スポンサーサイト
プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。